湯の丸高原 池の平 (2110m)
単独
    
午前中に浅間隠山を登った後、嬬恋村の一大キャベツ畑を見学した。午後、帰りの序に地蔵峠を経て湯の丸高原の池の平周辺を歩いて見た。池の平周辺は6月の山ツツジがきれいなことで有名だが、これまで一度も行った事が無かった。整備された遊歩道があり、ファミリー向きのハイキングコースでのんびり歩いていける。今回行ってみて花と蝶が豊富であることに感激した。
      以前は高原の原野にはこのような花や蝶は良く見られたのに最近では殆んど見られなくなってしまった。農地やゴルフ場に開発されたり、植林されたりして本来の自然が消えている所が多いと感ずるが、さすがに池の平周辺は保護がきちんとされていると感心した。あちこちに植物、昆虫採集禁止の看板が立っていた。

2012年8月28(金) 晴れ、薄曇
  兎平-池の平−三方ヶ峰ー見晴岳−雲上の丘-兎平
   午後2時頃に地蔵峠を経て湯の丸、高峰林道を通り兎平駐車場に到着。ここから池の平への遊歩道を歩いて池の平湿原に出た。広い池の平周辺には高原の花が目に付く。その花には多くの高原の蝶が群がっていた。コキンレイカの白い花にアサギマダラ、クジャク蝶が止まり吸密していた。また紫色のマツムシソウにはベニヒカゲが止まっている。池の平の木道を一周している間も沢山のベニヒカゲが飛んでいた。この外、キベリタテハ、コヒョウモン、キアゲハ、ヒメキマダラヒカゲ
 池の平                            ベニヒカゲ                      マツムシソウを吸蜜するベニヒカゲ    
        

 アサギマダラ                        クジャクチョウ                     キベリタテハ
       

 、セセリチョウなどが見られ蝶相は非常に豊富である。また、ピンクのヤナギラン、アザミ、黄色のアキノキリンソ、水色のツリガネニンジンウ、濃いエンジ色のワレモコウなど花も豊富。帰途に寄った甲斐があった。池の平湿原からわずかの登りで三方ヶ峰に上がった。見晴らしが良く心地よい所だが、残念ながら北アルプス
   ヤナギラン                        ツルニンジン                      ワレモコウ                  
       

  コマクサ                         ヤマハハコ                       アキノキリンソウ 
      

などの遠方の眺望は雲に隠れて良くない。ここから尾根を辿り見晴岳に向かった。見晴岳の手前では柵を隔ててコマクサの群落が見えた。コマクサもほぼ終わりだが未だピンクの花をつけているものもある。林のトンネルを通り過ぎ少し上がると雲上の丘に達した。さらに尾根道を緩い上り下りで雷の丘、村界の丘を経て兎平駐車場に戻った。花や蝶を眺めながら遊歩道をゆっくり歩いて2時間半のコース。
池の平は多くの人で賑わっていたが、尾根道にかかると数名に会っただけであった。