赤城山 (黒檜岳、小黒檜岳)1827m 

   19,20日は台風一過の秋晴れの三連休であった。そこで、20日に先週に引き続いて赤城山の山歩き。先週、山歩きの最中の出張峠でお話をした単独行の方から、小黒檜岳の事を伺った。黒檜岳は赤城山では最も標高が高いので大勢の人が上がり、登山道も整備されている。自分も過去2,3回上がっている。

  一方。黒檜山の隣にある小黒檜山は登山道が無くほとんど知られていない。地形図では県道から山頂近くまで登山道があることになっているが、全く整備されておらず笹藪に覆われていて登山道かどうかも分からない。

   インターネットで山行記録を見ると、登山道は無く腰から膝程度の藪が続いていてルートファインディングをしながら藪漕ぎをやらねばならず、上級者向きであると出ていた。

   距離は長くないので取りあえず行ってみて、駄目なら引き返せば良いと考えて行くことにした。当初の予定では県道から小黒檜山に上がり、尾根伝いに黒檜山まで上がり、駒ヶ岳を経て大沼沿いの駒ヶ岳登山口まで下り、県道を歩いて出発地点の駐車場に戻る。黒檜山から直接下ることも出来る。

   ところが、登りで地図にある登山道が見当たらず藪漕で上がっている最中に小黒檜山方面で無く、黒檜山方面に向っていることに気づき、黒檜山登山道に出てまず黒檜山に上がった、次いで小黒檜山まで進み、小黒檜山から県道に出た。

   黒檜山から先は登山道が無く、ほとんど腰から膝程度の笹藪に覆われている中を藪漕ぎをしながら進んだ。途中ルートミスをしたり、笹藪に滑って転んだりして時間がかかったが、無事に小黒檜山に上がれて良かった。GPSのトラックを見ると、途中のルートミスを犯さなければ1時間以上所要時間は短く疲れ無かったと反省。

   連休中の好天で黒檜山に上がる登山道や黒檜山山頂では50~60人以上のの登山者にお目にかかったが、黒檜山から先は誰にも会わず静かな山歩きであった。

 2021年9月20日(月) 晴れ 無風
   単独
   標高差: 登り 470 m 下り 470 m (ただし、途中のアップダウンの標高差を除く)

黒檜山登山口駐車場(9:05)-県道沿い登山口(9:35)―ルートミスに気づき黒檜山登山道に向う(9:50)-黒檜山登山道(10:20)ー黒檜山(11:25)-黒檜山見晴台(11:30~12:00)―ルートミスをした隣の尾根1576m地点(12:45)―正規の尾根の鞍部1600m地点(13:05)-小黒檜山(13:40~14:00)―尾根筋鞍部(14:20)-県道沿い1370m地点(15:25~15:30)ー黒檜山登山口駐車場(16:15)

  自宅を朝7時15分に出て、赤城山の黒檜山登山口の駐車場に8時45分に到着。駐車場には先週以上の沢山の車が停まっていた。山歩きの準備をして9時過ぎに出発。

  登山者のグループが結構大勢いいた。道路上を少し歩くと右側に黒檜山登山口の標識がある。登山者はこの登山口から黒檜山に上がっていった。県道を少し上がり、左側の地形図にあるはずの登山道を上がった。笹藪に覆われていて登山道と判別できない。


地形図にある登山道(?)を行く          五輪峠にある五輪塔                県道から登山道らしき所に入る
  


  上の道路に上がり道路沿いをそのまま進んだ。地形図では登山道は道路を少し戻ってから左側から斜面を上がることになっているのに気づかなかった。そのまま県道沿いを歩き五輪峠を越えて県道を少し行ったところで、右側の登山口らしい所から傾斜の緩いところを進んだ。

  地形図にある小黒檜山に向う登山道を横切ったはずだが、登山道は見えず藪漕ぎをしながらそのまま進んでしまった。だんだん傾斜がきつくなり地形図にある登山道から外れていると思いGPSを見るとむしろ黒檜山登山道に近い。道が無い斜面をトラバースして黒檜山に向う登山道に出てほっとして一休み。


なだらかな樹林の中を藪漕ぎ            傾斜がきつくなってきた              樹林の切れ間から大沼と地蔵岳
    


  登山者が続々と上がって来る。既に登頂して下ってくる登山者も多い。途中結構大勢の登山者に追い越された。休むこと無くゆっくりと歩き続けて。ようやく黒檜山に到着。頂上は見晴らしが良くないので先にわずかに行った黒檜山見晴台に行って休憩。


黒檜山登山道を行く                    モミジが色づき始めている                黒檜山山頂
     


  黒檜山から見晴台まで大勢の登山者にお目にかかった。見晴台でも大勢の登山者が休んでいた。自分も傍らでカップラーメンの昼食をながら長い休憩を取った。


見晴台まで平坦な道を行く              見晴台にある石の祠                ナナカマドには赤い実
    



  昼食後、安全策をとって駒ヶ岳経由で下ろうかとも思ったが、あまりの登山者の多さと目の前に見える小黒檜山を見て、予定通り黒檜山に向うことにした。


奥日光の山は雲に覆われていた           眼下に小黒檜山                     鈴ヶ岳

    


  黒檜山から小黒檜山まではやや急斜面の尾根筋で登山道が無い。ブナ、白樺、ミズナラが生えていて下は笹藪に覆われている。藪漕ぎをしながら進んでいく。北西方面の尾根筋を下っていくはずが、かすかな踏み跡が所々見えたので北方面の尾根筋を降りてしまった。


腰くらいまでの笹藪を藪漕ぎ             急な尾根筋を藪漕ぎで下る            正規の尾根筋に出て上がる

    


  下まで下って傾斜が緩くなったところで周囲を見回すと左側に尾根筋が見えて小黒檜山はその尾根の先にあることが分かった。左側に藪漕ぎをしながらトラバースを続け、最後は少し登ってようやく尾根筋に出た。


爺黒檜の標識                      なだらかな尾根筋を進む              正面に小黒檜山を見ながら進む

    


  この尾根筋も笹藪に覆われていたが、踏跡がしっかり付いており歩きやすい。この踏跡を付いて少し上がると爺黒檜の標識が木に打ち付けられてい小ピークに出た。そこからなだらかな尾根筋を踏跡に従って通り、最後の一登りで小黒檜山に到着。頂上はやや広く、傍らに草木ダムに使うと書かれている大きな反射板が立っていた。


小黒檜山の標識                     頂上に大きな反射板                木の間越しに黒檜山
    


   ここで、行動食を取り水を飲んで少し休憩。時刻は2時となっていた。行きに取った尾根筋を戻り、鞍部まで進んだ。地形図ではここから登山道があるはずだが、全く分からない。

   鞍部から所々,木に黄色のテープが貼ってあったのでそれを頼りに登山道が無い斜面を藪漕ぎをしながら下った、地形図にある登山道とかなり違っている。しばらく黄色のテープを目印に下っていったが,途中からこの黄色のテープの標識がなくなった。


黄色のテープを目印に下ったが!          急斜面を藪漕ぎしながら下る           急斜面の谷を降りて渡る
    


   そこで、GPSを見て地形図にある登山道の方に向った。登山道が無い急斜面をストックと立ち木を利用してなんとか下ったが,どこが登山道か分からない。
傾斜が緩くなった斜面は一面に笹藪に覆われていた。っ藪漕ぎをしながら進んでいくと踏跡が出てきた。踏跡に従い県道沿いに出てほっと一息をついた

ドクツルキノコ?                       傾斜は緩くなって県道は間近                紅葉始めのもみじ
    


  後は道路上を歩いて五輪峠を経て出発地点の駐車所に戻るだけだが、疲れた身体には応えた。

  45分かけて駐車地点に戻り,後片付けをして帰途に着いた。

 GPSトラック