仙人ヶ岳 663 m

   2週間前には足利側から仙人ヶ岳に上がった。12月5,6日には天候が良いとのことで、オープンしたかぐらスキー場から神楽峰に山スキーで上がってみようかと思ったが、土、日でスキー客が多く,密で待ち時間が多い懸念がある。そこで、前回に続いて地元の山,仙人ヶ岳に桐生側の菱から出かけることにした。

   仙人が岳にはかなり前に梅田から2回、菱から1回上ががった記憶がある。いずれも沢沿いの林道を上がりアップダウンも無く比較的巻単に行けたように覚えている。

   菱から黒川沿いの林道を上がるルートは現在登山道としては廃道になっているようである。その代わり尾根筋のルートが整備されている。1年前に刊行された「群馬の山歩き ベストガイド}には菱の泉龍院から尾根を周回するコースが紹介されている。今回このルートを辿ってみることにした。

   低山の周回コースだが、2週間前に辿った足利側からの尾根筋の周回コース以上にアップダウンが多くてきつかった。しかし、低山とは思えない深山の雰囲気があった。

   山中、ほとんどの葉は落ちていた。また、数年前に山火事があったため森林が消失して山が明るくなっていた。黒焦げになった林の中に新しく,ススキや雑木林が生えつつ有り,自然の復元力を見ることも出来た。

   仙人ヶ岳山頂には足利側から上がってきた人がかなりいたが、桐生側からの登山道の途中であった人は日曜日にかかわらず2人連れ3組の6人だけであった。自宅近くの茶臼山以上に里山の雰囲気が感ぜられ、地元の山の良さを感じた山旅でもあった。
 2020年12月 6日(日) 晴れ
   単独
   標高差: 525 m
泉龍院駐車場(7:50) ―登山口 (8:00)―雷電山展望台(8:40)ー小友沢の頭(9:50)
県境尾根分岐(10:10)―仙人ヶ岳分岐(11:10)―仙人ヶ岳(11:40~12:00)-分岐点(12:25)-前仙人ヶ岳(12:55)―東屋(14:20~14:35)―泉龍院駐車場(15:35)

  朝7時過ぎに自宅を出て菱に向かった。最後の泉龍院に向かう所で、交差点を間違えて入って引き返したりして少し時間がかかった。それでも,自宅から30分で泉龍院の広い駐車場に到着。

  山歩きの準備をして出発。黒川上流方面の道路を10分くらい歩くと右側に一色ハイキングコースの案内板が有り登山口の標識が出ていた。右側の登山道はいきなり急登が続き雷電山に出た。
登山口                        いきなり急登が続く                上がりきると平坦になり、石の祠と鳥居
  


  ここから傾斜は緩くなり少し行くと一色雷電山展望台に出た。眼下には桐生の市街地が拡がっている。

根筋の雑木林の中の登山道            雷電山                          雷電山展望台
  


  しばらく尾根筋を行き、森山展望台を通過した。


森山展望台                        眼下に市街地                  尾根の片側に焼けた立ち木
  


  この展望台から小友沢の頭までの尾根筋の登山道ははアップダウンが続き意外に長かった。途中山火事跡の立ち枯れた木やそれを切った切り株などが見られた。小友沢の頭(528.5m)を過ぎて少し行くと分岐点に出た。


焼けて枯れた立ち木が点在             帰りに辿った尾根筋。後ろに赤城山      小友沢の頭。遠くに仙人ヶ岳
  


  南に行けば白葉峠に向かう県境尾根である。左折して北側に進んだ。アップダウンが続いて鷹の巣沢、荒倉山を通過した所で,反対側から2人連れが下りてきた。この日初めて出会った登山者で、7時に泉龍院を出て周回コースを反対向きに辿り,仙人ヶ岳まで行って下山する途中だと言っていた。


焼けた立木を切った切り株               白葉峠への分岐点                 尾根筋を行く

  


  アップダウンの連続で、だんだん疲れてきて足取りが遅くなってきた。仙人ヶ岳に向かう分岐点で年配の夫婦らしい2人連れが後ろからやって来た。彼らに先に行ってもらいゆっくりと歩を進めた。ここでもアップダウンが続いた。途中で若い2人連れが下りてきた。


荒倉山。後ろが仙人ヶ岳              仙人ヶ岳に向かう分岐点             辿ってきた尾根筋を振り返る
  



  ようやく仙人ヶ岳山頂に到着。ガイドブックに書かれている標準コースタイムとほぼ同じ時間がかかった。頂上付近では足利側から登ってきたと思われる登山者が結構大勢休んでいた。自分もここで昼食を取りながら長い休憩を取った。


仙人ヶ岳に向かって進む              仙人ヶ岳山頂                    山頂より見る袈裟丸山
  



  休憩後元来た登山道を引き返した。分岐点で先ほど前後した2人連れに再びお目にかかり少し話をした。。彼らは桐生の住人で仙人ヶ岳には良く上がっていたようで、善は登山道であった稜線からの急斜面を下り林道を通って下山すると,目の前に見える林道を目指して下っていった。


  前仙人ヶ岳に向かうアップダウンの登山道の急斜面で足を踏ん張った時に急に右足の大腿部の筋肉がつって痛くなった。しばらく立ち止まって痛みが引くのを待ってから歩幅を小さくしてゆっくりと歩いて前仙人ヶ岳に到着。


前仙人ヶ岳を目指して上がる           前仙人ヶ岳頂上                 途中のピーク、大窪。樹間に鳴神山

  


  ゆっくり歩いているうちに痛みはそれほど感じなくなったが、歩くペースは遅くなった、急斜面で足を踏ん張って歩いている内に今度は左足の大腿部の筋肉がつって痛くなりしばらく休んで痛みが引くのを待った。


ススキの横を行く                   ミズならの黄葉                   山火事で焼けて枯れた木々

  


  二本のストックを頼りにゆっくりゆっくり下った。雨降山はの手前で林道を通り横を通過。菱のハイキングコースの大きな案内板が立っていた。林道を外れて尾根筋の登山道をわずかに進むと立派な東屋が立っていた。大腿部の痛みも完全には引いていなかったので,ここのベンチに座って行動食と水を取りな休憩した。ここから桐生市の市街地や、吾妻山が良く見えた。


東屋で休憩                      東屋から見る吾妻山                 寝釈迦
  


  その後もゆっくりと尾根筋を進み、寝釈迦のある分岐点に到着。中尾根コースを辿って下りようやく泉龍院駐車場に到着。後片付けをして帰途に着いた。帰りは30分も架からずに自宅に到着。近いのが良い。


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