立岩 (1265m)
単独
    
西上州の山はこれまで行く機会が少なかった。いずれも標高は2000m以下だが、味わいのある山が多い。ガイドブック(群馬百名山)を見ると

立岩はイタリアアルプスのドロミテのような岩峰で鎖のついた急な岩場を登るとある。歩く距離は短いし登山道は整備されている。紅葉の見ごろである

11月上旬に上がって見た。天候に恵まれ雪を被った北アルプスの眺望を楽しんだ。朝早かったためでもあるが、休日にもかかわらず途中一人も会わず

静かな山歩きであった。

     前日の夕方自宅を車で出て登山口の線ヶ滝に到着。すでに、駐車場には2台の車が止まっていた。
2012年11月4(日) 晴れ
  線ヶ滝(6:10)-立岩(7:35-7:50)−荒船山分岐点(8:30)-威怒牟幾不動(9:00)-線ヶ滝(9:30)
   5時過ぎに目が覚め、湯を沸かし朝食を取った。隣で車中泊をしていた人が先に出発した。天気は快晴で絶好の山歩き日和。準備して歩き出した。
少し行くと立岩直登コースとある南登山道の分岐点に達した。右側の登山道を取り直登コースを辿った。やや急な登りが続いたが登山道は整備されていて歩き易い。沢筋の急なガレ場になり長い鎖がついていた。途中から右側の岸壁の斜め上に急なバンドがあり、狭い足場を鎖を頼りに慎重に上がり切ると稜線に出た。

                 

   後は稜線上の歩き易い登山道となった。しばらく行くと西立岩山頂の標識が立つ頂上に着いた。周囲の山々の眺望が素晴らしい。目の前には紅葉の混じった荒船山、経塚山、少し遠くには浅間山が、さらに遠くには雪を被った北アルプスの山々が遠望できた。

  頂上からの経塚山、浅間山                雪を被った北アルプスの山々             立岩頂上
      

  休憩後、尾根通しの下りとなった。ここにも鎖がついていた。しばらく行くと急な岩山が出てきた。こんな所を上がるのかと少しビビッタが、鎖を頼りに上がりだすと大したことは無い。この岩峰を越えると後はのんびりした尾根道となり、荒船山の方に行く分岐点に達した。荒船山に行っても十分時間があるので行こうかどうか迷ったが、今回はパスして左手の下山道を取った。急な下りをしばらく行くと威怒牟幾不動に出た。がけの上には崩れ飼ったお堂がある。かって、ここでは行者が滝に打たれながら行に励んだとの事。下には登山者用の東屋が立っていた。

 紅葉の中を行く                       正面の岩山を乗り越えて行く               崩れかかった岸壁のお堂
     

  樹林の中を30分ほど下って登山口の線ヶ滝に到着。駐車場には10台近い車が止まっていた。しかし、途中で一人も登山者に会うことは無く静かな山歩きであった。