榛名山は赤城山とともに自宅近くから良く見えるなじみの山で比較的簡単に登れる。しかし、榛名山は20年くらい前に家族で何度か訪れたが最近は行っていなかった。榛名山も赤城山と同じく頂上部は複数に分かれている複式火山となっている。榛名山群でもっとも標高が高いのが掃部ヶ岳で、榛名湖の西岸に位置している。
榛名山での紅葉を期待して好天の11月3日に掃部ヶ岳と杏ヶ岳に出掛けた。残念ながら標高の高い所は殆ど紅葉が散って枯れ木となっていたが、名残りの紅葉、黄葉を楽しむことが出来た。
麓の榛名湖畔は紅葉が満開で美しかった。しかし、好天の土曜日で大勢の観光客で一杯であった。下りの伊香保温泉に至る道路は渋滞で、帰りに予想以上の時間がかかった。
2018年11月3(土) 晴れ
単独
榛名湖畔市営駐車場(9:00)-硯岩(9:25~9:35)-掃部ヶ岳(10:30~10:40)―杖の神峠(11:45)―杏ヶ岳(12:40~13:10)―杖の神峠(14:10)-榛名湖畔市営駐車場(15:10)
自宅を朝7時過ぎに出て、渋川、伊香保温泉を経て榛名湖畔の市営駐車場に9時前に着いた。山歩きの準備をして9時に出発。国民宿舎のの前を通り過ぎて直ぐの掃部ヶ岳登山口から右手の登山道を上がった。
榛名湖畔では紅葉が満開であったが、標高がやや高い登山道周辺は葉が落ちたている木が多かった。しかし、残っている紅葉、落葉松の黄葉が陽に映えて美しい。斜面をゆっくり上がり切ると硯岩分岐点に出た。右折してわずかな登りで硯岩に出た。ここからは榛名湖や対岸の榛名富士がの展望が良い。
雑木林の中を行く 名残の紅葉が美しい 榛名湖と対岸の榛名富士
湖面に映った逆さ榛名富士が見事であった。反対側にはこれから進む掃部ヶ岳が見えた。硯岩分岐点まで戻り、笹の生い茂る尾根筋を越えて葉が落ちた樹林帯
は雰囲気が良い。
硯岩から見る榛名湖 硯岩から見る掃部ヶ岳 硯岩
のんびり歩いて上がると掃部ヶ岳山頂であった。ここでは数人の登山者が休んでいた。自分もここで少し休んで周囲の景色を見ながら行動食を取った。ここからは榛名湖や榛名富士は良く見えたが、浅間山など遠方の山々は雲に隠れて眺望が効かない。
黄葉 紅葉 掃部ヶ岳山頂の標識
休んだ後は笹を分けながら下って行った。雰囲気の良い尾根道をアップダウンを繰り返しながら進むと、正面の尾根筋に大きな岩が立っている耳岩に出た。ココを登山道のに沿って右側から回り込んだ後、標識に従い左側の尾根を少し行くと杖の神峠に下る分岐点に出た。
枯れた雑木林の中を行く 耳岩 杖の神峠近くにあるお地蔵さん
分岐点から急な登山道を下っていった。苦手な急斜面の下りだが岩がごろごろしていないので有難い。周囲は葉が下りた樹林帯となっていた。傾斜が緩くなって周囲の林の黄葉、紅葉が目立つようになって来た。足元には古いお地蔵さんが立っていた。
登山道を下り切ると杖の神峠で舗装道路が出て来た。榛名湖畔から杖の神林道が通じている。舗装道路を突っ切って階段の登山道を上がると平坦で歩き易い雑木林の尾根道となった。ほとんどの木は葉が落ちていたが、所々残っている紅葉、黄葉が陽に映えて美しい。落ちた色鮮やかな紅葉が斜面一面を敷き詰めていてまるで絨毯のようである。
杖の神峠近くのカラマツの黄葉 杖の神峠 杖の神峠近くの紅葉
掃部ヶ岳では大勢の登山者にお目にかかったが、こちらは人が少なくて雰囲気が良い。葉が落ちた樹林帯の中の尾根道を何度かアップダウンを繰り返して杏ヶ岳に到着。薄曇りで遠方の眺望は良くないが、時々陽が射して暖かい。お湯を沸かしてカップラーメンの昼食を取った。休んでいる30分間に誰も来ず一人静かな山頂であった。
落ちた紅葉の絨毯 杏ヶ岳山頂 杏ヶ岳のお社
下山は往路を辿り杖の神峠に戻った。杖の神峠からは杖の神林道を下り榛名湖畔に戻った。舗装道路は極一部でほとんどがダートロードであった。
杖の神林道で咲いていた 杖の神林道から見る歩いてきた掃部ヶ岳の稜線 杖の神林道で見る紅葉
途中で足に少し筋肉痛が出て来て歩くのが嫌になり、道路際で休憩し残っていた昼食のおにぎりを食べた。その間に車が一台と4人ずれの女性ハイカーが通り過ぎて行った。
休んだ後、やや速足で歩いて下り榛名湖畔に達し市営駐車場に戻った。後片付けをして、榛名湖温泉、ゆうすげで日帰り温泉に入り汗を流して帰途に着いた。筋肉痛が残ったが、天候に恵まれて楽しい山旅であった。
GPSトラック(途中は電池切れのためトラックが消えている)