仙人ヶ岳、 赤雪山 663 m、623 m

   三連休の最終日の月曜日、風は強いが晴れるとの気象情報で、久しぶりに地元桐生の仙人ヶ岳に出かけた。これまで仙人ヶ岳には桐生側から上がっていたが,足利側から登った事が無かったので、足利側から赤雪山~仙人ヶ岳を周回するコースを辿ってみた。

   登山口の松田川ダム湖まで自宅から車で1時間もかからない。赤雪山、仙人ヶ岳いずれも標高が600m台で低山だが山名が面白い。

   赤雪山は平安時代末期から鎌倉時代初期にかけて、源頼朝の御家人であった足利義兼の正室時子(頼朝の正室政子と姉妹で北条時政の娘)と客分として滞在していた北条忠興が密通していたとの侍女の讒言で、忠興は義兼の怒りを買いこの山に逃げたが追っ手により惨殺された。その時にこの山の白雪が真っ赤になったので赤雪山と名付けられたとの言い伝えがある。

   仙人ヶ岳の言われはどう何だろうか?

   低山の周回コースだと少し甘く見ていたが、急傾斜のアップダウンが続いて予想以上にきつかった。また、低山とは思えない深山の雰囲気があった。

   山中、ほとんどの葉は落ちてわずかに黄葉、黄葉がみられるのみであったが、晩秋の枯れ木も景色も風情がある。沢山の葉が落ちたつつじを見ると初春の花の時はさぞ美しいと思われる。

   改めて地元の山の良さを感じた山旅でもあった。
 2020年11月23日(月) 晴れ時々薄曇り
   単独
   標高差: 380 m
赤雪山登山口(7:15) ―赤雪山 (8:20~8:35)―585mP(9:10)-623mP(10:30)
仙人ヶ岳(11:30~11:50)―551mP(12:40)―猪子峠方面に間違えて下り引き返す(12:55)-551mP(13:10)-松田湖畔(13:55)―赤雪山登山口(14:15)

  朝5時過ぎに起床。簡単な朝食を取り6時過ぎに自宅を出た。国道50号線、県道219号線を経て6時50分ごろ松田川ダム湖沿いの赤雪山登山口に到着。さすがに3連休で、すでにまっている車が何台かあった。

  山歩きの準備をしてダム湖畔の道路を進み,赤雪山の登山口から右手の尾根筋を上がっていった。杉や檜の植林された中の急登をジグを切りながら進んだ。いつものことだが歩き始めはきつい。

植林された林の中を行く               正面にこれから行く赤雪山            雑木林の尾根筋
   



  ようやく急斜面を上がりきると尾根筋はややなだらかとなり歩きやすくなった、植林された林から雑木林となり、木の間越しの前方に目指す赤雪山が見えてきた。上から2人連れが下りてきた。

  一旦少し下り,登り返して赤雪山山頂に到着。傍らにはあずまやが有り家族連れらしい4人が休んでいた。ここで行動食を取りしばらく休憩。

赤雪山山頂の標識とあずまや                           木の間越しに仙人ヶ岳
  


南面は開けているが北面は樹林で木の間越しに赤城山、鳴神山、これから行く仙人ヶ岳が見えた。休んでいる間に4人連れは仙人ヶ岳方面に向かっていった。自分も休んだ跡、仙人ヶ岳に向かった。初めは穏やかだった尾根筋の登山道は急なアップダウンが続くようになり結構疲れる。急登して585m峰に到着。穏やかな尾根筋を行くと標識が立っている。

尾根筋の樹林帯の登山道               標識                         名残の紅葉
  


  ここから岩場の急な下りから急な登りとなった。登山道は南西方向の尾根筋に向かい623m峰を過ぎた。落ち葉を敷き詰めた登山道を行くと反対方向から赤雪山に向かう2人連れの登山者がやって来た。しばらく行くと左側に林道に下る登山道の標識が出てきた。

急な岩場の上に祠                  623m峰の手前で登山道は南面に       仙人ヶ岳まですぐ
    


  わずかに上がると広い仙人ヶ岳の山頂に出た。山頂は広く樹林に覆われていて雰囲気が良い。 数名の登山者が休んでいた。ここで昼食を取りながら休憩。

仙人ヶ岳山頂
 


  休憩後、少し戻って右側の尾根筋を下山。下りもやや傾斜がきつくションのストックを頼りに慎重に下った。

登山道から見る男体山               名残の紅葉                   561m峰の標識
  



  展望の良い561m峰からは眼下に松田湖とダムの堰堤が見えた反対側には尾瀨の燧ヶ岳が遠望された。
  

561m峰から見る松田湖                              561m峰から見る遠方に燧ヶ岳
  


  ここに標識が有り、まっすぐ進むと猪子峠方面に下る,松田湖方面には左手の樹林の中を下っていく。標識を見たのに松田湖方面に行かず、ピンクのテープが木につけられていたのにつられてそのまままっすぐに行ってしまった。急斜面を下り鞍部を越えて登っているときに左側にダム湖が見えた。 おかしいなと地図と景色を確認すると間違った方向に来ていることに気づいた。先ほどの561m峰まで登り返した。結局このミスによる往復で30分と体力をロスした。

  561m峰に戻ったときに,朝方、赤雪山でお目にかかった4人の家族連れが下りてきた。彼らに先に行ってもらい一息ついてから左手の尾根筋を下っていった。少し登り返して登山口方向への標識が出てきたこの標識から自然林と植林の中の急斜面を下った。苦手の下りで、木にかけられたロープとストックを頼りに下りて登山口の標識のある作業道に到着。

堰堤の右を越える                    キャンプ場に到着                ダムの堰堤を見ながら湖畔を歩く
  



  傾斜が緩くなり歩きやすくなった。堰堤を越えて湖畔キャンプ場に出た。事務所にいた掛かりの人と少し話をした後,湖畔を歩いて駐車地点に戻り車を回収。
  後片付けをして帰途に着いた。少し遠回りになったが。40分も架からずに帰宅。

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