稲包山 1598 m

   先週に続いての、山歩きで、黄葉、紅葉が期待される稲包山に行ってみることにした。稲包山は群馬と新潟の県境にあるが、10年以上前に山スキーで行ったが、無雪期は初めてである。

   気象情報で晴れると言う28日に行くことにし、前日に近くの法師温泉に泊まって行こうかと考えたが、満員だととのことであった。そこで、少し手前の猿ヶ京温泉に泊まっていくことにした。

   残念ながら当日の天気は曇りで、時々陽が差す程度で遠方の山々の眺望は効かなかったが、樹林帯の中の黄葉は盛りであった。しかし、今年の異常気象のためか、天候のせいか黄葉、紅葉の鮮やかさがやや落ちる感じであった。

   ガイドブックに記載されているコースタイムより時間がかかったが、無事に山歩きを楽しめて幸いであった。
 2020年10月28日(水) 曇り時々晴れ
   単独
   標高差: 825 m
  官行(7:05)-秋小屋沢橋(7:45)-下の鉄塔(8:40)-上の鉄塔(9:25)-稜線上分岐点(9:50)ー稲包山(10:20~10:45)-分岐点原(11:00)―赤沢峠(12:10~12:20)―林道出会い(13:35)~官行(14:35)


  朝5時半に起床。簡単な朝食を取り泊まった猿ヶ京温泉の宿を出たのが6時過ぎ。17号線から法師温泉に向かう県道が工事で通行出来ない。迂回路に向かう入り口を間違えてかなり先まで行って引き返した。

  見覚えのある赤沢スキー場入り口の道路沿いの駐車スペースに車を停め、山歩きの準備をして出発。ムコタ沢沿いの林道を進んだ。10年以上前に山スキーで行った時と全く雰囲気が違う。林道の周りの木は黄葉が始まっていた。

ムコタ沢沿いの林道を行く             林道周辺では黄葉が始まっている       秋小屋沢橋を渡り登山道に入る
  


  40分ほど進み秋小屋沢橋を渡った所で左側の沢沿いの山道に入った。入り口には稲包山の小さな標識があった。沢沿いの登山道をしばらく進んだ後、沢から離れて杉林の中を急登し、下の鉄塔が建っている尾根筋に出た。

沢の流れ                         沢から離れて杉林を上がった尾根筋      送電線の鉄塔(下部)
  


  ここからは杉林は無くなり、広い尾根筋は雑木林の疎林帯で急登が続いた。ジグザグに上がっている登山道は歩きやすい。山スキーでは快適に
下りた所である。斜度が緩くなったところで大きな第2の鉄塔に出た。周囲は草原が拡がっていた。目の前にはピラミッド型の稲包山が見える。

紅葉の中を行く                     黄葉                       上の大きな鉄塔
  


  山スキーではそのまま尾根筋を上がって行ったが、登山道は山腹を南側に回り込むように進んでいる。。小さな沢を渡って少し上がると稲包山に続く尾根筋に上がり赤沢峠からの登山道に合流する。

上の鉄塔から見る稲包山             南側の山腹を巻く                  稜線上の分岐点に出る
  


 分岐点から尾根筋を進み途中のピークを越えて最後の一登りで稲包山に達した。

分岐点から尾根筋を行く              稲包山を目前にしてブナの黄葉        イワカガミの葉が紫色に
  


  やや広い山頂には三国峠から来たという2人連れがいた。晴れていれば素晴らしい展望が見られるだろうが、雲っていて遠方の山々の眺望は良くない。2人が下山した後は、静かな山頂で周囲の景色を見ながら行動食を取り長い休憩。

稲包山山頂                                   雲が取れて平標山、仙の倉山がうっすらと見えだした
 


  その間に雲が取れて平標山や仙の倉山など周囲の山々がうっすらと見えてきた。下部には上がってきた鉄塔と沢筋、反対側には苗場スキー場が見えた。下りは赤沢峠への尾根道を辿った。


ってきた鉄塔を見下ろす               苗場スキー場                   大きな切り株にコケとキノコ
  



  尾根筋の登山道の周囲ははブナ、カエデ、ツツジなどの黄葉が盛りだがやや鮮やかさが足りない。途中で単独行の若者に追い越された。彼は三国峠から縦走して赤沢峠まで行き引き返していた。


紅葉、黄葉の尾根筋を進む
  


  稜線上を2,3回アップダウンを繰り返して進み、休憩所のある赤沢峠に到着。ここで行動食を取り少し休憩。


黄葉の登山道                      赤沢峠に到着。正面は赤沢山         峠の休憩所
  


  後は法師温泉方面の標識に従い赤沢林道を下っていった。山腹を巻いて下る登山道はブナなどの黄葉が続いてそれなりに楽しめたが、予想以上に長く時間がかかった。


紅葉、黄葉の中を下る
  


  作業用の林道を横断して黄葉が始まった雑木林の中を下ると赤沢スキー場のゲレンデに出た。


下るにつれて緑が多くなった            ゲレンデ横からの登山口            スキー場ゲレンデ
  


  ここで軽トラに乗ってきた人と少し長話。この人の話では今年は紅葉,黄葉が鮮やかで無くきれいに紅葉する前に枯れているとのことだった。スキー場から茶道を通り,ムコタ沢に架かる橋を渡って車の駐車地点に戻った。後片付けをして帰途についた。

 GPSトラック