北八ヶ岳 2480 m

    8月上旬に茅ヶ岳と釜無山に山歩きをして以来、約一か月ぶりの山歩き。前回は半日行程の楽なコースだったが、今回は1日半の行程で途中の双子池で山小屋に宿泊して北八ヶ岳の北半分を縦走することにした。

    北八ヶ岳は山スキーで何度か訪れた事があるが、無雪期の山歩きは観光で坪庭や白駒池に訪れた以外は今回が初めてである。北八ヶ岳は樹林帯の中、なだらかなアップダウンを繰り返すというイメージを持っていた。しかし、距離は短いが意外と急な登山道は大きな岩がごろごろしていて、膝をかばいながらの歩行でやや難儀をしたが、無事に計画通りに行けて幸いだった。
   
2016年9月2(金) 晴れ
   単独
 麦草峠(5:30)-茶臼山(6:35~6:45)-縞枯山(7:40~7:50)―雨池峠(9:15)-坪庭(8:30)-北横岳ヒュッテ(9:25~9:40)-北横岳(10:00~10:25)-亀甲池(11:40~11:45)-天祥寺原(12:25)-大河原峠(13:20~14:00)-双子山(14:30)-双子池(15:15)

  

    前夜遅く麦草峠の駐車場に到着して車中泊。星空がきれいで、久しぶりに天の川を見ることが出来た。

    朝5時前に起きて軽い朝食を取り準備して出発。早朝はやや寒いくらいで天気は快晴。シラビソなど針葉樹の林の中をゆっくり上がって行った。大石峠から中小場まではまではなだらかな登山道が続いて降り歩き易い。途中で先行していた麦草ヒュッテに泊まったと言う単独行の高齢の女性を追い越して進んだ。

麦草峠から登山道を上がる               中小場から見る茶臼山と縞枯山             茶臼山展望台から見る南アルプス
    


    茶臼山を上がるつれて傾斜は急になり登山道は大きな岩がごろごろ連なって歩き辛くなった。持参したストックを使い上がったが、ごろごろした岩を踏みちがえて転倒し腰と右指を痛めた。歳を取って来て踏ん張りが利かなくなったことを実感せざるを得ない。痛みが和らぐのを待って登り、ほぼコースタイム通りで茶臼山に到着。左手の展望台に向かった。

中央アルプス                         蓼科山と北横岳                     八ヶ岳連峰
    

    展望台からしばらく周囲の山々を眺めながら休憩。左手には赤岳を筆頭に八つヶ岳連峰、南アルプス、中央アルプス、北アルプスの高峰は雲の上に突き出ている。右手には蓼科山。

    茶臼山からいったん下った後、岩がごろごろした縞枯山を上がった。ここでもしばらく休憩。縞枯山からの下りは距離は短いが傾斜が急で膝に応える。ようやく雨池峠に到着。

縞枯山頂                          雨池峠から見る縞枯山                   縞枯山荘、後ろは北横岳
    


    先ほどの単独行の女性はそのまま雨池山、三つ岳の方に向かって行った。自分はそのままロープウェー方向に向かった。三角屋根の縞枯山荘を経て坪庭に向かった。まだ、朝が早いせいか誰もいない坪庭を通り北横岳方面に向かった。

   比較的歩き易い登山道をゆっくり上がって一時間ほどで北横岳ヒュッテに到着。ベンチで休んで行動食を取り水を飲んで休憩。休んでいる間に数名の登山者が上がって来た。

坪庭を行く                          北横岳北峰、後ろは蓼科山                北横岳南峰
    

   休んだので元気を取り戻した。わずかな登りで北横岳に到着。ここも頂上が開けていて周囲の眺望が素晴らしい。陽がさしていて暑い。少し下の林間の木陰で休憩。この間に大勢の登山者が上がって来て頂上は賑やかになった。

   北横岳から亀甲池の下りは岩ががごろ後利している急斜面が続き膝や足腰に応えた。亀甲池は周囲の木々に覆われていて美しい。亀甲池から天祥寺原までは広い緩斜面の草原と疎林が続き雰囲気が良い。正面の蓼科山を見ながらのんびりと歩を進めた。

亀甲池                             蓼科山を見ながら行く                天祥寺原
    

   天祥寺原から大河原峠までの登りは緩斜面でシラビソなど針葉樹の疎林、草原、笹原が続き歩き易い。イメージとして持っていた北八ヶ岳である。このルートは山スキールートとしても良さそうである。

大河原峠までの広い緩斜面の登り            大河原峠                           蓼科山
    

  
   大河原峠には舗装道路が通じており、駐車場には沢山の車が停まっていた。ここから蓼科山を往復する人も多いようである。疲れたのでベンチに座り昼食を取りながら長い休憩を取った。茨城から来たと言う男性と少し話をした。その方も双子池まで往復することになった。

双子山を行く                          双子山から見る蓼科山                 なだらかな双子山                
    

   2時になったので双子池の向かって出発。疲れたせいもあるがゆっくりとしか歩けない。初めはご一緒にと言っていた方に先に行ってもらった。双子山の登りで2人連れにに追い越された。短い距離だが時間をかけてようやく双子山に到着。双子山から双子池の下りも時間がかかった。途中で先ほどの方が双子池まで行って戻って来られた。まだまだかと思いながら歩を進め、ようやく双子池の到着。

双子池の前の石仏                    双子池                              双子池
      

   双子池ヒュッテで宿泊をお願いして、ビールを買った。ベンチで座りビールを飲みながら長い休憩。久しぶりの一日行程の山歩きで疲れた。

  9月3日(土) 晴れ

   単独
双子池(6:00)―雨池(7:50~8:30)-麦草峠(9:40)-白駒池(10:30~10:50)-麦草峠(11:45)


  
ヒュッテで朝食を取り、6時に出発。初めは林道を行き途中で林道をショートカット。標識に従い雨池方面に向かった。疲れが残っているせいか、ゆっくりとしか歩けない。反対方向から来た数名の登山者に出会う。

林道を行く                          樹林帯を行く                         木の根もとに生えているコケ
    

   シラビソの中のゆったりした登りを終えてやや急な短い下りで雨池に到着。しばらく休憩。山スキーでは何度も来た雨池であるが無雪期には初めてである。思った以上に広い。

雨池
    


  雨池を右手に取り半周して対岸に着いた。ここから木道をしばらく歩くと林道に出た。林道を少し行ったところで麦草峠方面に向かった。シラビソなどの針葉樹林帯の中の緩斜面の登山道をゆっくり進んだ。木の根本に映えているコケ類が美しい。

  この登山道は積雪期には何度もスキーのシール歩行で通っているか、雪に覆われて平坦になった所の方が楽に進めることを実感した。
 
  樹い林帯を一時間歩いて麦草峠に到着。辺りは登山者、観光客が目についた。まだ時間が早いのでとりあえず白駒池に向かった。シラビソ、コメツガ、大シラビソ、トウヒなど針葉樹林帯の中を進んだ。根元の苔も見事である。瞬く行くと左手に道路が見えて駐車場には沢山の車が停まっていた。駐車場からの遊歩道に合して人が大勢になった。

昨日登った茶臼山                      白駒池に至る遊歩道                   白駒池
    

  白駒池で山小屋の前のベンチに座りしばらく休憩。2軒の山小屋を巡り麦草峠に戻った。着替え押して片づけて、蓼科温泉で日帰り入浴をして汗を流して帰途に付いた。
  

 GPSトラック(北横岳―大河原峠―双子山間は電池切れで消えている)