岳沢小屋 2130 m

    GW中に奥穂高岳のコブ沢で雪崩事故で亡くなったRSSAのMさんの追悼山行がRSSAの仲間で7月1日にコブ沢手前の岳沢小屋付近で行われることになった。

    自分としては、4月末の燧ヶ岳での足の肉離れが完全には治っておらず、2か月ぶりの山行でやや心配であったが、リハビリがてら参加することにした。

    当日は大雨注意報が出る悪天候であったが、雨の中で追悼山行は行われた。しかし、大雨で増水し小屋の手前での岳沢の渡渉が難しく、沢の手前で花を手向けて追悼を行い帰途に着いた。上高地への帰りはさらに水が増えて登山道は水浸しであった。

    ようやく辿りついた上高地からのバスは大雨で10時から終日運行停止との事であった。仕方なく上高地でしばらく雨足が弱まるのを待ってから、車が全く通っていない道路上を釜トンネル出口の国道沿いまで歩いた。この道路上の歩きが今回で一番つらかった。
   
2017年7月1日(土) 雨
   9人
 上高地バス駐車場(6:40)-岳沢小屋手前(9:25~10:00)-上高地(12:10~13:15)―釜トンネル出口
(14:30)
  

    前夜のうちに沢渡のペンションに行き宿泊。朝5時前に起きて簡単な朝食後、雨具を付けて始発の5時40分発の上高地行のバスに乗った。同行のRSSAのメンバーも何人か乗っておられた。
 
   上高地バス駐車場に到着すると既に何人かのメンバーが集まっていた。 雨はそれほど激しくないが引っ切り無しに降っていた。我々以外には雨具を付けた登山客のグループがいるのみで、7月初めの週末にしては異常に少ない。

   しばらく様子を見て雨が小降りになった所で出発。 河童橋を越えて梓川の対岸に向かい少し平坦な道路を行くと、岳沢方面への登山道となる。雨が降っており登山道は滑り易い。ストックを付いて慎重に上がった。

   岩がごろごろした登山道は雨に濡れて歩きづらい。だんだん雨足も激しくなってきた。後続だった2人も追いついてきた。岳沢小屋への道がこんなに長くてつらかったかなと思いながら歩いているうちに対岸に小屋が見えてきた。

   小屋に行くには目の前の沢を渡渉しなければならない。しかし沢は増水し流れが早くて渡渉は非常に危険。たとえ渡渉できたとしても帰りはさらに増水することが予想される。携帯が通じて、上高地からのバスは大雨注意報が出て10時から運休するので後続のグループは行くのを取りやめたとの連絡が入った。


    岳沢小屋の手前の沢                                      花とプレミアビールを供して追悼
      

   そこで、残念だが小屋の手前で雨が降りしきる中、花とプレミアビールを手向けてささやかな追悼を行いMさんの冥福を祈った。

   帰途はさらに雨足が激しくなり、登山道は所々沢のように水が流れていた。どうにか上高地にたどり着いた時は殆ど人も車もいなかった。


    岳沢登山口                                          水に覆われた上高地上部の、湿地帯、草原
       


昼食を取りながら、しばらく雨が弱まるのを待ってから、傘を射してしてアスファルトの道路上を歩いて釜トンネルの先の国道沿いを目指して歩いた。

   車は全く動いておらず、道路上の真ん中を歩いて二つのトンネルを越えて国道沿いに到着。歩いている途中に呼んだタクシーが待っていた。タクシーに分乗して沢度まで戻り日帰り温泉に入ってから、帰途に着いた。


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