9月上旬には麦草峠から北八つヶ岳の北半分を縦走周回したが、今回は好天が期待された10月中旬に麦草峠から南半分の北八ヶ岳を周回することにした。
10月中旬で紅葉、黄葉を期待したが、今年は9月に雨が多かったためか、きれいな紅葉はあまり見られなかった。一か月以上山歩きをしていなかったので、ゆとりを持った2日行程の計画であったが、足腰は痛くなり、特に2日目の最後は疲れてしまった。下山中に木の根にひっかかってて転んだりして、歳を取ったことを痛感せざるを得ない山歩きであった。
2016年10月14(金) 晴れ
単独
麦草峠(6:00)-丸山(7:00~7:05)-高見石(7:22~7:32)―中山(8:40~8:50)-中山峠(9:15)-東天狗岳(10:15)-西天狗岳(10:35~10:45)-東天狗岳(11:10~11:20)-根石岳(11:55)-夏沢峠(12:45~13:15)-野天風呂(14:00~14:40)-本沢温泉(14:50)
前夜遅く麦草峠の駐車場に到着して根袋に包まって車中泊。早朝は気温が下がって車の窓ガラスは一面霜がついていた。
朝6時前に起きて軽い朝食を取り準備して出発。早朝は寒くやや雲が出ていたが晴れていた。麦草峠から草原を少し上がり、白駒池方面に向かう登山路と別れ、シラビソ、コメツガ、トウヒなどのなど針葉樹の林の中をゆっくり上がって行った。根本はコケに覆われている。体調は余り良く無く、登山道には岩が出ていて思った以上に歩きづらい。
針葉樹林帯を上がる 丸山山頂 高見石
急斜面を上がり切ると緩斜面になり一時間で丸山に到着。先行者一人が休んでいた。この方は地蔵の頭まで行くとのこと。少し休んで緩斜面を下り高見石小屋に到着。とりあえず、高見石の上に上がり周囲を眺めた。
高見石小屋 高見石よりみる奥秩父の山 高見石から見る丸山
その間に先ほどの先行者は先に行ったようであった。林間の長い緩斜面を上がり切ると中山の展望台であった。ここで先ほどの先行者が休んでいた。ここで少し休憩。八ヶ岳連峰、その先に南アルプス、奥秩父の山、反対側に浅間山、近くには蓼科山、遠くには雲で見え隠れする北アルプスなど、眺望が素晴らしい。
中山より見る北アルプス 中山から見る東天狗岳と硫黄岳 中山から見る蓼科山
ここからほぼ水平に中山にまで行き、わずかな下りで中山峠に到着。針葉樹の林を上がって行くと、無立木の高山的な雰囲気となり上がり切った所が東天狗岳となる。この辺で登山者が多くなった。頂上のすぐ手前で西天狗岳を目指して岩がごろごろしている急斜面を下って鞍部に達した。
鞍部から急斜面を上がり切った所が西天狗岳山頂。この登りも短いがきつかった。ここも見晴らしが良い。山頂には登山者が数名休んでいた。皆さん、唐沢鉱泉から上がって来たのだろう。行動食を取りしばらく休憩。
西天狗岳からみる阿弥陀岳、赤岳 西天狗岳からみる蓼科山 西天狗岳からみる東天狗岳
東天狗岳に戻り、周囲の景色を見ながらしばらく休憩。ここも登山者が多かった。東天狗岳から岩がごろごろしている急な登山道を下り切ると、緩斜面の雰囲気の良い尾根筋となった。のんびり進んで根石岳を経て下り切った鞍部に根石岳山荘が立っていた。少し上がると箕冠山となる。ここから針葉樹の林を下り切った所が夏沢峠である。
東天狗岳山頂 東天狗岳から見る根石岳、八ヶ岳連峰 東天狗岳から見る西天狗岳
夏沢峠には2軒の山小屋があり、登山者が休んでいた。まだ時間は早いし、今日の予定は本澤温泉までなのでここでのんびりすることにした。小屋で缶ビールを買って持参のつまみを食べながらゆっくりと休憩。
根石岳から見る天狗岳 夏沢峠から見る硫黄岳 わずかに見られた紅葉、黄葉
夏沢峠から針葉樹林帯の中の歩き易い登山道を下り、野天風呂への分岐点に達した。ここで単独行の男性登山者が待っていた。野天風呂にアベックがいるので遠慮して彼らが出てくるまで20~30分近く待っているとの事。
それでは、もう行きましょうと一緒に野天風呂に向かった。彼らは野天風呂から上がり服を着て出て行く所だった。ザックを置いて服を脱いで野天風呂に入った。少し熱いが慣れると気持ちが良い。しばらく周囲の景色を見ながら野天風呂に入っていた。その間に、さらに2人がやって来た。
本沢温泉の野天風呂 野天風呂から見る落葉松の黄葉
野天風呂から上がり服を着てわずかな下りで本沢温泉に着いた。本日の予定はここまでで、宿泊をお願いした。久しぶりの山歩きで足腰がやや痛い。
10月15日(土) 晴れ
単独
本沢温泉(6:40)―ミドリ池手前分岐点(7:47)-中山峠(9:05~9:10)-中山分岐点(9:37)-ニュウ(10:45~11:10)―白駒池(12:30~13:00)-麦草峠駐車場(13:40)
本沢温泉で朝食を取り、6時40分に出発。本日は雲一つ無い快晴で絶好の登山日和である。稲子湯まで下ると言う単独行の人と初めは一緒だったがすぐに先に行かれた。樹林帯の中のやや急な登山道で、足腰の痛み疲れが残っているせいかややつらい。緩斜面になりしばらく行くとミドリ池に向かう登山道の分岐点に出た。
本沢温泉 白樺の黄葉 苔むした湿地帯
中山峠に向かう登山道をしばたく上がると、後続の女性2人連れの登山者に追い越された。樹林帯をゆっくりと上がって行った。途中で先ほど追い越された女性2人連れが休んでい他のを逆に追い越した。
ミドリ池に向かう分岐点 中山峠に上がる 中山峠から見る天狗岳
だんだん急斜面になって来た登山道をゆっくり上がり、最後の岩の間を上がり切ると中山峠であった。少し休んでいると先ほどの女性2人連れも上がって来た。
峠からしばらく上がるとニュウへの分岐点になる。ニュウを目指して下って行ったが、ペースが上がらない。途中で大勢の登山者が上がって来るのに出会った。鞍部からわずかな登りで大きな岩が立っているニュウに到着。白駒池から上がって来た大勢の登山者がいた。
ニュウに向かって下る 天狗岳、硫黄岳を振り返る ニュウの岩峰
岩の上のニュウの頂上で行動食を取りながらしばらく休憩。ここも見晴らしが良い。
ニュウから見る浅間山 ニュウから見る奥秩父の山 白駒池を眼下に見る
ニュウから白駒池への下りとなった。岩がごろごろしていたり、針葉樹の根がむき出しになっている登山道で足腰の傷み、疲れが出て来てきつかった。木の根元に足を引っ掛けて2度ほど転んで頭をぶった。やっとのことで白駒池に到着。
白駒池畔の山小屋のベンチで休んで、買ったコーラを飲みながら昼食を取った。後は整備された遊歩道を歩いて麦草峠駐車場まで戻って、今回の山旅は終了。
GPSトラック(ニュウの下山途中から白駒池間は電池切れで消えている)