放送大学群馬学習センター

  放送大学はテレビなど放送を介して講義などの教育を行い、所定の単位を修得すれば大学卒の資格が得られる。単位の修得はレポート及び期末試験により行われる点一般の大学と同様である。入学は高卒の資格があれば誰でも入学できる開かれたオープンな大学である。学部のコースがメインだが大学院コースもある。英語名は”The Open University of Japan”となっている。

  学生は仕事を持っている社会人、家庭の主婦、定年退職者など様々で、一般の大学が殆んど若い世代の学生からなっているのと大きな違いがある。皆さん、勉学意欲は高いが一人で自宅でやるので卒業単位をすべてクリアーするのは非常に大変である。

  本部は千葉にあるが、各県にも学習センターがあリ学生の履修サポートを行っている。期末試験も学習センターで行われる。
基本的にはテレビ放送(最近ではCDあるいは一部の授業でインターネット配信)により講義がなされている。普通の大学と同じく放送を通した講義を受けて、レポートを出し期末試験を受けて合格となれば単位取得となる。大学卒業に必要な所定単位をすべて取得すれば大学の学位(学士)の称号が授与され大学卒の資格が得られる。

  専門の資格取得のための講義からカルチャーセンタにありそうな趣味、教養の講義まで幅広い講義科目が用意されており、テキストは専門のスタッフが作成していて
テキスト教材、映像教材とも充実している。

  基本的にはテレビを通して授業をやるが、それ以外に各学習センターでは対面式の授業として面接授業(前期、後期それぞれで約20科目)とゼミ授業(前期、後期それぞれで5科目程度)を実施している。  面接授業は一般に、土、日の2日間をフルに使って授業を行なうようである。これは単位となるが必修では無い。 一方、ゼミ授業は一学期間に毎週一回1時間から1時間半の講義を5回から8回行う。こちらは単位とならない。受講生はその講義に興味があれば聴講する。

  平成21年度から群馬学習センターでそれらの対面式の授業をやる客員教授を2〜3年やらないかとのお誘いを受けた。社会人や自分と同年代あるいはそれ以上の年代の人を相手に講義をし共に学ぶのも良いかなとお引き受けした。
 
   平成21年度はゼミ授業は前期の5月中旬から7月上旬まで週一回、後期は10月下旬から12月下旬まで週一回、それぞれ7回をやることにした。ゼミ授業は単位にならないので出席者は少ないが皆さん熱心で、講義が終わった後は必ず質問がある。
   
   (平成22年度の面接授業)
   平成22年度はゼミ授業の他、面接授業をやることになった。面接授業は社会人も出席しやすいように、12月4日(土)と5日(日)の2日間をフルに使って行った。講義を1日、実験を1日行うことにした。

  
(平成23年度の面接授業)  (平成23年度のゼミ授業)
  
平成23年度は前年度に引き続き、ゼミ授業と面接授業を担当することになった。今年度が客員教員としては最終年度になる。


   
放送大学の講義、「在宅看護論」について

  (平成24年度の面接授業)
   
平成24年度は12月8,9日の2日間をフルに使い一日目はDNAとたんぱく質、遺伝子組み換え作物などの講義。2日目は大豆あるいは大豆食品中の組換え遺伝子の検出実験を実施した


平成23年度入学式:2011年4月2日

 
今年度前期の入学式が4月2日の1時半から群馬学習センターで行われ、客員教員として式に列席した。ほぼ部屋一杯の60人以上の学生が入学式に参加していた。20代から70代まで老若男女いろいろの人がおられた。卒業生の歓迎の挨拶、入学生の挨拶いずれも含蓄のある話で感銘深かった。こちらも大いに刺激を受け元気をもらった感じがする。

2009年5月13日(水)
放送大学群馬学習センターゼミ開講

  本日より,毎週水曜日の3時から4時まで放送大学群馬学習センターでゼミを開講することになった。
予定では,前期は6回のシリーズだが延びて7回になるかも知れない。後期ににもの延長でゼミが予定されている。ゼミのタイトルは『化学で生命を考える」であるが、始めは基礎的な生化学 (たんぱく質,核酸(DNA/RNA), 生物のエネルギー(ATP)など) の話をしてから、ウイルスと抗ウイルス剤、農薬、日常生活の中に出てくる化学品、色と植物中の色素などの話をして行こうかと思っている。このため、自分でも新たに勉強しようかと思う。
  聴講してくれる方は20名程度だが,私と同年齢かそれ以上の方が多い。皆さん熱心な方ばかりである。久しぶりの講義(講演)で少し緊張した。一時間の話の後、何人かの方が質問に来られてお話をしてホッとした。
  最後に話に来られた女性は75歳とおっしゃっておられたが60代にしか見えない。この方は2箇所で目の見えない人のためにボランティア-をしておられるとのことであった。自分も聴講生の方から力を貰った。

2009年4月5日(日)
放送大学入学者の集い

 4月5日()の一時半から、放送大学群馬学習センターで本年度の放送大学の群馬地区の入学者の集い(入学式)が開催された。自分は新規の客員教授として入学者の集いに臨んだ。出席者は70〜80名くらいだろうか。老若男女いろいろな方が出席されていたが、当然のことながら年配の方が多かった。
  今年の1月に放送大学群馬学習センターの土曜フォーラムで、群馬大学在職中にやっていた研究と関連した講演をした。その後、今年度の放送大学群馬学習センターの客員教授を頼まれた。わずかだか謝礼金が出るし放送大学でいろいろの年齢層の方と一緒に勉強できると言うのは興味がある。自分の勉強にもなるしそれほど大きな負担では無さそうだったのでボランティアー的な観点もあり喜んで引き受けた。前期の半年は「化学で生命を考える」と言うタイトルで、ゼミ、面接授業などを5月の連休明け後から週一回やることとなった。
  放送大学長の挨拶(ビデオによる)、放送大学群馬学習センター長の挨拶の後、自己紹介を簡単に行った。その後、卒業生の入学者に対する歓迎の挨拶、新入学者の挨拶があった。いずれも家庭を持った女性が挨拶されたが、生活に根ざした言葉で思いをこめた話をされ感銘を受けた。
  出席者の皆さんは和気会い合いとした雰囲気の中でやる気が感ぜられた。生涯学習、生涯教育で自分も頑張らねばとの思いを抱いて帰路に着いた。