鳴神山 981 m

    地元桐生の山で標高が1000mにも満たないが、種々の花が豊富で田中澄江の新花の100名山にも選ばれている。特に5月中旬に花を咲かせるカッコ草は大型の桜草の一種で、ここの固有種として有名である。

    2,30年前には鳴神山に良く行ったのだが、最近は行くことが無かった。久しぶりに紅葉を見ながら鳴神山に上がって見ようかと、好天が期待された11月20日に出掛けた。

    鳴神山の川内側登山口に行く途中に、先週のNHKのテレビで紅葉、床もみじの名所として紹介された宝徳寺があるので、帰り際にそこを見物することにした。

    自宅から登山口まで1時間もかからないので余裕を持って行ける。朝7時過ぎに自宅を出ても午前中に下山できる。平日で途中で会った人も2人だけで静かな山歩きを楽しめた。

    
    2018年11月20(火) 晴れ時々曇り

   単独
 駒形登山口(8:15)-雷神岳神社(9:35~8:50)-鳴神山(桐生岳)山頂(10:00~10:15)―仁田山岳(10:25)―門田峠(10:45~10:55)-林道(11:15)-駒形登山口(11:55))
   自宅を朝7時過ぎに出て、川内方面に進み、駒形登山口に8時前に到着。それから先はゲートが締まっていた。ゲートを開けて通過する車が有るので、尋ねるとこの先で工事をするとの事で、登山者はここで空いたスペースに駐車してくださいとの事であった。

   先行の登山者だろう。一台の車が停まっていた。その横に駐車して準備して出発。舗装道路は直ぐに終わり工事用の車が停まっていた。鳴神山方面の標識に従い沢沿いの登山道を進んだ。登山道は整備されていて歩き易い。杉の植林帯の中の登山道を上がると、沢沿いの岩のごろごろした登山道となった。


駒形登山口                         初めは歩き易い登山道                  杉の植林の中の沢沿いの道
   


2本のストックでバランスを取りながらゆっくり上がって行った。所々、黄葉が見られたがもみじは少ない様できれいな紅葉は見られない。沢沿いからやや急斜面の登山道を上がると尾根筋の雷電岳神社に出た。
  

沢沿いは岩がごろごろしてやや急になる       黄葉の中を行く                      尾根筋に上がり雷電岳神社が目の前
    


  ここには、鳥居と狼の狛犬と壊れかけた社務所があったのだが、社務所は修復されていたようであった。

           狼の狛犬、鳥居と社務所
   


   また、傍らにはなるかみ小屋と書かれた小さな山小屋(避難小屋)が立っていた。この避難小屋は鳴神山を愛する会の方が2017年に建てられたとの説明があった。

 狼の狛犬                          なるかみ小屋                     杉林の中を鞍部を目指して少しの急登
      

  。ここから梅田側に5分くらい下りた杉林の中にカッコ草保存会の方が移植、保護したカッコ草の群落がある。以前5月に来た時には沢山のカッコ草の花を見ることが出来たが、それがどうなっているのか見たくてそこまで下りて行った。カッコ草群落地にはロープが張られているが、当然のことだが今はなにも無い。

  神社まで戻り、短いがやや急な斜面を上がり切って鞍部に出た。そこから右側の岩の稜線を少し上がると小さな祠や鳥居がある鳴神山山頂に出た。


かっこ草保存の標識と杉林の中の群落地       頂上手前の鞍部の標識                  鳴神山山頂
    

  傍らにあるベンチで先行の単独行の登山者が休んでいた。自分もベンチに座り行動食を取り水を飲みながらその方と少し話をした。

  山頂から赤城山、日光白根山、男体山、浅間山、富士山など周囲の山々が見渡せるはずだが、遠方の山々は残念ながら雲に隠れて見えない。近くの桐生の街並みや根本山などは良く見えた。休んでいる間にもう一人の単独行の登山者がやって来た。本日山であったのは頂上で会った2人だけであった。

北の方向に根本山                     ツツジの黄葉                       頂上部は雲に隠れた赤城山
    


  休んだ後、登って来た岩の間を下りて鞍部に達し、反対側の尾根筋を少し上がり仁田山岳に到着。ここにも小さな鳥居と祠があった。周囲はヤシオツツジの群落で、5月には花が咲いていてきれいだが、今はすべて葉を落とした枯れ木となっている。


田山岳                           仁田山岳にある鳥居と社                  枯れたツツジの群落の中を行く
    

 
  北側のやや急斜面のツツジの群落の中の尾根筋を下って行った。傾斜が緩くなり鞍部に達した所が椚田峠で十字路となっていて標識が立っていた。梅田側に少し下りた杉林の中にやはりカッコ草保存会が移植した群落がある。今は何もないのは分かっていたが、行ってロープが張られているのを見た。

椚田峠                             切り株に彫られたお地蔵さん              紅葉の中を下る
    


   椚田峠から西側に取り、雑木林の中の沢沿いを下って行った。ここも所々紅葉、紅葉が見られた。しばらく沢沿いを下ると、道は広くなり林道に出た。沢沿いにはワサビ田があったように記憶しているが、ワサビ田だった沢は荒れていて何もない。砂利道の林道はあまり整備されていない様で、車が通るのは難しそうだが、歩くのは問題無い。


広葉樹林帯の黄葉が始まっている            杉林の中の歩き易い登山道               荒れたダートロードの林道を下る
    


   沢沿いの林道の途中には御茶屋のような食堂があったが今は廃墟となっていた。下るにつれて林道は舗装部分が出て来て歩き易くなった。昼前には駒形登山口に戻ることが出来た。後片付けして、次の目的地である宝徳寺に向かった。

 
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