会津駒ヶ岳 2132 m

    積雪期には3度ほど訪れている会津駒ヶ岳だが、無雪期には50年ほど前の9月末に上がり、駒の小屋に泊まって珍しいキノコを食べた記憶があるだけである。

    山頂周辺から中門岳にかけては池塘が散在する草原が拡がっていて美しい。久しぶりに無雪期の会津駒ヶ岳に上がろうかと好天が予想された19日に出掛けることにした。

    前夜麓の桧枝岐の民宿に泊まろうと18日の昼ごろ電話を掛けたが、なかなか繋がらない。幸い2軒目で繋がった。本日夜桧枝岐歌舞伎の奉納があるので、それを観劇する人でほとんどの民宿が満員だとの事。その民宿では突然のキャンセルがあったので、泊めて頂ける事になった。  

    2018年8月19(日) 晴れ 微風
   単独
 会津駒ヶ岳登山口(6:30)-駒の小屋(9:30~9:35)-会津駒ヶ岳(9:50~10:00)ー中門岳(10:50~11:05)-駒の小屋(12:05)ー登山口
(14:20)
  朝6時に民宿で朝食を出してもらった。朝食後すぐ車で出た。会津駒ヶ岳登山口から林道沿いを進んで行くと、道の両側には沢山の車が駐車していた。ゲートのある所でUターンして戻り、道の片側で駐車出来るスペースで駐車した。

  大勢の登山者がいることが分かる。付近では登山の準備をしている人もいた。自分も準備をして出発。少し行ったところで駒ヶ岳登山口になる。見覚えのある梯子段を上がって行った。

  ブナの樹林帯の中の登山道は岩がごろごろしている所が無く歩き易い。ゆっくりとしたペースで歩を進めた。途中で何人かの人に追い越された。1時間ちょっと歩いた所で、かなりの人が休んでいる水場があった。ここも休まずゆっくりペースで歩き続けた。


登山口の階段                       ブナの林の登山道                   稜線上のシラビソの林の間から山頂を遠望
    


  辺りはだんだんブナ林からシラビソの林になって来たが、歩き易い登山道が続いた。多くの人に追い越されたが、彼らが途中で休んでいる間に追い越して進んだ。やや急斜面を上がり切ると尾根上の緩斜面となった。ここからはこれから行く山頂方面は見渡せて来た。積雪期にはなじみのある谷筋が見えていた。

   ゆっくり歩いたので途中休む事無く、駒の小屋の前にあるベンチに出た。ここで大勢の人が休んでいた。結局、単独行の若い人には追い越されたままであったが、中高年や、家族連れのグループより早く到着。自分もここで短い時間だが休んで水を飲み行動食を取った。

駒の小屋                           小屋の手前にある池塘                  池塘から見る会津駒ヶ岳山頂
   


  目の前の会津駒ヶ岳山頂に向かって池塘のある草原を進んだ。中門岳方面に行く分岐点の標識を過ぎて山頂方向に最後の急斜面を一登りすると、大きな標識が立っている会津駒ヶ岳山頂であった。積雪期にはこの標識の上部だけが雪で出ているが、今は周囲が灌木で覆われていた。

  下からほぼ同時に出た、家族連れの4人も到着して戻って行った。林道の上の登山口から3時間20分で到着したので、標準コースタイムよりやや早い。天気は晴れており空気は乾燥していて気温は低めで登山道は歩き易かったので楽に登れた。


会津駒ヶ岳山頂標識                    山頂から中門岳方面に行く尾根筋            稜線上の池塘と燧ヶ岳
    


  しばらく頂上で周囲の景色を楽しんだ後、まだ時間が早いので中門岳まで足を延ばすことにした。山頂から中門岳までアップダウンがあるが、広い稜線上には草原、池塘が拡がっていてのんびりと景色を楽しみながら進んだ。向こう側の稜線は山スキーで訪れた会津駒ヶ岳から大戸沢岳に至る。その先に三つ岩岳から窓明山など会津の山々。反対側には燧ヶ岳、平ヶ岳など。その先は雲に隠れて見えない。

広い稜線上に点在する池塘                 池塘と三つ岩岳                      池塘と大戸沢岳
    


   大きな池塘には中門岳の標識が立っており、ベンチがいくつか置かれていて登山者が休んでいた。その先を少し上がった所が中門岳の山頂だった。ここでも何人かが休んでいた。自分もここで休んで周囲の景色を眺めながらコンビニで買ったおにぎりと缶ビールで昼食を取った。

中門岳山頂の標識と広い山頂付近の池塘
    


   休んだ後は引き返した。途中で会津駒ヶ岳に上がるルートは止めて巻道を通って行き、草原、池塘の混在する登山道を戻り駒の小屋に到着。後は往きに取った登山道を戻るだけ。

   急な下りは膝や足が痛くなるので2本のストックを出してゆっくりと降りた。後ろから来た登山者に次々と追い越された。それでも、ここの登山道は岩がごろごろしていないので歩き易い。

   この時間でも上がってくる登山者が結構大勢いた。皆さん駒の小屋に泊まるのだろう。休み無しに2時間ちょっと歩いてようやく車の駐車地点に戻った。空気が乾いていて気温が低かったせいだろうか。あまり汗をかいていなかった。後片付けをして服を着替えて今晩宿泊予定の湯の花温泉に向かった。

途中で見た花と蝶
8月も下旬となり、花の最盛期はとっくに過ぎていたが、まだ残っている花も多かった。
リンドウ                アキノキリンソウ        アザミ               コバイケイソウの実        ヨツバヒヨドリ
        


ニッコウキスゲ           ミヤマセンキュウ         ハクサンフウロ           
        

キべりタテハ



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