日光白根山 2578 m

    日光白根山は無雪期に2度行った記憶がある。最初は40年以上前の夏でテントを担いで妻も同行して奥鬼怒から縦走し、五色沼でテント泊をした。二回目は11年前の九月。9年前の積雪期の1月には山スキーで訪れている。

    久しぶりに日光白根山に行って見ようかと、台風が通り過ぎた8月10日に出掛けた。歳を取って来て体力が落ちているので、往復とも丸沼高原のロープウェーを利用し、山頂から5色沼、弥陀ヶ沼を経由するコースを辿ることにした。
   
   登り始めはきつかったが、ゆっくり歩いたのでそのうち慣れてきた。しかし、岩の多い急な下りはやはり膝や足が痛くなってきてつらかった。時間はかかったが、問題無く予定通り行けたので満足の山行であった。
   

    2018年8月10(金) 晴れ時々曇り 微風
   単独
 丸沼高原ロープウェー山頂駅(7:55)-日光白根山(10:05~10:15)-5色沼避難小屋(11:25)ー5色沼(11:40~12:05)-弥陀が池(12:50)ー鞍部(13:05~13:10)-七色平((13;45)―ロープウェー山頂駅(14:20)
  朝4時過ぎに起きて簡単な朝食後、5時にに自宅を車で出た。朝早いため、通りに車が少なく大間々を抜け、整備された山間の赤城東面道を通り、国道120号線に出た。そのまま進み、丸沼高原に7時に到着。自宅から2時間で到着した。

  すでに駐車場には何台かの車が停まっていた。ロープウェーの始発時間を尋ねると7時半からとの事。遅い始発時間だったら、この上の菅沼迄行きそこから上がる予定だったが、7時半始発ならロープウェーを利用した方が楽だ。

  山歩きの準備を終わった頃、ロープウェーは動き出した。既にかなりの数の登山客が乗っていた。ちょっと高いけど往復切符を買ってロープウェーに乗った。標高差600m以上を一気に上げてくれる。

  山頂駅周辺は開けていて高山植物庭園がある。多くの高山植物は盛りを過ぎているが、まだ残っている花もある。平日でお盆直前だがかなりの登山者がいた。登山者の多くは中高年で、夫婦連れが多いようである。

  陽はかげっており、目の前に見える日光白根山は上の方は雲に覆われていた。鹿除けの柵の門を越え、大きな赤い鳥居の横を通り登山道を兼ねた遊歩道を煤んd。オオシラビソの樹林帯の中の道は整備されていて歩き易い。所々岩のある急斜面を上がり進んが、歩き始めで結構きつい。左側に大日如来の小さな石仏が祭られているのが目についた。

ロープウェー山頂駅                    山頂駅周辺のロックガーデン              大きな鳥居の横を行く
   


  少し行くと七色平に行く分岐点に出た。遊歩道はここまでで登山道はだんだん傾斜がきつくなり岩が出ている。樹林帯なので陽が射さないが歩きがきつくなった。ゆっくりしかし休まずのペースで進んだ。途中で追い越された人も休んでいる所を逆に追い越したりして進みきつかったが、良いペースで登った。


樹林帯の中を行く                      大日如来の石像                      森林限界を超える
    


   だんだん樹林帯が低くなり森林限界を超えて稜線に出た。ハクサンフウロ、マルバタケブキ、トウヤクリンドウ、オトギリソウが目についた。

ハクサンフウロ              トウヤクリンドウ             マルバタケブキとヒョウモンチョウ    トリカブト
      


  最後の岩がごろごろしている稜線の登山道を上がり切ると白根山の山頂であった。

岩のごろごろした稜線の登山道を行く         斜面は一面のお花畑(オトギリソウ?)         山頂標識(遠方は曇り空)
    


   何人かの登山者が休んでいた。自分ンもここで少し休憩。残念ながら雲に隠れて遠方は見通しが効かない。休んでいる間も次々と後続の登山者がやって来た。多くの登山者は反対方向の弥陀ヶ池方向に下るか、元来た道をそのまま下るようであった。

   下りは登りに取った登山道と異なる道を取り稜線を下り五色沼に至る分岐点に出た。ここから越しくぬまひなっ小屋に至る下りはやや急で岩がごろごろしている苦手の下りとなった。五色沼方面に下る登山者は少ない様で静かになった。

下る途中から見る白根山山頂              下る途中から見る五色沼                五色沼避難小屋
    


   途中で少し休んでいる間に夫婦ずれらしい中高年の二人に追い越された。樹林帯の下りとなり、頂上から一時間以上かかってようやく避難小屋に到着。樹林帯の中の避難小屋には毛布や寝袋が置いてあったが、薄汚れていて使う気にはなれないが、いざという時には有難いものだ。

   避難小屋から歩き易い平坦な道を進み五色沼に到着。沼の水も周囲の景色もきれいだ。単独行の人が休憩後出発する所だった。少し離れた所で先行の二人ずれが休んでいた。自分も沼の傍らの石の上で休みながら、コンビニで買ったおにぎりの昼食を取った。五色沼には白根山に上がった殆どの人は行かない様で、静かなのが有難い。

避難小屋から平坦な登山道を行く              静かな五色沼                     湖畔に竜胆の花
    


  休憩後は沼の周りを歩いて反対方向に進んだ。反対側からは二人連れがやって来た。平坦な沼周辺からやや急な樹林帯の中を上がり切ると開けた草地が拡がる弥陀が沼が見えてきた。山スキーで来た時は簡単に上がったように思ったが、この登りも結構きつかった。この沼には結構大勢の登山者がいた。

  沼からさらに岩の多い登山道をわずかに上がると、白根山山頂とロープウェー山頂駅に下る分岐点の鞍部にでた。ココでも何人かの登山者が休んでいた。自分もここで少し休んで、残りのおにぎりを食べ水を飲んだ。

弥陀が沼                          弥陀が沼から左の鞍部に上がる               七色平の湿原
      


   ここからは樹林帯の中のやや急斜面の下りとなる。つらい下りとなり持参した二本のストックを使う事にした。後ろから小学生の子供二人を連れた家族連れが下りていた。男の子は元気で早く降りようとする。その男の子に追い立てられるように下りて行くと平坦な湯歩道分岐点に出た。遊歩道の周回コースを行こう考えたが、ほぼ同時に下った登山者が皆七色平方面からそのまま下るようだったので、自分も無理をせずそのまま下ることにした。

    七色平を経て行きに取った登山道を下り、ロープウェー山頂駅に出た。山頂駅周辺の広場には大勢の観光客で賑わっていた。自分もしばらくベンチに座って周囲の山々景色を見ながら休憩。

    ロープウェーに乗って下り、日帰り温泉で汗を流した後、明るいうちに帰途に着いた。


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