鳴神山は桐生市にある標高1000mに満たない低山で往復3,4時間で行ける。比較的簡単に上がれる山だが、、カッコ草など種々の珍しい花,亜高山産植物が多い花の山である。自宅から近いので四季折々に訪れているが、4月上旬に行ったことは無かった。
4月11日の日曜日は好天が予想されたので、午前中に行ってみようかと出かけた。この時期なら満開となったヤシオツツジ,あるいは新緑が見られるだろう。
登山口は梅田側と川内側があるが、今回は川内側をたどることにした。
2021年 4月11日(日) 晴れ
単独
標高差: 550 m
駒形登山口(7:10)-鳴神山(8:50~9:20)-門田峠―赤柴-駒形登山口(11:00)
朝5時半に起床。簡単な朝食を取り6時過ぎに自宅を出た。途中で道を間違えて引き返して駒形登山口に7時に着いた。登山口の駐車スペースは既に満車状態で30台位の車が停まっていた。さすが人気の花の山である。少し引き返して車が止まれる道路際に駐車。
山歩きの準備をして出発。前回と逆回りでそのまま沢沿いの登山道を上がって頂上を踏み門田峠から赤芝側に下って行くことにした。歩き始めてすぐに後続の単独行者に追い越された。歩き始めはいつものように苦しい。初めは杉林の中の歩きいやすい登山道が続いた。ゆっくり歩いたので、後続の人達に追い越された。
新緑の登山道を行く 岩がゴロゴロした登山道 方の広場直下の御神水、水場
杉林の登山道を過ぎると,岩がゴロゴロしたやや急な登山道となった。少しふらついたので,持参した2本のストックを使って上がることにした。新緑の芽生えが始まった所で美しい。
咲き残っている花が見られたカタクリの小群落,未だ芽も出ていないレンゲショウマなどは鹿の食害から守るため,地元ボランティの手でネットで覆われていた。これらは以前と比べてかなり少なくなっているように感じた。
最後の急斜面を登り切ると鳴神神社のある方の広場に出た。オオカミの狛犬が神社を守っている。
鳴神神社のオオカミの狛犬 鳴神神社の鳥居 社務所
ここで少し休んでから,最後の一登りで,双耳峰の1つで鳴神山の主峰である桐生岳に到着。頂上はやや広くベンチなどが置かれている。10人近い登山者で賑わっていた。
鳴神山山頂 山頂のアカヤシオ アカヤシオの花
周辺には点々とピンクの花を付けたアカヤシオが見られた。日当たりの良い頂上付近のアカヤシオは満開を過ぎたようだが、下の林の中のアカヤシオは満開で美しい。
日光白根山 上州武尊山 袈裟丸山から皇海山
頂上で行動食を取り、水を飲みながら長い休憩。南西方向は雲に霞んで浅間山などは見えないが、北東方向は男体山、雪を被った日光白根山、上州武尊山、その手前には袈裟丸山から皇海山に至る山並みが遠望された。眼下には桐生の市街地、その後ろには赤城山が見える。
眺望を楽しんでいる間にも登山者が上がってきては下山していた。30分休憩した後は下山。急斜面を下り,鞍部から少し上がった所が双耳峰のもう一つの仁田岳である。ここでも何人かの登山者が休んでいた。
赤城山 登山道の周囲にアカヤシオ 門田峠
そのまま急斜面を下っていた,ヒメイワカガミの群落は未だ芽も出ていない、周囲は満開のアカヤシオの花が点在している。急斜面を下りきると門田峠に到着。カッコ草はここから梅田側に少し下った杉林の中にあるのだが、未だ花の時期は早いので行かずに,峠から赤芝側に下った。
沢沿いの登山道は傾斜も緩くなり歩きやすい。途中でカタクリの花が丁度見頃を迎えていた。ここのカタクリも以前と比べて少ない。杉林の中の登山道となりわずかに下ると林道に出た。初めは荒れていた林道も整備された歩きやすい林道となった。
カタクリの花 歩きやすい登山道を下る 新緑の林道を下る
林道の途中には20年以上前には釣り堀や食堂として営業していたが今は廃墟となった建物が立っている。林道を約一時間歩いて登山口に到着。時刻は11時。長い休憩も含めて4時間。鳴神山は低山ながら見所が多いしアクセスが良い。地元の山で昼前には自宅に着くことが出来た。
帰り際には道路沿いに停まっている車が100台近く有り、東京、埼玉、千葉からも訪れている人が多いようであった。
GPSトラック(登りのトラックはGPSのスイッチを入れ忘れ。下りは青)