迦葉山 (1322m)
     9月15,16日は台風18号が接近して風雨が強かった。群馬県でも我が家からそれほど遠く無い所で竜巻による突風で被害が出た。その後、台風一過で秋晴れとなった18日に近場の群馬県中部の低山に山歩きに出掛けることにした。

   これまで行っていなかったが一度は行きたかった山である迦葉山。迦葉山は古くから修験者が修業した信仰の山で、中腹に弥勒寺と言う古いお寺がある。このお寺は大きな天狗の面で知られている。最近では群馬の高尾山として大勢の人に来てもらおうと言う記事が地元の新聞に出ていた。

   中腹にある弥勒寺まで車で行けるので、歩く距離は短い。朝早く行って迦葉山を御前中で往復し、午後は子持ち山に上がろうと言う少し欲張った計画を立てた。
2013年9月18(水) 快晴
   単独
  弥勒寺駐車場(8:10)-迦葉山(9:30)−白樺湿原(9:55〜10:05)−迦葉山(10:40)−弥勒寺(11:45)
    朝6時過ぎに自宅を出て、沼田を経て玉原スキー場に行く方向に道を取った。途中から迦葉山と言う標識で左折して一方通行の細い山道を上がると弥勒寺に到着。広い駐車場には先行した登山者のグループの車が一台だけが止まっていた。
   山歩きの準備をして先ず広い弥勒寺の境内を散策し参拝した。この寺は平安時代に創建された古いお寺であるが、不便な山中にあるとは思えない立派な御堂が並んでいた。中峰堂には大きな天狗のお面と団扇がある。また、御堂の入り口には仁王様の代わりに烏天狗があるのが面白い。

迦葉山弥勒寺
  

                                                             中峰堂
  

天狗の大団扇                      大天狗                          沢山の天狗
  

    本堂右手の渡り廊下の下を通り、登山口の標識に従い右手に上がって行った。ブナの林の中の急登が続いている。途中で先行のグループを追い越してしばらく行くと和尚台の岩峰に出た。古い木造の御堂が建っている。御堂の横のチムニー状の岩に鎖が付いており胎内くぐりで上に行けるようだが、一般コースの左側の巻道を進んだ。

登山口                           和尚台の古いお堂                   胎内くぐり上部
  

    上には道標が付いている。さらに急登をしばらく続けると尾根上の御嶽山大神の碑に到着。尾根筋の登山道を少し行くと突然前方5〜10mの所を登山道を横切って5,6頭の猪の群れが飛び出してきて谷筋に下って行った。猪は突然の人間の出現にびっくりしたのでろうが、こちらもびっくりした。リーダー格であろう猪の威嚇する鼻息が聞こえた。しばらく立ち止まって猪がすべていなくなったのを見届けて歩き出した。熊で無くて良かった。
   わずかな距離で迦葉山の頂上に到着。木の合間から赤城山、武尊山、西上州の山が見えた。まだ時間が早いのでさらに白樺湿原まで行って見ることにした。ブナの林の中の登山道は勾配が緩くて歩き易い。

迦葉山山頂                        迦葉山山頂から見る                 ブナ林の中の登山道
  

   30分ほど歩いて沢が流れている湿原に到着。標高が高い尾根筋に突然湿原が現れるのは不思議だが、思っていた高層湿原で無く背の高い葦などが生えていてあまりきれいでない。おまけに周囲には白樺の林など見えない。
   少し休憩して行動食を取り引き返した。途中で行に追い越した先行のグループに出会った。彼らも白樺湿原に行って見るとのこと。迦葉山をそのまま通り過ぎて御嶽山大神の碑の所で急な下りのために膝サポーターを付けた。
   急な岩のある下りはやはり膝が痛くなりつらいが膝サポーターで少しはましになる。ガイドブックのコースタイムよりやや時間がかかったが、午前中に迦葉山を往復することが出来た。
   下山途中で栗に良く似た橡の実が沢山落ちていたので拾って帰った。橡の実の食べ方に付いてインターネットで調べたら、あく抜きなどに手間がかかる割にうまく無いとある。自宅近くの畑の山際にに捨ててきた。芽が出るだろうか。

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