三国山 1636 m

    三国山は群馬、新潟県境にある国道17号線沿いの山である。国道は三国トンネルを越えて行くが三国峠の下を通っている。三国峠はかって江戸から越後への通り道であった三国街道の要所で、三国権現がが立っている。今では国道が通っているので、旧三国街道は三国路自然歩道として整備されている。

    峠の北側にあるのが三国山で、7月上旬にはニッコウキスゲの群落が見られるとの事。また、積雪期には半日コースの山スキールートとしても興味が持たれる。

    これまで一度も訪れていなかったので三国街道の一部を歩いて三国峠まで上がり三国山を目指すことにした。当初の予定では、三国山からさらに大源太山まで足を延ばす予定であったが、猛暑の中の久しぶりの山歩きで、疲れた上に暑くて三国山で引き返した。

    2018年7月14(土) 晴れ 無風
   単独
 国道17号線群馬県側登山口(10:20)-晶子清水(10:55)-三国峠(11:35~11:40)-三国山(12:40~12:45)-途中休憩(12:55~13:10)-三国峠(13:30~13:45))ー三国トンネル登山口(14:15)-駐車場(14:30)

   朝食後、8時に自宅を出て赤城ICで関越道に入り、月夜野ICで出て国道17号線を進み、三国トンネル手前の駐車場に着いたのは10時頃。山歩きの準備をして道路沿いの登山口から登山道(遊歩道)を歩きだした。ブナや雑木林の中の登山道は木漏れ日が射していて歩き易い。連休初日なのに誰もいない。

国道沿いの登山口                       樹林帯の中の登山道(遊歩道)           雪崩で亡くなった長岡藩士の墓
    

   ここを上がり切ると稜線沿いの旧三国街道(自然歩道)に達した。トイレと東屋があり、近くに与謝野晶子が籠で峠越えをした時ここの清水をすくって飲んだので晶子清水となずけられたとの事。

   樹林帯の中の歩き易い旧街道は雰囲気が良い。しばらく行くと道の傍らに古びた墓石が7つ立っていた。江戸時代中期(1940年2月)に江戸で捕まえた犯罪者を長岡まで護送していた長岡藩士7名がここで雪崩に会い全員が亡くなったとの看板が立っていた。昔も雪崩で亡くなった人がいたのだなと思いながら説明の看板を眺めた。

  歩いているうちに降りてくる人に出会った。朝早く出て三国山まで行き戻ったとの事であった。樹林帯の中の道はなだらかで歩き易い。くぐつが谷など2,3回沢を越えて進んだ。

   雪崩れの避難場所だったと言い伝えられた宝岩を過ぎて樹林他が切り開かれたやや広い所に大きな鳥居が立っていた。この神社は御坂三社神社(三国権現)とで丁度峠に立っている。

三国権現(後ろが三国山)                                 三国山山腹のニッコウキスゲ群落
   


   ここで少し休んだ後、北側の三国山を目指して進んだ。傾斜はだんだんきつくなり、しかも樹林は少なくなって日光が直接あたるようになった。暑くてかなわないが、周囲の花はきれいである。結構大勢の登山者が歩いていた。

   途中でベンチに座り周囲にある日光キス下を眺めた。所所木道があり、最後の一登りで三国山の頂上に達した。南側は開けていて見通しは良かったが、北側の平標山方面は木に隠れt見えない。陽が射して暑いのですぐに引き返した。

頂上から見る南西側稲包山方面             三国山頂上                      頂上直下から見る雲に隠れた苗場山、神楽峰
    

   途中のお花畑の横のベンチに座り長い休憩を取り昼食を取った。後は三国峠まで戻り、ベンチに座りしばらく休憩。大勢の人が休んでいた。ここからは新潟県側に下るのが最も近いが、トンネルを歩いて通るのは危険なので群馬県側に戻った。直ぐにトンネル脇に下る登山道が出て来てそちらに向かって下って行った。

   樹林帯の中を歩いて30分ほどで国道沿いに出た。後は国道沿いを少し歩いて駐車地点に戻った。着替えと後片付けをしてみつまたに向かい日帰り温泉で汗を流した。道の駅でそばを食べて翌日の苗場山登山に向けて祓川に向かった。

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