根本山 1199 m

    2週間前の10月19日に沢入側から根本山に上がったが、古いガイド地図を頼りに行った.地図には登山道の記載の間違いがあったため途中で道迷いをして引き返した。登山口に戻ったのは真っ暗くなってからであった。暗い中をヘッドランプ使い道なき斜面を降りたので転んだりして手足が擦り傷、足がつって筋肉痛で散々な山行であった。筋肉痛は一週間以上たってようやく治った。

    最新の国土地理院の電子地図をインターネットで調べて、どこで迷ったかあるいは最新の電子地図に載っている登山道がどうなっているか知りたくて10月31日に再び根本山に上がって見ることにした。

    さすがに上の方の紅葉は盛りを過ぎているものが多かった。しかし中間部、下部の紅葉、黄葉は盛りになっていた。天気は曇りがちであったが、土曜日で途中で出会った登山者は7~8名。

    沢入側から上がったのは東京からわざわざ根本山に来たKさんと自分の2人。Kさんも前日根本山からの下山途中に登山道が分からず道なき谷筋を下りたと言っておられた。

    やはり、登山道は整備されておらず落ち葉に埋もれていて分かりづらかった。途中2,3回間違えそうになって地図と周囲を見ながら強引に上り下りしたり引き返したりしたが、今回は問題無かった。

    前回、間違いの原因は落ち葉で覆われた登山道が判別付かなったことも有るが、根本山からの下山の途中で見た三境山、黒坂石方面を示す標識が間違った方向を指していたのを鵜呑みにしていたことであった。その場で地図をよく読んでいればこのような間違いにも気づくはずだが、後から言えることでやはり難しいと痛感した。

    このルートはハイキングコースと標識が出ていた所もあったが、ロープ、鎖、はしごが掛けられた危険な個所もあり、とても初心者が行けるコースで無い。

2015年10月31(土) 曇り時々晴れ
   単独
 沢入金山林道分岐点(8:50)-林道根本山登山口880m地点(9:20)-沢沿い登山口(9::35)-稜線(10:05)-根本沢降下地点(10:20)-根本沢床(10:35)-根本沢登高引き返し地点(11:00)-根本沢下降分岐点(11:20)-稜線沿い鞍部(12:05)-根本山(12:30~12:45)-三境山、黒坂石方面分岐点(13:00)-稜線沿い下降地点(14:00)-沢沿い登山口(14:20)-林道根本山登山口(14:35)-林道分岐点(15:25)

   朝食を
取り7時過ぎに自宅を車で出た。前回同様に国道122号線を経由し沢入から国道を離れて黒坂石方面に進んだ。今日は黒坂石キャンプ場のロッジは営業する様子であった。右側のダートロードの林道作原沢入線を進み,左手上方に神社の鳥居が見える林道分岐点に達した。

   少し上がって広い路肩がある所に車を駐車し、山歩きの準備をして沢沿いの林道(金山林道)を進んだ。この林道は荒れてはいるが、先日通った中沢林道よりはましで歩き易く車も途中までは入れそうであった。

林道上にある神社(山神社)                金山林道                               林道から右手に登山口
    

   30分ほどで根本山登山口の標識がある地点に達した。林道は橋を越えてさらに先に行っているようだが、登山道は右手の沢沿いを上がっていた。15分ほど歩いて再び右手に根本山登山口の標識がある地点に出た。ここから右方向の急斜面の杉林の中を上がって行った。登山道は分かりづらい。

   杉林の中のわずかな急登で尾根筋に出た。少し行くと目の前に根本山が見えた。尾根筋を進むと根本山に続く稜線上の鞍部に出た。ここから1041m峰の西南側の杉林の中をトラバース。地図上では根本沢に下るジグザグの登山道があるはずだが、登山道は整備されておらず落ち葉に埋もれていてよく分からない。

根本山登山口(沢から離れて杉林を上がる)     稜線に出て根本山を見る                  尾根筋を上がる
    

   木の上にピンクのテープが巻きつけられている地点がどうやら下降地点のようなのでそこから下り始めた。初めは登山道らしい所を通ったが直ぐに登山道が分からなくなってしまった。 

トラバース路から根本沢に下る降下点          根本沢に下る                        根本沢左俣を上がる             
    

   下れば根本沢コースの登山道に合するので、急斜面の下り易い所を適当に下って行くと沢コースに出た。2週間前に迷って引き返した地点である。やはり、地図に登山道が書かれていれば強引に上がる所だったがあの時の状況なら仕方が無いと納得した。

   そのまま谷筋を左俣方向に上がりだした。谷筋はだんだん急になり登りづらくなってきた。以前、ここを苦労してよじ登って稜線まで上がったことも有ったが、今回は引き返して地図上の登山道コースを取ることにして戻った。この上り下りで1時間弱かかった。

    地図に書かれている根本沢コースの登山道は1041m峰から下った地点から右俣方向に行く。右俣方向の沢沿いを少し行くと根本山ハイキングコースの標識が出ていた。しかしこのコースも登山道は荒れていて急斜面の梯子もありとてもハイキングコースと言う雰囲気で無い。

根本沢コースの梯子                      沢を上がる                          沢沿いに苔むした石碑
     

    梯子をよじ登りやや平坦な場所に出た。古い苔むした石碑2つが立っていた。地図上の登山道は右手の尾根筋を上がっているが沢筋を上がって来たようである。比較的登り易い沢沿いだったのでそのまま上がって行った。上に行くとやや急斜面になったが滑らないようにロープが張ってあった。

   前回上り下りしたのとは異なるルートだが尾根筋、沢筋いくつかのルートがあるが登山道としてははっきりしていない。昔、修験者が修業した所が今でも急斜面での鎖場、ロープ、梯子で繋がれたルートとなっているのだろうか?
    
  谷筋を上がり切ったら根本山に続く稜線沿いの鞍部に出た。谷筋を上がって来た後続の2人はどういう訳か右手のピークを目指して行った。右手のピークからは2人連れがやって来た。彼らは地図上の登山道を通って上がって来た。

鞍部から左手の尾根を上がる               根本山山頂                         山頂近くの紅葉
    

   根本山は左手の方向に上がる。2人連れに根本山は左手方向ですよねと確認して彼らと相前後して根本山に向かった。途中、三境山、黒坂石に進む分岐点に出た。落ち葉に隠れており倒木もありそちらの方向に行く登山道があるようには見えない。おまけに三境山、黒坂石方面を示す標識が間違った方向(根本沢コースをそのまま進む方向)を示していた。ここで間違った原因を納得した。

   思った以上に時間がかかり12時半に根本山に到着。周囲の紅葉は2週間前より進んで葉を落として枯れ木になっているものもある。頂上では2人連れが昼食を取りながら休憩していた。

   自分もコンビニで買ったおにぎりで昼食。曇り空だが陽も差すことも有り暖かい。15分ほど休憩して下りだした。中尾根分岐点を経て先ほどの三境山、黒坂石方面に至る分岐点に出た。根本山の西面をトラバースする登山道は倒木もあり分かりづらい。根本山から北西方向に続く急斜面の尾根筋に出た。良く分からない急斜面の尾根筋の登山道を下ると鞍部に出た。登山道は次の急な小ピークを撒いている。この巻道は狭く急でロープが張ってあった。

小ピークの巻道(急で狭い)                  黄葉                            紅葉
   

   この巻道を慎重に通過するとなだらかな尾根筋となり鞍部に出た。そのまま進めば1041m峰を越えて行く。鞍部から左手のトラバースルートを取り往きに通った根本沢に下る分岐点に行って見た。やはりこの分岐点もわかりづらい。わずかな距離を引き返してから1042m峰を越えて沢入側に下る分岐点の近くに出た。

   ここで、下から上がって来た登山者Kさんに出会い少し話をした。東京からわざわざ根本山に来た方であった。昨日は梅田側から中尾根コースを上がり、下りで1041m峰を過ぎた所から根本沢に下ったっが、登山道が分からず登山道の無い所を下ったのでその登山道を確認するために再び上がって来たとの事であった。自分と似たような経験をされた方がおられたので話が弾んだ。

  登山道は鞍部から尾根方向に回り込んで進んでいる。鞍部まで行って下りだしたが登山道を見失い谷筋を下りかかった。すぐに気付いて右手の尾根筋に向かったがやや時間と体力のロス。

   往きに取った尾根筋を下り、さらに稜線沿いから杉林の中の急斜面を下ると登山口の標識がある沢沿いに出た。後はのんびりと沢沿いを下ると林道に出た。
林道を少し下ると車が停まっており先ほど上で会って話をした方が休んでおられた。立ち止ってしばらくの間この方と山談議をした。この方はKさんで人の少ない静かな山歩きをを好む玄人の登山者で深田クラブの理事をされているとの事であった。

   後はわずかな林道の下りで車に戻り帰途に付いた。

 GPSトラック(赤が上り、青が下り)