霧の塔、雁が峰  1994 m

   最近2週間は山スキーに行っていなかったが、15日の木曜日は好天だとの気象情報で山スキーに出かけることにした。日帰りで楽に上がれて、下りのスキーが楽しめるかぐらスキー場から霧の塔、雁が峰を経てスキー場に戻るコースを辿ることにした。

   今年は3月が異常高温で,雪解けが早く標高の低いところはどこも山キーなど出来ないが、かぐらスキー場は標高が高いのでそこからの山スキーは未だ楽しめる。かぐらスキー場はロープウェー、ゴンドラ、リフトを乗り継いで標高1800mまで上がることが出来る。

   このルートは昨年は行ってなかったが、一昨年は同じ桐生市に住んでいるKさんと同行している。残念ながらKさんはいろいろトラブルがあり,もう山スキーは出来そうに無いので、今回は単独行である。

   スキー場には大勢のスキー客がいたが,このルートを山スキー、山ボードで辿ったのは2人だけであった。昨日雨であったが、標高の高いところでは雪であったようで新雪が10cm位ガ固い雪の上にのっていた。朝は気温が低かったが、日中は気温が上がり下の固い雪も緩んで滑りやすいザラメ雪となっていた。

   霧の塔でお目にかかった私より1歳上の群馬県在住の山ボーダーの方にご一緒させていただいて,好天の中を快適な滑りを楽しんだ。

  4月 15日(木) 快晴、無風

  単独
登行高度:335 m、 滑降高度:1022 m(スキー場ゲレンデを含む) 

 かぐらスキー場第5リフト上(9:45)ー中尾根の頭(10:35)ー霧の塔(12:05〜12:35))ー1654m地点シール撞着(13:20)―雁が峰(13:50)―スキー場ゲレンデ(14:45)-みつまたロープウェー山頂駅(15:00)


   
朝5時に起床。簡単な朝食を取り準備して5時半に自宅を出た。赤城ICから関越道に入り、湯沢ICからみつまたスキー場に向かった。みつまたスキー場には約2時間掛り、7時半に到着。

   4月に入り多くのスキー場は営業を取りやめたが、かぐらスキー場は5月まで営業をする。本日は平日にもかかわらず、かなり沢山のスキー客の車が停まっていた。

   山スキーの準備をしてチケット売り場に向かった。みつまたロープウェーは8時から営業を開始するとの事で、トシニア一日券を買いロープウェーに乗り込んだ。朝方で未だ気温は低めである。。

   ロープウェー、ゴンドラリフトを乗り継いでゲレンデの最上部に9時に到着。さらに上の第5リフトの営業開始は8時半からだとの表示が出ていた。30分あるので,ザックを置いて足慣らしのスキー滑降。未だ雪は固kく,一部でガリガリ音を立てる。ゆっくり滑り降りてから再びリフトで上がった。

   第5リフトは9時半に開始し立ち入り禁止のネットが外された。スキーを少し滑らせリフト乗り場に向かった。ここにはゲートが設けられていて、登山届の提出、確認していた。

第5リフトを待つ人々。後ろは中尾根        右側に進み中尾根の頭を目指す         霧氷が残っている
  


   スキーにシールを貼り、ゲートを通り抜け上に出た。既に先行の人が何人かいた。 自分も先行のトレースに従いハイクアップを開始。昨日は雨から雪となったとのことであった。朝方は気温が低かったため雪は固い雪の上に新雪がわずかにのっている状態であった。

   シラビソの樹林帯の中の緩斜面の登りは歩き易い。本日は神楽ヶ峰方面には行かないので、右寄りの樹林帯の中を進み,中尾根の頭に続く稜線上に出た。

  中尾根の頭まで50分で、良いペースで来た。ここから先行のトレースに従い進んだ。先行者は山スキーヤー1人と,山ボーダーが1人。次の2つの小ピークは上まで上がらトラバースして越えた。


中尾根の頭から見る巻機山                         カッサ湖、田代スキー場。後ろは平標山、仙の倉山、谷川岳
  


 
 歩いて上がっていた山ボーダーとはルートが異なりいつの間にか追い越した。先行していた山スキーヤーは霧の塔手前のピークから滑り降りたようでいつの間にかトレースが無くなった。


これから上がる霧の塔                辿ってきた尾根筋を振り返る            苗場山
  


  最後の急な一登りで霧の塔に到着。昼食を取りながら長い休憩を取った。天気は雲1つ無い快晴で風も無く、遠くの雪を被った山々が青空に映えて美しい。目の前に平標山、仙の倉山、その後ろに谷川連峰、日白山。東谷山から巻機山、越後駒ヶ岳、浅草岳、守門岳に至る山並み。反対側には遠くに妙高山、火打山、近くには苗場山、鳥甲山、さらには奥志賀のスキー場。


鳥甲山                         奥志賀のスキー場                    遠くに妙高山、火打山
  


  すぐに単独行の山ボーダーも上がって来た。結局、本日は平日なので好天で好条件にも関わらず2人だけであった。この山ボーダーは私より一歳年上の大ベテランで、同じ群馬県の沼田市の方であった。高齢者でも元気で山に行っている人がいるのは嬉しい。

  このルートを熟知しておられ,スキー場に下る下部は雪解けでブッシュが出ているところもあるのでルート選択は注意した方が良い,出来るだけ尾根筋を取り,最後は林道に出るようにした方が良いでしょうとのこと。それでは後を付けさせていただきますとスキー場に下るまで同行させていただいた。


 
 長い休憩の後は滑降開始。ボーダーに続いて滑り降りた後、目の前にあるピークをわずかに上った。このピークから下はやや急で広い斜面が続く。固い雪の上にのっていた新雪が気温上昇で緩んだザラメ行人なり滑りやすい雪となっていた。


霧の塔からの快適な滑り。トレースが2本                     これから滑り降りる広い尾根筋
  


  適当にターンしながらボーダーに続いて滑り降りた。ノートラックの長い斜面の滑りを楽しんだ後は広い谷筋に出た。


霧の塔を振り返る                  同行いただいた私と同世代のボーダー     未だ未だ快適な滑りが続く
  




  ここでシールを付けて,目の前にある隣の尾根筋をトラバース気味に上がった。平坦な尾根筋の緩斜面を進み、最後の短いがやや急な斜面を上がり雁が峰の頂上に達した。


滑り降りてきた斜面を振り返る            シラビソの樹林帯を行く             雁が峰が目指してシール歩行
   


  ここでシールを外して、東側のブナの疎林帯の尾根筋を下った。ピンクのテープが所々に木にかけられており迷うことは無い。緩斜面とやや急斜面が交互に出て来る尾根筋の疎林鯛を滑りおりた。


雁が峰から霧の塔を見上げる           雁が峰からブナの疎林帯の尾根を下る      滑り降りた広い尾根筋を振り返る
    


   ノー-トラックの斜面は雪が適当に緩んで滑り易い。尾根からゲレンデ側に下る最後の所は雪解けでブッシュが出ているところが有り、残っている雪を辿り林道に出た。

  後は、ゲレンデ内の整備されたコースを下り、みつまたゲレンデに上がるリフトに乗った。みつまたゲレンデを滑り降りて、みつまたロープウェー山頂駅に到着。霧の塔から同行いただいた沼田のボーダーの方にお礼を言って分かれた。しばらく待って次のロープウェーに乗って下山。事務所に往き下山報告をした。

   今回は休憩時間が長くゆったりとした行程で行けたのが良かった。やはりリフトやゴンドラを使うと辛い登りを短縮出来て、周囲の眺望や山スキーを楽しめる。

GPSトラック(登りが赤、霧の塔から後の下りは電池切れで記録が無い)