茶臼山(294m)

  自宅は茶臼山のふもとにある。頂上まで自宅から往復で約一時間の散歩コースで良く出かける。広い関東平野の北東側に最初に出てくる山塊の中にある山だが低い割には見晴らしが良い。晴れた見通しの良い日には東京の高層ビル群が眺められる。ここから見える山は富士山、筑波山、奥日光、足尾の山々、桐生周辺の山々、赤城山、谷川岳、榛名山、妙義山、浅間山、西上州の山々である。頂上にはテレビ、電話の中継の鉄塔が建っている。
  この山は典型的な里山で殆どが雑木林で覆われている。整備された登山道、めったに人が通らない道などいろいろあり、雑木林の中を通る道は風情がある。短いが急斜面を上がる道もあり面白い。


満開のカタクリの花と春の蝶(2011年4月2日)
  
本日はやや風が強いものの陽射しは暖かい。茶臼山に散歩がてらマスクをして行った。雑木林がメインだが植林されたと思われる杉林もあり、花粉症でややつらい。
  10日前にはごく一部しか咲いていなかったカタクリが満開となって見ごろを迎えた。しかし週末にもかかわらず誰もカタクリ群落地を訪れる人はいなかった。
   また、春の陽射しにつられて冬越しした蝶、新たに羽化した春の蝶が羽を休めていた。


カタクリ群落地                   カタクリ群落                     カタクリ
    

ナガバノスミレサイシン(?)          山ツツジ
  


茶臼山で見た蝶
  下記の蝶の他、春型のアゲハチョウ、モンシロチョウが見られた。

ミヤマセセリ (早春の蝶)           キタテハ                  ルリタテハ
    

ヒオドシ蝶                    アカタテハ
  




カタクリの花を求めて茶臼山を探索(2011年3月23日)

  3月11日の東北関東大地震以来被災地の甚大な被害状況とガソリン不足で車を使う遠出の山スキーや山歩きは自粛して中止している。こういうときは自宅から歩いて直ぐの茶臼山が格好の山歩きの場所。カタクリの群落を探索しながら今まで通っていなかった登山道やヤブの中を歩いて見た。いつもは1時間程度の往復の歩きだが、今日はこれまで通っていなかったルートを3時間かけて辿った。

尾根筋にある石碑と古井戸跡
元禄の年号がついている石碑          寛永の年号が有る石碑             古井戸跡
    


雑木林の中の尾根筋の道            尾根筋から見る茶臼山
  

カタクリ群落地
 途中、全部で4箇所のカタクリ群落地を探索した。都合が良い(?)ことにいずれも茶臼山の主要な登山道から外れており人に知られていないので訪れる人は少ない。一箇所はカタクリの生えている群落の中に最近登山道が作られたようであった。多分夏場のカタクリが枯れて分からなくなった時に作ったのかもしれないが、ちょっと配慮不足と思った。それでもカタクリは登山道周辺に密生していた。今年は3月に入って寒い日が続いたのでまだ殆んど花が見られなかったが、日当たりの良いところではいくつか開花していた。もう一週間もすれば一面のカタクリの花で埋めつくされる。
                                        
    

    




降雪直後の茶臼山(2011年2月10日)

雑木林の中の登山道               尾根筋に出る                   頂上の東屋
  


茶臼山の某所にあるカタクリの群落
  茶臼山の某所には知る人ぞ知るのカタクリの群落がある。ロープが張ってあってカタクリの中に入らないでくださいとか、カタクリを取らないでくださいなどという無粋な標識や看板は一切無い。あたりは整備されておらず人に知られないでいるのが、保護のためには最も良い方法だと感ずる。
  3月18日(2009年)に、このカタクリの群生地に行って見た。やはり、暖冬の影響でここも開花が昨年より一週間くらい早い。カタクリを踏まないように注意してカタクリの花の群落を写真に取った。この日、キタテハ、ルリタテハ、テングチョウ、モンシロチョウなどの蝶を見かけた。もう春の装いである。

  こことは別に、近くには整備されたカタクリの花の名所もあるがこの時期になると大勢の人が訪れ観光地のようになる。


       カタクリの花を吸蜜するテングチョウ                    カタクリの群落