桐生市周辺のさくら草を訪ねて(桐生市、みどり市)
 

 日本桜草
   野生の日本桜草はかっては日本全国にあり、春にはきれいなピンクの花が見られたようであるが,今ではごく限られた場所でしか見ることが出来ない。
 桐生市新里地区の赤城山の山麓の差w筋には野生の日本桜草の群落がある。もちろん,関係者の手厚い保護活動と手入れのお陰で残っているのだが。

 カッコ草
 
  カッコ草は大きな花を咲かせるる桜草の一種で、桐生市鳴神山とその周辺の山間部dにしか分布しない。かっては鳴神山周辺には沢山生えていたそうだ が、大型のきれいな花を咲かせることから盗掘されて野生のカッコ草は絶滅に近い状態となった。今では野生のものは人が入らない山地にわずかに残って  いるのみだそうである。
 しかし、カッコ草保存のために人工的に繁殖させたカッコ草の群落が鳴神山やみどり市の小平地区の山間部にある。これらはカッコ草保存会の皆さんの尽力 のお陰である。改めてカッコ草保存会の方々に感謝する。
 
 
2021年4月20日 (火) (晴れ) 新里のサクラソウ群落

   新里の畑に畑仕事に行く前に新里の桜草群落地を訪れた。桜草群落地は赤城山の麓の沢沿いに3カ所ある。畑からは車で20分くらいの所にある。今年は例年より開花が早く丁度見頃を迎えていた。日本桜草は花がやや大きくきれいである。
  10年以上前に訪れているが,その時より群落が小さくなっているように感じた。電柵で周りを覆っていたので鹿の食害で減ったのだろうか?

  サクラソウ以外に、アズマイチゲの群落もあるそうだが,花は終わっていた。一方2輪草の群落は白い花が満開であった。最後に訪れた道路に近いサクラソウ公園ではボランティアの人達がサクラソウの移植、手入れをされていた。

日本サクラソウ
  


2輪草

  


2021年4月24日(土) 晴れ みどり市小平 岩穴カッコ草群落地

  今では野生のカッコ草は登山道から外れた人が入っていない山中にわずかに見られるだけだという。その代わり、カッコ草保存会の皆さんの尽力で鳴神山にカッコ草を移植、繁殖した群落を見ることが出来る。開花時期は例年5月連休明けくらいである。鳴神山のカッコ草を見るためには往復で約3時間かけて山に登らなければならない。

  一方みどり市の小平地区の山間部でもかってはカッコ草が見られたとのことで,小平地区岩穴にカッコ草の群落がある。こちらもカッコ草保存会の皆さんの尽力で移植、繁殖させたものである。

  こちらは道路際にあるので車で容易に行くことが出来る。鳴神山より標高が低いので開花時期もやや早い。これまで鳴神山には何度も登り、カッコ草の花も見てきたが、小平地区のカッコ草を見に行くのは今回が初めてである。ここは開花時期の土、日、祝日、GWの日だけに一般公開するが、今年は開花が早いので公開を早めたとのことであった。

  24日の土曜日の午前中に畑仕事をやる前に行ってみた。20,30人の人9が訪れていた。花は少し早いがほぼ満開であった。鳴神」山の場合と同じように杉林の中にあったので担当の方に伺うと、自然状態では杉林の中に生えていません。半日陰が良いいのだが、人工的に」繁殖させるため下草を取った杉林で適当に日が差し込んでくる所を選んでいますとのことであった。

  この群落地にはカッコ草の他にヒイラギ草、クマガイソウ、エビネなどの珍しい山野草が見られた。いずれもかってはこの近くの山野で見られたものだが今は希少で,ここに移植、繁殖させたものだとのことであった。クマガイソウは丁度開花を迎えていた。

カッコ草
 


クマガイソウ                       エビネ