2015年の10月に地元桐生の根本山で道に迷った翌週に再び同じ登山道を辿った時、以前同じ個所で道に迷い検証に来ていた小林さんとお目にかかりいろいろ山談議をした。その後何度か、メールのやり取りをした。小林さんは私とほぼ同年代で深田クラブの理事をされている。もちろん100名山などの有名な山を踏破されているが、むしろ静かで人が行かないような山に精力的に行っておられる。
機会が有ったら山歩きに同行しましょうと言っていたが、天候やお互いの都合が悪くて延び延びになっていた。11月7,8日と秩父の山(秩父槍ヶ岳と秩父御岳山)に行きませんかとの誘いを受けて、2つ返事で行くことにした。
秩父の山は三峰山から雲取山を経て甲武信岳に至る主稜線あるいは両神山に登っただけで、それ以外は行ったことが無かった。低山ながら山名に槍ヶ岳や御岳が付いているのでどんな山であるか興味あるし、紅葉も期待できる。
残念ながら両日とも曇り空で上部は霧で見通しが悪かったが、幸い雨に会わず中腹の紅葉を楽しみながら静かな山歩きを楽しむことが出来た。同行して頂いた小林さんに感謝する。
2018年11月7(水) 曇り 上部は弱い霧雨
2人
強石登山口車の回転所(10:45)-杉の峠(11:35)-秩父御岳山(13:05~13:45)―杉の峠(14:55~15:00)―強石登山口(15:35)
自宅を朝7時半過ぎに出て、北関東自動車道、関越道を経て国道140号線で秩父に向かった。途中で秩父市街地を通らない140号線バイパスに入ってしまい引き返したり道に迷ったりして、約束の集合場所の西部秩父駅に少し遅れて9時35分に到着。
待っていた小林さんが車に同乗して140号線沿いを進み、強石で右折。やや細い舗装道路を上がって行った。車の回転所と標識が出ているスペースで駐車した。山歩きの準備をして、左手の登山口の標識に従って進んだ。
杉の植林帯の中の登山道は比較的なだらかで歩き易い。途中でみつまたの葉と花が残っていた。しばらく行くと杉林に交じってブナの林が出て来てブナの黄葉が美しい。ゆっくり歩いて杉の峠に到着。
杉林の中を行く みつまたの葉と花 紅葉、黄葉が混じる
大きな杉の根元に小さな社が立っていた。尾根筋の杉の植林帯、黄葉のぶなの林の中の登山道を進んだ。しばらく進むと林道が直ぐ近くを通っている出会いに出た。ここで下ってくる2,3名の登山者に会った。
杉の峠 杉の根元に小さな社 尾根筋を上がる
尾根筋で所々紅葉が見られた。遠くの山々は雲に隠れて見え無い。これから登る秩父御岳山も上部は雲に覆われていた。下部は比較的見通しが良く黄葉の端にうっすらとダムの堰堤が望まれた。
杉の林の間に紅葉 秩父御岳山は雲に隠れている 黄葉の端にダムの堰堤が
鉄塔次いで反射板を過ぎると傾斜はややきつくなりやせ尾根にロープと鎖が掛けられていた。ここを過ぎると尾根はやや広くなり傾斜も緩くなって頂上に到着。
反射板 黄葉が混じる ロープと鎖のかかった急なやせ尾根
弱い霧雨が降り出して周囲の景色は見えない。頂上には御岳神社がまつられていた。山の上にある神社としては立派で、鳥居、狛犬、社務所、お社がある。
頂上まで後わずか 頂上手前の社務所? 狛犬がお出迎え
ここで昼食を取りながら2人で話しながら長い休憩を取った。濡れたシャツで寒くなってきたので、薄手のダウンのインナージャケットを着た。
頂上の御岳神社 霧が少し取れて両神山がうっすらと見える
休んだ後、インナージャケットを脱いで下山開始。登りのルートをそのまま下ったが、下が濡れているので滑らないようにゆっくりと慎重に歩いて下った。途中の尾根筋で雲が取れて秩父御岳山が見えてきた。上部が3角形に尖っていて低山ながら素晴らしい山容である。
杉林の中の紅葉 秩父御岳山
杉の峠で少し休んでから杉林の中を下り登山口の駐車地点に戻った。後片づけをして車を走らせて、翌日登山予定の秩父槍ヶ岳の登山口を確認してから本日宿泊予定の駒鳥荘に向かった。中津川沿線沿いは紅葉がちょうど見頃で素晴らしかった。
本日の宿泊客は我々2人だけ。温泉に入ッた後はビールで乾杯。夕食を取りながらいろいろ話が弾んだ。
GPSトラック(途中は電池切れのためトラックが消えている)