神楽峰 2030m


   神楽峰は山スキーの入門コースである。かぐらスキー場のゲレンデトップから容易に頂上に達しアクセスが良い。例年、かぐらスキー場は11月下旬に営業を始めるので、毎年のようにシーズン始めの山スキーに神楽峰に行っている。今年のかぐらスキー場は11月23日から営業を開始した。しかし、雪は少ない。24,25日には降雪があったようで、第一高速リフトも26日から稼動し上部のゲレンデも滑走ができる様になったようである。ゲレンデの積雪量は40cmとある。

   そこで、晴天の11月27日に神楽峰の山スキーに出かけてみた。昨年と全く同一日である。昨年は雪が少なく全くスキーにならなかったが、今年も未だ雪が少なく藪が出ているところもあったが、スキーを楽しむのに必要な積雪はあり頂上からゲレンデまで一度もスキーをはずす事無く滑り降りることが出来、満足の山スキー始めであった。
   

11月27日(日) 晴
単独
登行高度:440 m、 滑降高度:740 m (ゲレンデも含む) 
かぐらスキー場営業ゲレンデトップ(10:15)-神楽峰(12:20)-神楽峰手前分岐点(12:45〜13:20)-和田小屋(14:00))
   

  朝早く自宅を出て、みつまたスキー場の駐車場に8時半頃到着。山スキーの用意をして登山届けを出してみつまたのロープウェーに乗った。大勢のゲレンデスキーやボーダーが並んでいた。ロープウェーの終点からバス、さらにゴンドラを乗り継いで和田小屋まで達した。

  昨年や一昨年より雪が多い。稼動しているリフトも第一リフト、第一高速リフトの2機。スキーをつけて第一高速リフトに乗り上まで上がった後、一度ゲレンデを滑り降りた。久しぶりのスキーで余り調子が良くない。2,3度転び下まで降りてから再度リフトに乗りゲレンデトップまで上がった。

  まず、最上部の第5リフトの乗り場までの緩斜面を滑り降りた。一部藪が出ているもののふかふかの雪でノートラック。やはりゲレンデより面白い。今日は上まで行くのは一人だけか。ここでシールをつけてハイクアップ開始。藪が埋まりきっていないが、シールで上がるのに問題無い降雪量である。天気が良く気温も高く、歩き出したら暑くなってきてアウターを脱いだ。谷筋をシールでハイクアップし尾根筋まで上がったら、先行者のトレースが一本付いていた。先行者はゲレンデトップから尾根筋の登山道沿いに上がってきたようである。
 
  尾根筋も一部藪が出ているもののスキーで滑り降りるのに充分な積雪量がある。先行者のトレースに従って登山道沿いを上がって第5リフトのトップに達した。ここで、しばらく休憩し行動食をとった。

  中の芝の標識の上部は見えるが、辺り一面雪に埋まっている。先行者のトレースに従いハイクアップ。遠方の山も上部はすべて雪で覆われている。中尾根は雪に覆われているが、下部は藪が見えているので未だ滑り降りるのは無理だろう。

     中の芝                                    中尾根
            

  上の芝を上がり、神楽峰手前の分岐点からとりあえず神楽峰往復を目指して左に取る。ほんの少し行くと岩があり急に落ち込んでいる。スキーをはずして降りかけた時、先行者が引き返してくるのに出会い少し話をした。結局本日、神楽峰に山スキーで上がったのは2人だけであった。

  しばらく行くと神楽峰の頂上となる。ここで、しばらく周囲の山々を見ながら休憩。天気は快晴で風も無く暖かい。目の前に見える苗場山が印象的である。

        苗場山                               田代スキー場と平標山、仙の倉山、遠くは日光白根山
          

  ここで、シールをはずして慎重に滑り出した。やはり、山スキーは楽しい。岩の所でスキーをはずして登り上がり、少し行くと神楽峰手前の分岐点となる。ここで周囲を見ながら大休止。湯を沸かしカップラーメンの昼食を取った。ここで、積雪量を測った所、70-80cmであった。

  昼食休憩後はお楽しみのスキー滑降。ふかふかの雪で傾斜も手頃で滑りやすい。藪を適当に避けながら滑り降りた。それでも、時々藪にひっかかったり沈んだりして転んだが下りは早い。第5リフトの上を通り過ぎて尾根筋の登山道沿いの林の中は藪が濃くスキーは出来そうに無かったので、登りに取った谷筋を滑り降りた。

    上の芝を滑る                               中の芝と上の芝の中間の林間を滑る
         

  滑り降りた所で、スキーをはずして担いでゲレンデトップまで歩いて上がった。この登りで足がつって痛くなった。日頃使っていなかった筋肉を急に使ったためであろうが、この程度で痛くなるのは歳のせいか。

  この後、ゲレンデに戻りゲレンデスキーを楽しんだ後帰途についた。

  快適な山スキーを楽しむにはもう一降りか二降り欲しい所だが、この時期としてはまずまずの条件で山スキーを楽しめたのは何年ぶりだろうか?

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