前武尊山 2040 m 

  実質的に今シーズン初の山スキー。近場で初心者向きの前武尊山に好天が期待される1月16日に行くことにした。最近の大雪でこの地域の山は積雪量が増えて、スキー場の積雪量は190cmで、山スキーは可能である。

  気温が上がったためか雪はやや重いパウダスノーであった。好天の日曜日で既に先行者のトレースがしっかり付いておりラッセルをやらずに済んだが、歳のせいかシーズン始めのせいか、時間がかかった上に疲れた。

  それでも、一度十二沢を滑ってからスキー場ゲレンデまで下り、再度リフトに乗り前武尊までハイクアップし、十二沢を下の林道まで滑ってスキー場中間部まで踊ることが出来た。

  しかし滑りに慣れていなかったせいか、深雪の中の急斜面の滑降で腰が引けて何度も転び起き上がるのに苦労した。最後は筋肉痛と疲れてゲレンデで滑っている最中に踏ん張り、エッジングが効かず転んでしまった。

  今年もなんとか山スキーが出来ることが分かったのが収穫であった。

1月16日(日) 晴れ 無風

単独 
登行高度:480 m、滑降高度:840 m  

オグナホダカスキー場ゲレンデトップ(9:30)―前武尊山(10:30〜11:00)ー十二沢経由ゲレンデ(11;20)―スキー場ゲレンデトップ(11:35)―前武尊山(12:40〜13:00)ー十二沢下部(14:00〜14:05)ースキー場ゲレンデ中間部(14:30〜14:40)―ゲレンデ下部(14:55)

   
   朝6時過ぎにに自宅を出て赤城ICで関越道に入り沼田ICで出て国道百二十号線を経て8時過ぎににオグナホダカスキー場の駐車場に到着。すでにかなりの数の車が駐車しており、第三駐車場の駐車。山スキーの準備をしてマスクを付けて、連絡バスに乗った。

   登山計画書を出して窓口でスキー場一回券を6枚買い、リフトに乗った。リフトを4回乗り継いでゲレンデトップに出た。リフト降り場の横の急斜面は昨日から大勢の入山者がいたようで既に立派なトレースが付いていた。

  スキー似シールrを張っているいるグループ、ボードの準備をしているグループなど大勢の人が準備をしていた。さすが人気のコースである。

   スキーのシールを貼り付けてトレースについて進んだ。最初の急斜面をなんとか上がりきるとやや傾斜は緩くなる。針葉樹の疎林帯の間は比較的歩きやすい。しかし、息切れと疲れでペースが上がらない。ゆっくり歩いてどうにか途中休まず似進んだ。上がるにつれて針葉樹からダケカンバなどの疎林帯となり、最後は疲れ切って前武尊に到着。他人のトレースについて行ったが、どうにか1時間程度で上がることが出来た。

  屋根の下のヤマトタケルの像は台座から下部は雪に覆われていた。青空で風も無く暖かい。数名の人が休んでいた。休んでいる間に続々と後続の人がやって来た。目の前に赤城山、左手に皇海山、さらには雪を被った日光白根山、反対側には剣が峰,その横に家の串、中の岳、沖武尊が一望出来た。


ヤマトタケルの像                                  剣が峰。右は家の串、その奥に沖武尊
   


  しばらく休み行動食を取り水を飲んだ。充分休んだ後シールを外して十二沢に向って滑り出した時に、上がって来たRSSAの牧野さんにお目にかかり少し立ち話。


燧ヶ岳                          至仏山。左は平ヶ岳                   日光白根山
    



  牧野さんは天気が良いのでここに山スキーに来たが、これから前武尊を経て家の串に上がり西俣沢を滑り降りて廃業 した武尊牧場スキー場まで達した後、雪に覆われた林道を滑り降りて泊まった宿の人に車で迎えに来て貰い戻るとのことであった。そこで一緒に行きませんかとのお誘いを受けた。

  このルートは武尊牧場が営業していた頃に、2,3回行った面白いコースだがややロングルートで、今の自分の体力では一緒に行ける自信が無いのでお断りした。

  その後12沢源頭部の急斜面を滑り降りた。やや重い深雪で滑りは面白いのだが、腰が引けてターンした後何度か転んでしまった。深雪の中で転んでも痛くないのだが起き上がるのに苦労した。

  それでも下りは早い。スキー場のゲレンデに戻り、再びリフトに乗ってゲレンデ最上部に到着。 シールをスキーに付けて前武尊に向って2度目のハイクアップ。さすがにこれから上がる人は少ない。慣れてきたせいか最初のハイクアップほどは疲れなかったが、やはり1時間ちょっとかかった。

  上には相前後して上がったボーダーの3人連れが休んでいた。ここで休んでカップラーメの昼食を取り水を飲んで休憩。休んでいる間に、荒砥沢方向からガイドツアーの2グループがやって来た。

  ガイドツアーのグループアが出発した後、シールを外して12沢の左岸の尾根を滑り降りた。12沢の左岸沿いに滑り降りてから沢沿いを林道まで滑ってから、林道をシール歩行してスキー場に戻るコースを取ることにした。このコースも以前2,3度辿ったことがある。


前武尊から12沢左岸尾根を滑り降りる      日光白根の山並みを見ながら滑る         スキー場ゲレンデに向って林道を進む
    


  途中でガイドツアーのグループを追い越して進んだ。やはりターンした後腰が引けて何度か転んで起き上がるのに苦労して時間がかかり疲れた。転んで起き上がる間に、ガイドツアーのグループが通り過ぎていった。

  起き上がって12沢の緩斜面の沢沿いを滑って行くとガイドツアーのグループが休んでいた。さらにもう一つのガイドツアーのグループがやって来た。彼らはここからハイクアップをしてスキー場に戻ると言っていた。

  そこで、彼らの後をついて行こうかとスキーにシールを付けて進み出したら、ガイドツアーなので後から付かないで先に行って欲しいと言われた。そこで、先に進んだが深雪でラッセルが結構きつい。結局、上に上がらずほぼ平行移動して林道に出た。

  林道は荒砥沢か12沢を滑り降りた人が通ったトレースが付いていた。疲れた体にはこの林道歩きは辛かった。ようやくスキー場のゲレンデに出て一休み。シールを外してゲレンデを滑り降りたが、疲れていたのでエッジングも踏ん張りもきかずスピードを落としていたのに一度転んでしまった。

  筋肉痛が出て痛くなったのを我慢してようやくスキー場下部に到着。下山届を出して駐車場に戻り、後片付けをして帰途に着いた。

GPSトラック(赤が上り,青が滑降の下り)