白砂山(2140m)、八間山(1935m)
単独
  白砂山は野反湖周辺では最も標高が高い。日本200名山の一つだそうだが群馬県にある山として一度は登ってみたかった山である。昨日の続きで今日は白砂山を目指した。快晴と言う訳には行かなかったがまあまあの天候で、途中出合った登山者は全部で4人。晩秋の静かな山歩きであった。

2011年11月9(火) 曇り後晴れ
白砂山登山口駐車場(6:10)-堂岩山(8:50)-白砂山(10:25-10:40)-堂岩山分岐点(11:40)-八間山(13-25-13:35)-八間山登山口
(14:30)-駐車場(14:45)
   野反湖のロッジは10月末で営業は終わりとなっているので,登山口で車中泊し早朝の出発に備えた。夜中は月が出ていて星も見えたが放射冷却で寒かった。車の窓ガラスの水滴が凍っていた。
   朝6時前に起きて軽い朝食をとり、準備して明るくなった6時10分に歩き出した。寒いのでミドルインナーを着た。白砂山登山口の大きな道標がある。あたり一面霜で真っ白である。天気は曇りで山の上はガスっていて見えないが低いところは見通しが良い。登山道は良く整備されており歩き易い。大きな霜柱が目に付く。少し登った後、緩い下りとなりハンノキ沢に達した。沢にかかる小さな橋には霜が降りていて滑りやすいので慎重に渡った。
   ここからしばらくの登りで地蔵峠の標識がある十字路に達した。峠から左側に行くと秋山郷に通じる。右側にはお地蔵さんが鎮座している。登山道はそのまま上がっている。少し暑くなりミドルインナーを脱いだ。樹林の間の登山道を上がった。昨日降った雪がうっすらと積もっている。所々上り下りがある急な登山道を上がり、野反湖展望台に到着。ガスは少しづつ取れだして野反湖が遠望できた。さらに急坂を上がり平坦になった樹林の間に堂岩山の標識があったがそのまま通過。

霜柱の花                       少し雪に覆われた登山道            霧氷
  
  
  
  これから白砂山に至る尾根筋の登山道は両側が笹薮、ハイ松、ハンノキなどの低木に覆われている。白砂山はガスに覆われて見えないが、近くは白い雪や霧氷で美しい眺めである。いくつか登り下りを繰り返しながら高度を上げていった。白砂山手前の最鞍部で休憩し行動食を取り水を飲んだ。
白砂山山頂                     白砂山に至る稜線                堂岩山
    

   最後の急な登りを経てしばらく行くと頂上に到着。南側は雲が取れていて妙義山、榛名山、西上州の山が見渡せた。草津白根山や浅間山は上部が雲に隠れていた。一方、北側はガスで全く見通しが利かない。陽がさして来て暖かくなってきた。しばらく待ったが、北側のガスは取れそうもないので帰路に着いた。急な下りで最鞍部を通過して登っている途中で単独行の登山者とすれ違った。猟師の頭に上がった頃から南側は完全に晴れて陽がさして来た。北側もガスが少しづつ取れだしてきて白砂山に至る稜線が良く見え出してきた。北側は霧氷は降雪で真っ白だが、南側は緑と黄土色の混じった笹薮と低木。その対象が美しい。
   堂岩山の手前の八間山分岐点で八間山の方に進んだ。尾根筋の穏やかな下りで、笹薮の中ののんびりした歩き。山また山の遠望を楽しみながら上り下りを繰り返して広い山頂の八間山に到着。北側の一部を除いてガスは取れて真下には野反湖が遠望できた。
      八間山頂                       八間山                    
         

   わずかに戻って登山口にいたる樹林の道を下った。始めは膝が痛くなる石のある急な下り。ストックの助けを借りてゆっくり下った。
しばらく行くと樹林の中の緩やかな下りとなり登山口に達した。道路を歩いて駐車場まで戻った。途中、日帰り温泉に入り帰路に着いた。下るにつれ、紅葉が盛りとなっていた。