ギリシャ、サントリーニ島の遺跡見学旅行
(2019年6月13日〜21日)
これまで、いくつかの古代の遺跡を見学してきたが、ヨーロッパ文明発祥の地であるギリシャの古代文明の遺跡は見学したことは無かったので一度は見たいと思い今回行くことにした。
出来たら、アテナのパルテノン神殿などの他に古い先史時代のクレタ文明やミケーネ文明の遺跡も見たかったが、とりあえずはアテネのアクロポリスの丘とデルフィー神殿、メテオラの古い修道院とサントリーニ島への船旅が組まれていたHISのギリシャ周遊とサントリーニ島の旅を申し込んだ。
あなた任せのツアーで物足りない所があるが、短期間に効率的に多くの遺跡などを見て回れる。今回も無事に旅行を楽しめたのは添乗員の窪谷さん、現地のガイド、同行された皆さんのお陰である。感謝する。
今回のツアー参加者は19名で女性が14名、男性が5名で、比較的若い方が多かった。新婚のカップルや会社の休暇を取って参加された若い女性グループもいた。
アテネの考古学博物館やクレタ島の遺跡の見学は出来なかったが、いつかオフシーズンにゆっくりと個人的に行って見たい。長時間飛行機に座っているのはつらいし体力も落ちて来るので、果たして実現するだろうか。
何処も観光客が一杯で混雑が予想以上であったが、参加者全員が旅行を楽しむことが出来た。全体に明るく活気があるように見えて、色々問題があるようだが、過去のギリシャ危機はどうにか乗り切ったようであった。
6月13日(木) 晴れ
(成田からイスタンブール空港まで)
15時14分発の浅草行特急電車りょうもう号に乗り、北千住を経て京成線の青砥駅から成田空港行準急で成田第1ターミナルに6時20分に着き、宅配スーツケースを受け取り、6時45分ににツアー集合場所に行きツアーの説明を受けた。自動チェックイン機で発券を済ませて、長い行列に並んでトルコ航空のカウンターで荷物を預けた。
空港で夕食を取った後、8時25分に飛行機に乗った。座席はほぼ満席で飛行機は9時30分頃離陸した。飛行時間は約12時間で長くてつらい。時々うつらうつらしながら過ごした。
6月14日(金)晴れ
(イスタンブール空港から飛行機を乗り継いでからアテネへ。アテネからバスでデルフィーへ)
たまたま、飛行機の隣席に乗り合わせた人と着陸一時間くらい前に話したら、東工大名誉教授のM先生であった。お互いに熟知の知り合い、先生が多数いることが分かり、M先生とは面識は無かったがお名前は存じていたので、奇遇ですねと話は弾んだ。M先生は奥様とHISの別のツアーに行かれるとの事であった。
イスタンブール空港に3時半過ぎに到着。イスタンブール空港の建物、施設は新しく立派で、以前トルコに来た時と印象が異なる。ジュースなどを勝手に見女間を過ごした。3時間近く待ってアテネ行の飛行機に乗り7時半頃に離陸。1時間ちょっと乗ってアテネ空港に8時40分頃到着。
アテネ空港も隣接する高速道路も2004年アテネオリンピックの時に整備されたとの事で立派であった。街も活気があるように見えてとりあえずはギリシャの経済危機は乗り越えたようである。
空港で大型バスに乗り9時30分頃、アテネ空港を出発しデルフィーに向かった。バスは高速道路次いで、一般道を進み、11時半ごろトイレ休憩。乾燥していて暑い。コカコーラとナッツを買い休みながら飲食。周囲は丈の低い草、潅木などで、道路の傍らには夾竹桃のピンク色の花で地中海性気候の南カリフォニアと似ている。
12時半頃、アラホバの町に付いて時間以上の休憩。傍らに立っている塔に上がり周囲の景色を眺めた。その後狭い通りを歩いて見学。途中のカフェでコーヒーを飲んで休んだ。
アラホバの街 山の斜面に沢山の住宅 後ろの山が冬にはスキー場
この町は山に囲まれた標高の高い所にあり冬場には降雪量が多いので、近くの山にはスキー場があるとの事であった。街にはスキーショップ、スキー宿などがあったが、夏場の今は閉店している。街はずれの駐車場でバスに乗り、2時出発。3時にデルフィーの街に着き、ホテルにチェックイン。シャワーを浴び下着靴下を洗った後はベッドでうつらうつらして過ごした。
7時から夕食。バイキングスタイルの食事で、うまく無かったが、とりあえずビールを飲みながら食べた。
夕食後、ホテル周辺の通りを歩いた後、飛行機で良く眠れなかったので9時過ぎに就寝。何回か目が覚めて熟睡できない
6月 15日(土) 晴れ
(デルフィー古代遺跡見学後、オシオスルカスに向かい世界遺産のオシオスルカス修道院を見学。バスでメテオラの街、カランバカに行き宿泊)
時差ボケのせいか朝2時半過ぎに目が覚めた。うつらうつらしていたが5時に起きだして旅行のメモ書きをした。6時にシャワーを浴びた。
朝食は7時半から。荷物をまとめてドアの前に出してホテルをチェックアウトして街を散策。9時にホテル集合し、バスは9時10分にホテルを出て9時20分にデルフィー神殿着。
古代ギリシャではアポロンの神託(デルフィーの神託、神のお告げ)がデルフィーの神殿で行われていて、ギリシャ及び周辺諸国から参拝者や神のお告げを聴きに来た人が集まり栄えていた。当時のギリシャでは、世界の中心はデルフィーと考えられていて、それを示す「大地のへそ」と言う石のある所で神託が行われていたとの事であった。
デルフィー神殿は紀元前6世紀に建てられ、その後紀元前4世紀に再建され、紀元後4世紀には廃墟になったとの事で発掘は1900年代からなされた。まず、デルフィー神殿からの出土品などを集めた博物館を見学。
デルフィー神殿博物館に向かう スフィンクス 壁に掘られた戦争のレリーフ
「大地のへそ」の石があった。青銅製の御者の若者の像は素晴らしいものであった。
青銅製の人面像、飾りは金製 大地のへそ 青銅製の御者の像。頭部だけを写す
次いでデルフィー神殿、付随する円形劇場、スタジウムの遺跡を見学。山の麓の傾斜地に作られているが、2500年以上前に良くこんな立派な施設を作ったものだと感心する。
アテネの宝庫 デルフィー神殿 デルフィー神殿に隣接する円形劇場
11時50分に博物館前まで戻り、バスに乗りデルフィーからオシオスルカスに向かった。12時半にオシオスルカス修道院の前に到着し、修道院を見学。
オシオスルカス修道院 修道院の内部 礼拝堂(教会)の中
この修道院は10世紀に建てられたギリシャ正教の修道院で世界遺産tなっている。大理石の壁と細かいモザイク画のキリスト像が美しい。教会内部には彫刻は無く、宗教画(イコン)があるのがギリシャ正教の教会の特徴。
礼拝堂の天井のイコン 内部 修道院の道に咲く大輪の夾竹桃
13時45分に見学を終えてバスに戻り、14時にバスは出発して、14時半にデルフィーの街に戻り、レストランで遅い昼食を取った。グリーンサラダ、ナス、ピーマン、ズッキニなどの野菜の油いため、スプラキ(豚肉の串焼き)などがありおいしかった。
15時50分にレストランを出て、バスはメテオラを目指してアップダウンの多い道路を進んだ。8時過ぎにようやくメテオラの街(カランバカ)に到着し、ホテルのチェックイン。
ホテルの目の前には奇岩の山が見える。20時30分から遅い夕食。シャワーを浴びて11時半に就寝。
6月16日(日)晴れ
(メテオラで奇岩の上に立つ2つの修道院を見学。その後、バスで一般道と高速道路を通ってアテネまで戻る)
朝、6時過ぎに起きて、7時30分からから朝食。8時45分にバスは出発。舗装された山道を通りでメテオラで一番大きな修道院のメガロ、メテオロン修道院に9時10分に到着。ギリシャ正教の修道院で11世紀に作られたとの事であった。
泊まったホテル カランバカの街のすぐ後ろが奇岩の山 絶壁の上に立つメガロメテオロン修道院
平素は9時に開門だとの事だが、特別な日曜ミサがあるため、開門は遅れて9時半からとなった。 絶壁に作られた急な石の階段には開門待ちの大勢の観光客が並んでいた。我々の後に並んでいる中国人観光客がうるさい。
アイオスニコラウス修道院 メガロメテオラス修道院より町を見下ろす メガロメテオラス修道院の内部
9時半に入場開始。急峻な岩山の上に立っているのに、内部の建物や庭園は広くて大きい上に美しい。礼拝場(教会)は装飾過多なほどイコン(宗教画)で飾られていた。
美しい内部の庭園 奇岩の山に立つ2つの修道院 反対側から見た修道院
10時半に見学終了し、10時40分にバスは出発。近くの岩場の展望台がある所で遠くから修道院を眺めた。大きな奇岩の山が立ち並んでいるが、その山頂部に修道院、教会が建てられている。当時、こんな所に立派な修道院を建てるのは大変な労力を要したであろう。
12時10分にバスはカランバカの街に最も近いアギオス、ステファノス修道院に到着し見学。観光客で一杯であった。ここは修道女の修道院で、内部はやはり広くて美しい。
アギオスステファノ修道院 アギオスステファノス修道院の内部 修道院内部の美しい庭園
岩の上に立つ教会(聖堂)はイコンで覆われていた。精巧なモザイク画の最後の審判、天国と地獄の絵図が印象的であった12時40分に見学を終了した。
12時50分から13時35分までカランバカの街のレストランで昼食を取った。昼食後、バスで一般道次いで高速道路を乗り継いでアテネに向かった。
思った以上に早くアテネに7時着。レストランで夕食後、ホテルに8時に着いてチェックイン。シャワーを浴びて明朝は早いので9時半に就寝。
6月17日(月)晴れ
(アテネ郊外のピレウス港からフェリーでサントリーニ島の中心の港町フィラに向かい、下船後バスでフィラから島の北端の街イアに向かいレストランで夕食。絶壁の上から海に沈む夕陽を眺めた。)
朝3時40分に目が覚めて少し早いが起床。。シャワーを浴びて準備をした。5時半頃から明るくなり出す。6時にバスでホテルを出てピレウス港に向かった。
ピレウス港はアテネ郊外の海沿いにある大きな港である。6時半にピレウス港に着き、大型のフェリーに乗った後、7時に出港。大勢の観光客が乗っていたが、フェリーが非常に大きいので余裕がある。
座席に着いて箱に入ったサンドイッチ、クロワッサン、リンゴ、ゆで卵の朝食を食べた。その後、デッキに出て海を眺めたりした。フェリーは2か所の島に立ち寄った後、3時前にサントリーニ島のフィラ港に到着。島の建物が白く塗られていて青い海に映えて美しい。
サントリーニ島 フィラ港 乗って来た大型フェリー
大勢の観光客が下船した。港近くまで崖が迫っていて周辺は広く無い。、沢山のバス、車、観光客で一杯で、バスに乗るまで30分かかった。
ホテルに4時10分前に到着。このホテル(デダロスホテル)はプール付きのリゾートホテルでゆったり出来て快適である。部屋に入ってしばらく休息。2泊予定なのでシャワーを浴びながら下着、靴下、上着の洗濯をした。
泊まったホテル
5時半にバスに乗り、フィラから島の北端のイアに向かい。イアのレストランで夕食。メインは魚のムニエルで生野菜のサラダ、デザートのアイスクリームが美味しかった。
イアの街にある教会 イアの土産物屋が並ぶ小路を行く イアの白い街並みを見下ろす
夕食後、大勢の観光客でにぎあう土産物屋が立ち並ぶ細い街路を通り、岬の展望スポットに向かった。大勢の観光客で一杯であった。特に中国人観光客が多いのが目立ち、世界経済が中国に依存している事を感じた。
岬の先端には大勢の観光客 夕陽が海に沈む前 夕日が海に沈む直前
この岬の近くの通りで、夕陽が海に沈むのを眺めた。9時頃日没。バスでフィラのホテルに戻り、9時半着。10時過ぎに就寝。
6月18日(火)晴れ
(フィラからバスで、島の南端にあるミケーネ時代のアクロティリ遺跡、次いでワイン博物館を見学。午後は自由時間。レストランで昼食後、道を間違えて迷い島の東部を歩き回った。最後は路線バスに乗りフィラのバス停に戻った)
6時に起き、7時半から朝食。8時過ぎにホテルを出て、近くにある先史博物館に行って見たが、本日は閉館のようで閉まっていた。その後、1時間をかけて土産物屋、ホテル、レストランが立ち並んだ細い通りを散策してホテルに戻った。
フィラの街から海を見下ろす フィラの土産物屋などが並ぶ小路 フィラの街の通り
10時にバスでホテルを出て島の南端にあるアクロティリ遺跡に向かった。約一時間かけて遺跡を見学。この遺跡はミケーネ時代の紀元前2000年から紀元前1550年代に栄えた港町の遺跡で人口が2〜3000あったと推定されている。クレタ島のミケーネ文明と同じころに栄えたとの事であった。
アクロティリ遺跡の入り口 アクロティリ遺跡
紀元前1550年頃のサントリーニ島の火山大爆発で街は完全に火山灰に埋まりそのまま残っていたので保存状態は良い。大爆発の前に地震があったので当時住んでいた住民は殆ど逃げ出していたので、南イタリアのポンペイの街にあるような遺体は残っていないとの事であった。
非常に広い遺跡で、保存のために屋根が取り付けられていた。三層構造で今も発掘が続けられているとの事であった。建物の壁には美しいフレスコ画が描かれていたが、それらはすべて、フィラあるいはアテネの博物館にあるとの事であった。
アクロティリ遺跡について初めて知ったが、3500年前にこのような大きな町があり、栄えていたのは驚きである。海に沈んだアトランティス大陸の伝説はこのサントリーニ島の火山大爆発に伴う地震や大津波で無くなったこの町や周辺の崩壊の記憶に基づいているようだ。
人間の営みも自然の脅威には無力であることをここでも感じることが出来た。
バスで遺跡を出て、ワイン博物館に行き11時40分から30分かけて見学。ワイン貯蔵庫として使った地下を博物館として利用し、ここでのワイン醸造の歴史を紹介していた。
ワイン博物館 ワイン博物館の地下の展示 フィラの街から見下ろすサントリに―島の海
見学後、ここで作られている4種のワインを試飲。いずれも独特の香り風味がありうまい。値段は14〜50ユーロだが、ワインには素人にとって、それだけ大きな差があることは理解できない。バスに乗って12時半にホテルに戻った。
午後は自由行動。ホテルで休んでから細い通りに出てレストランで昼食後、港に下るケーブルカーに乗ろうとしたが、あまりに大勢の観光客が列を並んで待っていたので、歩いて行くことにした。しかし、道を間違えて反対方向に下ってしまった。
海の見える方向にそのまま進み延々と歩いているうちに道に迷ってしまった。飛行機が飛び立っているのが見えたので反対方向に来ているのに気付いて引き返したが道が分からない。途中で会った人にフィラへの道を聞くと近くのバス停を教えてくれた。
なかなかバスが来ないので歩いて戻ろうと歩き出したら街に出た。イアとエアポートに向かう標識が出ており、ここでも反対方向に歩いてしまったようだ。歩き疲れたのでバス停を聞き、アイスクリームを食べて待った。、しばらくしてフィラ行のバスがやって来てバスに乗ることが出来た。
フィラのバス停で1.8ユーロを払いバスを降りて、6時過ぎに近くのホテルまで戻った。散々な歩きであったが、サントリーニ島も広いことを実感した。
ホテルで休んでから、海が見える通りに出て、レストランで海に沈む夕陽を見ながらサーモンサラダとビールで夕食。9時過ぎにホテルに戻った。
6月19日(水)晴れ
(朝食後フィラの博物館を見学。フィラ港から高速船でアテネまで戻り、アクロポリスの丘の近くのレストランでライトアップされたパルテノン神殿を見ながら夕食)
朝6時に起床。7時半に朝食。荷物を整理してスーツケースに入れて8時過ぎにホテルを出た。10時半まで自由時間なので、通りに出て歩いていると、先史博物館が開いていたので入館。
入場者は殆どおらず、ゆっくりと一時間半かけて見ることが出来た。展示物はほとんどすべて昨日見たアクロティリ遺跡から発掘された出土品で、一度に見るのに丁度良い量であった。壺、皿、日用器具などの陶器、青銅製の器具、壁に描かれていたフレスコ画で素晴らしいものが多い。
先史博物館(アクロティリ遺跡の出土品を展示) 壺 壺と皿
特に婦人像や、青い猿のフレスコ画は色、形がきれいに残っていた。アクロティリ遺跡は火山の大爆発でそのまま火山灰に埋もれたので保存状態が良いようだ。残念ながら最も素晴らしいフレスコ画はアテネの国立博物館にあり、ここでは見られない。
壺 壁に描かれたフレスコ画(婦人像) フレスコ画(青い猿)
ギリシャ文明は3000〜2000年前のアテネなどの文明が良く知られている。それよりはるか前のギリシャ先史文明は8000年前に遡り、キクラディア文明(8000〜5000年前)、ミノア文明(5000〜3000年前)があった。アクロティリはミノア文明の遺跡でクレタの文明に近いとの事。
博物館の見学に満足して10時過ぎにホテルに戻った。11時にバスでホテルを出発し、11時半にフィラ港に到着。非常に大勢の観光客がいて、港は人、車で大混雑。
高速船に乗り、12時40分出港。途中2つの島に立ち寄り、6時過ぎにアテネのピレウス港に到着。バスに乗りアテネ市内のホテルに7時着。
ホテルで少し休んでから、7時半にバスに乗りアクロポリスの丘に近くに向かった。バスを降りて少し歩いたレストランで、丘の上に立つパルテノン神殿を見ながら夕食。
レストランからみるアクロポリスの丘 リカビタスの丘 ライトアップされたパルテノン神殿
陽が落ちた9時頃から暗くなり出し、パルテノン神殿がライトアップされてきれいに映えていた。9時半過ぎにホテルに戻り、シャワーを浴びて11時半に就寝。エアコンがあまり効かない割にブランケットが厚くて汗をかいた寝ずらかった。
6月20日(木)晴れ
(午前中はアクロポリスの丘でパルテノン神殿などを見学。午後は自由行動で、アクロポリス博物館を見学してから昼食。その後、市内の通りに出て散策。スーパーマーケットで土産物を買った後、生鮮食料品を売っている市場を見学。夕方、アテネ空港に戻り帰国の途に着いた)
朝6時前に起きてシャワーを浴びた。7時から朝食。帰りの準備をしてスーツケースにまとめた。バスに乗り9時に出発。アクロポリスの丘に向かった。アクロポリスの丘の入り口は大勢の観光客で一杯であった。行列を作って入口から入場した。
アクロポリスの丘はその上にあるパルテノン神殿が有名だが、それ以外にも数多くの古代ギリシャの遺跡が残っている。かってはアテネの中心部であった。
円形の音楽堂 プロピレア パルテノン神殿
アディコス音楽堂、プロピレア、エレクティオン、パルテノン神殿、プーレの門などを順番に見学した。比較的狭い丘の上に多くの遺跡が残っている。
エレクティオン エレクティオンに立つ少女像(複製品) パルテノン神殿を支える柱
それらを短時間で回ったので、記憶に残ったのは音楽堂、パルテノン神殿、エレクティオンの6人の小女像の柱(複製品)位である。音楽堂では現在でもコンサートが行われているとの事であった。2500年前にこのような優れた建造物、彫刻を作ったのは驚きである。
別方向から見たパルテノン神殿 新アクロポリス博物館 プラカ地区の街路を散策
その後、バスで第一回のオリンピックが行われたスタジウムに行き見学。100年以上前にギリシャの大金持ちの寄付で建てられて今は記念に残っている。
バスは再びアクロポリスの丘の近くに戻って、6時に再びここに戻ることにして解散。午後は自由行動となった。同行者数名で新アクロポリス博物館に行き見学。この博物館はアクロポリスの丘の遺跡にあった彫刻、壁画、壺など殆どすべての遺品を展示していた。
ギリシャからイギリスやフランスに持って行かれた素晴らしい遺品は今は大英博物館やルーブル博物館で見られるようだが、ここにはその複製品も置かれていて展示物は膨大な数である。
1,2階にある主なものを見た後、博物館を出た同行者と別れて4階までの展示品をすべて見て回った。沢山有るので、記憶は薄くなる。それでも満足して見学を終えて博物館のカフェでサンドイッチとコーヒーで昼食。
昼食後、博物館からプラカ地区に入りレストランや土産物屋が並んでいる細い道を散策。その後、地図を見ながら教えて貰ったスーパーマーケットに向かっていた所、ツアー同行者の2人と出会い、一緒にスーパーマーケットに行き、お土産のギリシャの蜂蜜とオリーブオイルを買った。
その後、野菜など生鮮食料品を売っている市場に行き見学。日本とほぼ同じものが売られていたが、品種的には違うものも多いようで、値段も日本より安そうであった。
ビングチェリー(アメリカンチェリー)が並んでいたお店で、1ユーロだけ欲しいと言って買った。日本と違い野菜、果物は量り売りである。日本で買えば500円くらいする量を袋に入れてくれた。
歩きながらあるいはベンチに座りながらこのチェリーを食べたが、日本のサクランボの方が美味しいと思った。安いので腐りかけたものも少し混じっていたが、今シーズン初めてのサクランボを食べることが出来た。
少し早いが、集合場所の近くに戻ったが、まだ一時間もあるので近くの国立庭園(Natinal Garden)のベンチで休んで過ごした。15分前になったので集合場所に戻ろうとしたが道が分からなくなった。集合場所と指定された場所への行き方を聞いて、集合時間の6時前に行った時には全員が集まっていた。
バスでアテネ空港に行き、しばらく待ってようやくチェックインをすることが出来た。しかし、チェックインが遅かったようで、イスタンブールから成田までの飛行機の座席は内側となってしまった。
アテネ発イスタンブール行きの飛行機は22時30分に離陸し、23時40分着。わずかの待ち時間でイスタンブール発成田行きに乗り換えた。
6月21日(金)晴れ
(アテネ空港からイスタンブール空港を経て成田空港に戻る)
成田行きは夜の1時に離陸。エコノミークラスの内部座席で、飛行機での長くてつらい11時間だったが、ようやく成田着。最終電車に間に合いその日のうちに帰ることが出来た。
色々あったが、今回も無事に楽しく行けて良かった。