八幡平(1613m)、焼山 (1366m)
単独
    
八幡平には40年以上前と20年以上前のの4月上旬に山スキーで行ったことがあるが、無雪期に訪れるのは始めてである。また、焼山は40年以上前の4月上旬に籐七温泉に泊まり八幡平を経て後生掛温泉から玉川温泉まで山スキーで訪れた懐かしいコースである。

      当時、山スキーを始めて数年後で今ほど装備が整備されていない時代に単独で走破したが、コースには分かりやすい標識が付いていたように記憶している。玉川温泉では今シーズン初めての客だと言われ冬季旅館番の人と酒を飲みながら話をしたことをかすかに覚えている。

      前日、玉川温泉の噴煙群、さらに焼山登山口を巡り、玉川温泉に浸かった。大勢の観光客、湯治客で賑わっていた。40年以上前に訪れたのは雪がある4月だった事もあるが、かすかに記憶にあることと全く相違していたが、噴煙だけは同じように吹き上げていた。

     その後、後生掛温泉に向かい湯治部に宿泊した。オンドル式の大部屋は10数人の湯治客で賑わっていた。
      

2012年10月12(金) 曇り時々晴れ、後小雨、風強し
焼山
  後生掛温泉(8:00)-毛せん峠(9:15)-焼山山荘(9:50-10:00)−毛せん峠(10:35)ー後生掛温泉(11:50)
   朝食後、後生掛温泉の宿の中を通り焼山登山口に出た。今にも雨が降りそうな曇り空で風はやや強い。いきなりの急斜面だが極くわずかで緩いのぼりで歩き易い林の中の登山道となった、大シラビソ、ブナ、紅葉が見られ雰囲気は良い。所々木道が通っている。そのうち、岩がごろごろしているやや急な登山道となり歩きづらくなった。そこを上がり切ると林は切れて潅木や草原が広がった尾根道となった。晴れていれば展望が良いだろうが、残念ながら霧が出ている、時々霧の合間に日が差して紅葉が映えていた。
   緩やか尾根道をのんびり歩くと毛せん峠に到着。栂森に上がって見る。風が強く寒い。天気も良くなりそうも無いのでここで引き返そうかと思ったが,また霧が流れて日が差して来たので先を行くことにした。緩い下りを辿ると避難小屋の焼山山荘に到着。ここで少し休憩。この小屋もきれいである。東北の山小屋はどこも無人だがきれいなことに感心する。
   出発してから2時間がたった。さらに先に行けば焼山を経て玉川温泉に至る。天気は良くなりそうに無い上、車を後生掛温泉に置いてあるのでここで戻ることにした。
   毛せん峠を経て林の中の登山道を下って行くと大勢のグループが上がってくるに出会った。彼らは玉川温泉まで行くといっていた。岩がごろごろしている苦手の下りはそれ程長くは平坦な登山道となった。40年以上前に山スキーで訪れたコースを歩いたことに何となく満足して後生掛温泉に戻った。
   その後は、後生掛温泉の傍らにある噴煙や大きな湯沼がある自然探索路を見学してから八幡平に向かった。

八幡平
  八幡平見返り峠駐車場(1:00)−八幡平−がま沼−八幡沼-見返り峠-駐車場(2:30)

  八幡平見返り峠駐車場に着いたときには霧で覆われて雨が降っており、強風が吹いていた。とりあえず、駐車場に入り車を停めて様子を見ていると小雨になって来た。ここから、八幡平頂上までわずかな距離で整備された遊歩道が通じている。何人かの登山者、観光客が雨具を着て上がって行った。また、降りてくる人もいる。
   ほとんど雨が上がったので上だけ雨具を着て歩き出した。大勢の人が歩いていた。八幡平頂上には物見台の修理をしている所であったが、霧のため遠方は何も見えない。しかも風が強い。とりあえず、無雪期に八幡平に上がったことに満足して引き返してがま沼を経由して八幡沼に向かった。わずかな距離なのにここまで来る人はいない。無人の避難小屋の陵雲荘に立ち寄った。きれいでストーブも置いてある。40年以上前にもあったがきれいであったと記憶している。もちろん建てかえられたのであろう。さらに誰もいない八幡沼を一周して駐車場に戻った。 
   ここから籐七温泉に向かい宿泊することにした。籐七温泉の大きな木の湯船、露天風呂、乳白色に濁った掛け流しの温泉を満喫した。