佐武流山 2192 m

    佐武流山は上信越の県境にあり、日本200名山の一つである。この地域の主な山は殆ど登っていたが、佐武流山はアプローチが長いのでこれまで登ったことが無かった。だんだん体力が衰えているので、日帰り往復で行けるかどうか若干心配だったが、駄目なら途中で引き返せば良いと考えて7月27日に行って見ることにした。

    月曜日の猛暑日で登る人はおらず途中で誰にも会うことが無かった。暑くて風も無くつらい山行となったが、無事に日帰りで往復が出来たのは幸いであった。疲れて筋肉痛が残ったが、この程度の山行ならまだ出来る事が分かっただけでも収穫であった。

2015年7月27(月) 晴後薄曇り 無風で暑い
   単独
 切明登山口(4:50)-林道(5:50)-楢俣川降下口(6:25)-楢俣川渡渉(6:45)-1347m地点(7:50~8:10)-ワルサ峰1870m(9:15)-苗場山方面分岐点(10:00~10:10)-佐武流山(11:15~11:35)-苗場山方面分岐点(12:30)-ワルサ峰(13:15)-1347m地点(14:30~14:40)-楢俣川渡渉店(15:35~15:50)-林道(16:15)-林道途中(16:45)-登山口(17:10)

   前日の昼過ぎに自宅を出て、夕方に登山口近くの秋山郷最奥の切明温泉の雄川閣に宿泊した。朝4時前に起きて準備して宿を出て車で登山口に向かった。
   広い路肩に車を停めて登山口の箱に登山届を出して5時前に出発。いきなり、急斜面の登山道を上がりやや平坦になった所で林道に出た。標識に従い緩斜面の草に覆われた林道を佐武流山方面に進んだ。一時間ほどで林道の分岐点に出た。左手の佐武流山方面の標識に従い林道を進み楢俣川に下る下降点に出た。
   やや急斜面を下ると楢俣川の渡渉点であった。渡渉点にはロープが張られている。石伝いに渡れそうな所は上流側にありそうだが、河岸が切り立っていてそこまで行けそうに無い。登山靴を履いたままロープ伝いに渡ることにした。真ん中はやや深く水は足首程度まであり、水が靴の中に入ってきて靴下まで濡れてしまったが、大したことは無かったのでそのまま先に進んだ。雨の後の増水した時は渡渉は難しいだろう。

      楢俣川渡渉点                                   物思平
         

    延々と続く樹林帯の急斜面を上がり切ると1347mの物思平に達した。ここで長い休憩を取り、宿で作って貰ったおにぎりの朝食を取った。朝食を取り元気になったが、これから後の急斜面が大変であった。

  大木の根元の間の急斜面登山道
   

   シラビソの大木の根に覆われた登山道が随所に出ており歩きづらい。このような急斜面にはロープが掛けられていた。出来るだけだけロープに頼らずに上がったが、下りはロープを利用して楽に下った。やっとのことで1870m峰のワルサ峰に到達。尾根筋は陽射しが強く気温が高くて風も無くとにかく暑い。しかし、随所にシラビソが生えて木陰を作っているので何とか行ける。

ワルサ峰                          分岐点から見る苗場山方面               途中から見る佐武流山
  

   ワルサ峰は素通りしていったん急斜面を下った後登り返して苗場山方面に行く分岐点の西赤沢源頭に出た。左手には赤倉山、苗場山が見えた。疲れたので木陰で休憩を取った。
                        佐武流山頂
                       

   右手の尾根筋の急斜面を上がり一旦平坦になった後、再びやや急斜面を上がり切ると佐武流山山頂であった。登りに6時間半近くかかった。誰もいない頂上で昼食を取りながら長い休憩。汗が大量に出たので水がうまい。いくらでも飲みたい所だが持ってきた水は500mLペットボトル2本とパック入りオレンジジュースのみ 
   オレンジジュースとペットボトル一本を飲み切って2本目を少し飲んで、後は帰りのためにセーブ。11時半を過ぎたので頂上を後にした。下りはひざを痛めるので苦手である。特に膝や腰に負担が少ないと言うタイツを履き、足に負担の少ない登山靴のインソール、ダブルストックを使用しているが急斜面の下りはつらい。膝をかばいながらゆっくり歩いた。ワルサ峰からの急斜面の下りも何とかこなしてどうにか楢俣川の渡渉点に到着。

   膝をカバーして歩いので足の筋肉が痛くなり、渡渉する前にしばらく休憩。思いっきり沢の水を飲んだ。渡渉後、林道を目指して急斜面を上がったが予想以上に時間がかかった。林道に出てからは緩斜面の林道を黙々と進んだ。疲れていてペースが上がらない。

  30分くらい歩いた林道の分岐点で、作業用の車3台が止まっており作業員の人数名が休んでいた。どうやら作業を終わり帰る準備をしている所であった。こんにちわと挨拶し少し話をした後、車に同乗させて貰えた。疲れていて林道歩きがさらに1時間近くかかりそうだったので本当に有難かった。登山口にある自分の車の所まで送ってもらい車を回収。着替えをして、途中の小赤沢温泉で汗を流した後、帰途に付いた。

途中で見た花
ゴゼンタチバナ                        ギンリョウソウ                      ヒヨドリバナ?
  


 GPSトラック