蓮華温泉から木地屋 

   蓮華温泉からの帰りのコースとして途中の角小屋峠を経て木地屋、平岩まで下るルートは山スキーのクラシックルートである。長い緩斜面が続き林間の楽しい滑り、歩きが続く。25年くらい前までは毎年このルートを取っていた。

  しかし、平岩からの大糸線の電車の本数が減ったし、平岩にあった個人タクシーの営業も随分前に止めている。また、以前は雪が多く木地屋で無くその先の大所までスキーで降りた後、平岩まで歩くことが多かった。

  木地屋からのタクシーを頼むと、単独の場合タクシー料金が高いのが難点である。同宿の2人連れのKさんのグループが木地屋まで下るとのことで、木地屋から栂池高原までタクシーの相乗りをさせて貰える事になったので、1人当たりで四千円ですんだ。、同行頂いたKさんには感謝する。

  もし同行者がいなかったら単独で、木地屋から平岩までタクシーをお願いする積もりだったので、金銭的にも時間的にもセーブできた。

  本日も風も無く好天気で、午前中はやや締っていた雪も気温上昇で緩んで滑り易きザラメ雪となり、滑りを楽しみながら行くことが出来た。。
   

  
4月2日(金) 快晴、無風

   3人

登行高度:230 m、 滑降高度:1040 m   

蓮華温泉(7:05)-林道沿い(7:20〜7:30)―谷筋シール装着(7:40〜7:45)ー角小屋峠(10:05〜10:55)-木地屋(12:55)

   朝7時に蓮華温泉を出た。同行するのは80歳のKさんの2人連れ。木地屋からのタクシーに相乗りをさせて頂く事になった。

  朝は雪が締っていて歩きやすい。シールを装着せずに林道を進み、乗鞍沢に架かる橋を越えた。わずかの急斜面はスキーを外して上がり、再度スキーを付けて進み、木地屋に下る林道沿いに到着。Kさんたちが来るのを待った。


お世話になった蓮華温泉ロッジ       蓮華温泉ロッジから見る雪倉岳     林道から急斜面の谷筋に下る
   


  Kさんはシール歩行でここまでやってきて、ここでシールを外した。ここから急斜面を沢底まで滑り降りた。雪はやや固かったが適当にターンして滑り降りた。短いが快適な斜面である。

  沢底でシールを付けて緩斜面をハイクアップ。暑くなってアウターを脱いだ。ヤッホー平を過ぎる。目の前に雪倉岳、朝日岳が見える。角小屋峠の手前で小休止。暑くなりシャツも脱いだ、オーストラリア人の3人連れがやって来た。


シールを付けてハイクアップ        後ろに雪倉岳を見て進む       正面に角小屋峠の急斜面を見て進む
  


  角小屋峠に上がる急斜面をシール歩行で上がった。上部は急斜面となったのでジグを切りながらシール歩行で上がりきって峠の上に出た。

  周囲の景色を眺めながら行動食を取り休憩。風が無く陽が差して暖かい。後続のオーストラリア人の3人連れ、続いて4人連れが上がってきた。 

角小屋峠に到着             滑り降りた角小屋峠の斜面を振り返る     ウド川沿いに向かう
  


  Kさんは疲れたようで途中で休みながら遅れて上がってきた。オーストラリア人のグループは先に降りていった。のんびりと長い休憩を取った後は角小屋峠からウド川までのやや急斜面を滑り降りた。雪は柔らかくなったザラメ雪で非常に快適。

  ウド川の右岸に回り込んでウド川沿いの林間の緩斜面を滑り降りた。Kさんの動き、滑りはとても80歳とは思えない。

  途中、白池が過ぎた携帯電話が通じるところでKさんがタクシー会社に電話をして木地屋に1時にタクシーが着くようにお願いした。


ウド川沿いの緩斜面を行く          株はブナの疎林帯の緩斜面が続く     林道に出て木地屋まで後わずか
  
 

、 延々と続く緩斜面の林間あるいは林道のコースをたどった。後続の4人連れが追い越してった。林道上の除雪終点の所でスキーは終了。待っていた一台のタクシーに3人が乗り込んで栂池高原スキー場の駐車場まで戻った。割り勘のタクシー料金を払い、Kさん一行と別れた。

  Kさんと同行の方には木地屋までの山スキーを楽しめたことに感謝する。

  この後せっかく白馬に来たのだし、明日も天気が良さそうなので八方尾根から無名沢を滑って帰ろうかと考えて、以前泊まったことがある白馬のホテル、パイプのケムリに電話をして宿泊予約が出来たので白馬に向かった。

  とりあえず、明日のために二股まで様子を見に行った。驚いたことに二股周辺、林道上には全く雪が無い。無名沢を滑り降りた後が大変で、どうしようようかと思いながらホテルに向かった。

GPSトラック(赤が上り、青が下りの滑降)