鳴神山(980m)

   鳴神山は標高が1000mに満たないが花が多い良い山である。田中澄江の「新花の100名山にも取り上げられている。双耳峰で桐生市内から良く見える。もちろん自宅の2階からも良く見える。登山路は東側の梅田側から西側の川内側とあるが、いずれからも登山口から1時間半から2時間位で頂上に達することが出来る。途中の登山路は結構石がごろごろしていて歩きづらいところもある。この他に吾妻山からの縦走路もある。頂上からは富士山、奥日光、足尾の山々、桐生周辺の山々、赤城山、谷川岳、榛名山、妙義山、浅間山、皇海山などの山々が遠望でき見晴らしが良い。頂上には小さな石の祠がある他、頂上直下には雷電神社があり、狛犬の代わりに狼の像が神社を守っている。同じような狼の像は両神山でも見た記憶がある。

   鳴神山固有の花としてカッコ草や鳴神スミレが有名である。カッコ草は桜草の仲間で美しいので盗掘により殆ど見られなくなってしまったが、カッコ草保存会の尽力で復元がなされつつあり、神社の直下の梅田側の登山道の脇で見ることが出来る。その他、4〜5月には頂上近くではカタクリ、ヤシオツツジ、山ツツジが見られ花の山の名に恥じない。

20011年5月3日
  2年前に引き続いて帰省していた長男と一緒に鳴神山に上がった。今回も梅田側だが2年前と異なるコツナギ沢コースを辿った。今年の冬は寒かったので開花が遅い。山吹の黄色は目に付いたが、鳴神スミレ、カッコ草、ヒイラギ草は未だ花が咲いていなかった。しかし、2年前には殆んど散っていたヤシオツツジがほぼ満開で頂上付近を彩っていた。下る途中ではカモシカに遭遇した。こんな低山にもカモシカがいるのが不思議な気がしたが、鳴神山は自然が豊富な証拠かもしれない。

スミレ                                                         キケマン
    

ヒイラギ草                         ムラサキケマン                     エンレイソウ
    

ヤシオツツジ                      ヤシオツツジ                        山頂付近のヤシオツツジ
    


カッコ草の開花は未だ大分咲き           下山中に遭遇したカモシカ              2輪草
    



2009年5月3日
   鳴神山には毎年一度は行っているが、2009年はゴールデンウィーク中に帰省していた息子と妻と3人で5月3日に梅田側から登った。当日は雷電神社のお祭りがあるということで地元の方が大勢登っておられ神社で祭礼が行われていた。また、麓の駐車スペースには県外ナンバーの車も何台か止まっており遠方から来ている人もいた。

   この日は既にカタクリは花を落としていたし、ヤシオツツジはわずかにピンクの花が残っているのみであった。一方、カッコ草は咲き初めであった。この他、2輪草、山吹、何種類かのスミレなどが花をつけていた。以下は当日見られた花の写真の一部。スミレはいろいろ種類があるのでどれがどう言う名前か分からない。


スミレの種類                           2輪草                            山吹
   


カッコ草                                                        スミレの種類
    


ヤシオツツジ                         山ツツジ                        頂上の石の祠