茅ヶ岳 1704 m

    茅ヶ岳は中央線で甲府を過ぎると右手の車窓から見える山で、山容がその後に出て来る八ヶ岳とやや似ていることからニセ八ヶ岳とも言われることがある。 中学、高校時代に八ヶ岳に登った時に、途中の車窓から見た記憶があり、一度は登って見たかった。

     「日本100名山」の著者の深田久弥が登山中に亡くなった終焉の山としても知られている。

     5月に北海道の海別岳での山スキーで転倒、滑落して膝を痛めてから3ヶ月ほど山に行けなかった。膝の状態もほぼ回復したので山歩きを再開しようかなと思い、これまで一度も行って無かった山で、比較的簡単にける茅ヶ岳に行って見ることにした。8月の暑い時期なので、前夜のうちに登山口まで行き車中泊して朝早く出発することにした。

   
2016年8月5(金) 晴れ/薄曇り
   単独
 登山口駐車場(6:00)-茅ヶ岳(8:15~8:45)-登山口(10:15)

  

    朝5時前に起きて、湯を沸かし朝食を取って準備した。今回は用心のために膝サポーターを付けた。出発しようとした6時前にトレラン姿の若者が上から降りてきた。1時間半ほどで頂上まで往復して来たとの事で、さすがに早い。もう一度頂上まで往復するとの事であった。
 
   歩き出して直ぐに深田記念公園への分岐点を茅ヶ岳方面への登山道を進んだ。ミズナラ、ブナ、赤松の混交林の中の登山道は広くて傾斜も緩く歩き易い。直ぐに先ほどの若者が追い越して行った。しばらく緩斜面の林間の登山道を行くと舗装道路にぶつかった。ここを横切ってさらに登山道を上がった。傾斜は少しづつ急になって来たので、持参のダブルストックを使う事にした。 途中でもう一人若者が下りてきた。   

樹林帯の中の登山道                    深田久弥終焉の地の碑                   尾根筋を上がる
   

   登山道は岩がごろごろした急斜面となった。慎重に上がり切った所が女岩であった。急斜面を上がり切ると尾根筋の登山道となりやや傾斜が緩くなり歩き易くなった。

   しばらく尾根筋を進むと深田久弥終焉の地の石碑が立っていた。深田久弥は茅ヶ岳登山中に脳出血でこの地で1971年に亡くなっている。

   やや急になった尾根筋の登山道を上がり切ると頂上であった。途中の登山道はずっと樹林帯で早朝であったが、気温と湿度が高く汗びっしょりとなった。登山口から2時間15分かかったが、心配していた膝の調子も悪く無く、まずまずの行程で山歩きが出来たのでほっとした。

茅ヶ岳山頂                          山頂から見る南アルプス方面              金ヶ岳
    

   頂上は開けていて見通しが良い。目の前には南アルプス、八ヶ岳が遠望できるはずだが、残念ながら雲に覆われて見えない。隣の金ヶ岳も雲に覆われたり取れたりであった。陽がさして暑いので木陰で休みながら30分ほど南アルプスの雲の取れるのを待った。その間に単独行の登山者が上がって来た。

   当初は金ヶ岳まで足を延ばすつもりであったが、暑いし登山道が余り良く無いようなので止めて、尾根筋コースを取って下ることにした。尾根筋コースも樹林帯の中のやや急な登山道が続いていた。膝の保護のためダブルストックをついてゆっくりと下り、保蔵道路に出た。

   ここから駐車場方向と言う標識に従い少し左手に進むと行きに取った緩斜面の広い登山道に出た。後はのんびりと下るだけである。途中で何人かの登山者が上がって来た。

   最後は深田記念公園に立ち寄ってから駐車場に戻った。後は、小淵沢まで車を走らせた後、日帰り温泉で汗を流した。

深田記念公園                        公園内の説明板                    石碑(100の頂に、100のよろこび有り)