神楽峰 2030m


   神楽峰は山スキーの入門コースである。かぐらスキー場のゲレンデトップから容易に頂上に達しアクセスが良い。また上越では標高が高い所にあるので、スキーシーズンが長く早くから遅くまで山スキーを楽しめる。シーズンたけなわの休日には大勢の山スキーヤーで賑わうが、11月から12月始めにかけては山スキーヤー、ハイカーを殆んどみることが無い。
   例年、かぐらスキー場は11月下旬に営業を始めるのでここ数年、毎年のようにシーズン始めの山スキーに11月下旬から12月上旬にかけて神楽峰に出かけた。いつも山頂からゲレンデまで、スキーをはずさずどうにか山スキーを楽しむことが出来た。今年はどうだろうか?と思って出かけてみた。
   

11月27日(土) 晴後曇り
単独
登行高度:500 m、 滑降高度:250 m (ゲレンデも含む) 
かぐらスキー場営業ゲレンデトップ(9:40)-神楽峰手前分岐点(11:45〜12:00)-かぐらスキー場営業ゲレンデ(13:35)
   

  今年は、かぐらスキー場が11月20日から営業を始めるということをかぐらスキー場のホームページで見た。、しかし、雪が少なく営業は25日からとなった。11月27日の天気予報は上越地方は晴れであった。そこで、駄目でもともとで神楽峰に山スキーに行ってみることにした。山スキーが出来なければ雪の中のハイキングをしてゲレンデスキーを楽しむのもよいだろう。

  朝、自宅を6時半に車で出て、みつまたスキー場の駐車場に8時40分時に着いた。山スキーの用意をして登山届けを出してみつまたのロープウェーに乗った。ゲレンデスキーやボーダーが結構大勢いる。ロープウェーの終点からバス、さらにゴンドラを乗り継いで和田小屋の所まで達した。

  昨年も小雪であったが、それよりもはるかに雪の量が少ない。スノーマシーンで降雪した所以外は殆んど雪が見られない。昨夜少し降雪があったようだが、ほんの申し訳程度。和田小屋の上にあるゲレンデが営業しているが、昨年のシーズン初めと同様動いているリフトは左手にあるリフト1機のみであった。そのリフトに乗り、降りたところでシールをつけて上りだした。

  半年振りのスキーでの登り、調子が出るまで少しかかった。天気が良く気温も高く、歩き出したら暑くなってきた。まだ営業していないゲレンデをシールでハイクアップ。ゲレンデ上部に上がったら、雪が殆んど無い。雪があるのはスノーマシーンで雪を降らせた所だけで、それ以外は昨夜の雪が2〜3cm残っているだけであった。

   ゲレンデ最上部から右側を下り一番上のリフト(第5リフト)がある所まで降りた後、尾根まで上がった。こちらは谷筋になっているので少しは雪があるが、殆んど笹薮に覆われている。それでも、強引にシールで上がった。尾根に上がった所で雪は減り笹薮だらけとなった。此処でシールによるハイクアップをあきらめ、スキーをザックに着け登山道を歩いて上がることにした。登山道はわずかに雪が残っている程度でとてもスキーで上がれない。


  谷筋を強引にシールで上がる             尾根に上がると                      中の芝付近
    
 
  
 樹林帯の中の登山道を上がり、中の芝、上の芝を経て神楽峰に分岐点の稜線に出た。積雪は5〜10cm程度で笹藪が出ていてスキーは全く不可能である。隣の中尾根も雪が殆んどない。上越の雪を被った山々が遠望できた。しかし、雪の量は少なく下部は殆ど雪が見えない。昨年の同時期より少ない感じである。

        上の芝付近から神楽峰                        中尾根も雪が無い
             

下りも歩いて降りざるを得ない。上の芝近くで距離にして30〜40m位のオープンスペースに雪が有ったので、少しだけスキーをやった。後は雪と岩と木道交じりの登山道を歩いて下り、ゲレンデトップに出た。午前中に有ったわずかの雪が溶けていた。

上の芝付近で少しスキー                 未整備のゲレンデトップ (上部は雪が無い)    営業しているゲレンデ(周りは雪が無い)
                   

   スノーマシーンで作ったまだ整備と営業をしていないゲレンデ上部を滑って、大勢のスキーヤー、ボーダーがいる営業しているゲレンデに出て和田小屋まで滑り降りた。

   結局本日に神楽峰に上がったのは一人だけ。文字通り駄目でもともとの一日であった。今年の上越地方の山は例年に比べて雪が少ないようである。神楽峰も山スキーを楽しむには、少なくとも今後2、3回の降雪が必要なような気がする。