吾妻山(481m)
吾妻山桐生市市街の裏手にある標高480mの里山で、市民のハイキングコースとして大勢の人で賑わっている。麓には吾妻公園があり季節ごとに美しい花々が見られる。頂上までの往復がせいぜい2時間で容易に行けるのでこれまでも家族と一緒に何度か行っている。暮れの29日にトレーニングと散歩を兼ねて山頂を通り尾根伝いに一周するルートで登ってみた。
2010年12月29日 (晴れ)
吾妻公園(10:20)-吾妻山(11:15)-女吾妻山(11:35)-村松峠(11:50)-吾妻公園(12:30)
吾妻公園の駐車場に車を停めた。既に10台以上の車が駐車しており、準備している間にも上に上がっていく人もいた。冬枯れの公園の横の登山道をゆっくりと上がって行った。哲学の道という名前が付いていて、所々で古今の哲学者の言葉が書かれている。雰囲気の良い山道を行くと自動車道路の上をまたぐ陸橋となる。
吾妻山 登山道 岩のごろごろした急な登山道を上がる
中学生の団体、ハイキングのグループなど大勢とすれ違った。これを越えたところから少し急な山道となり、市街地の見晴らしが良いトンビ岩に出た。そこから岩がごろごろした急な登山道を上がって行った。
南斜面のせいか風が無く暖かい。アウターを脱ぎシャツ姿で歩いた。一旦穏やかな鞍部に出たが再度急斜面となった。トレーニングを兼ねているので、休みなしに少し早いペースで進んだのでやはり息切れがする。急な坂を上がりきって少し行くと吾妻山の山頂に達した。中学生の団体、数名のハイキングのグループが休んでいた。
頂上からの眺め(西上州の山がかすんで見える) 頂上からの眺め(足利の山々) 吾妻山頂上
頂上からは桐生市街、渡良瀬川、その先の茶臼山の山塊、さらには西上州、秩父の山々が遠望できた。目を転ずると仙人ヶ岳など足利の山々が桐生川をはさんで見える。
頂上で周囲の景色を眺めた後、尾根伝いに女吾妻山に向かった。杉林の中の急斜面を下った後上り返した。尾根筋は北風が吹いていて寒い。10分ちょっとで大きな無線電波反射板がある女吾妻山に達した。吾妻山までは非常に大勢の人がいたのにここには一人もいない。途中で合った反対側から上がってきた人も一人しかいなかった。
女吾妻山の下りは広葉樹の林が続いているが、葉を落とした林の中のの登山道は風情がある。この辺一帯は4月上旬には群生したカタクリの花が見られるとか。
しばらくのんびりとした尾根道を行くと村松峠に出た。このまま尾根を行くと鳴神山に達する。左に下ると川内側、右に下ると平井町側に出る。右側の急斜面を下ると直ぐに緩やかな登山道になった。周囲はうっそうとした杉林である。杉はそれほど太くないが、2年前に訪れた杉林の中の熊野古道の雰囲気とよく似ている。しかし、ここの登山道はあまり整備されていないようで歩きづらい箇所もあった。なだらかな杉林の中の登山道を降りきると林道に出て舗装道路となった。
女吾妻山を降りた尾根道 村松峠 杉林の中のなだらかな登山道を下る
舗装道路をしばらく歩いて光明寺に達した後、吾妻公園駐車場に出た。今日も短いが静かな山行を楽しむことが出来た。