浅間山(東前掛山) 2450 m 

  2月28日は好天だが気温はやや低いとの気象情報であった。浅間山は噴火警戒レベルが1に引き下げられて前掛山までなら行けるようになった。,久しぶりに浅間山に出かけてみようかと行ってみた。自宅付近から見る浅間山の東面の谷筋は真っ白で雪が豊富にあるように見えた。

  ここ一週間以上浅間山も降雪が無いようだが、谷筋に吹きだまりの雪がありスキーの滑りもそれなりに楽しめると考えていたが、実際に行ってみると雪が異常に少ない。しかも斜面に残っている雪はクラストしていて固く滑りを楽しむにはほど遠い。

  上部でターンしようとしたときに転倒滑落したが,なんとか停止することが出来て事なきを得た。途中で雪が残っている斜面の方に滑り降りてしまい,元に戻るために溶岩の連なる崖をスキーを外して下ったりで時間と体力を消耗した。下部の緩斜面も一部雪が溶けていてそのまま滑り降りるのは危険で,スキーにシールを貼って歩いて下った。

  浅間山には過去5,6回山スキーで上がっているが,今回が最悪であった。疲れのせいか途中で何度も転び足腰が痛くなったが,日が暮れる前に車のある出発地の峰の茶屋に戻ることが出来て幸いであった。

2月 28日(日) 晴れ,無風、

単独
登行高度:1050 m、滑降高度:1000 m   

峰の茶屋(8:00)―小浅間山との鞍部(8;50)ー東前掛山(12:10)―休憩2400m地点(12:40~13:20)―溶岩崖状地帯(14:50~15:10)―スキー滑降終了(15:20)ー鬼押しハイウェー(16:45))ー峰の茶屋(17:55)

   
 
 朝6時前に自宅を出て,北関東道、上信越道をへて碓氷軽井沢ICで降り国道を経て峰の茶屋に8時前に到着。いつものようにシール歩行を始めたが,小浅間山の鞍部に足る登山道は雪が少なく所々切れている。これではこの登山道を滑って戻るのは無理である。

 本日は浅間山に上がる人は誰もいないようで,登山者の壺足やスノ―シューのトレースが残っているのみであった。50分で小浅間山との鞍部にでた。ここも雪が少ない。

峰の茶屋から上がる。雪が少ない。        小浅間山                      左側の樹林帯の尾根筋を上がる
  



 左側の樹林帯の尾根筋の登山道沿いを上がっていった。ここも雪が少なくしかも固い雪で滑り降りるのは難しい。樹林帯を過ぎると尾根筋の無立ち木の緩斜面が続く。右手にはこれから上がる東前掛山が見えだした。風も無く陽が差して暖かい。アウタージャケット、ミドルのシャツも脱いだ。


これから上がる前掛山                              草津方面の山々
  


 雪は固く上がりやすい。スキーで上がったトレースあるいは下ったトレースが見えたが、一週間以上前のようである。そのトレースは2150m付近から谷筋を下っていた。

 自分もここらでハイクアップを止めて下るべきであったが。未だ時間は早いし目の前には東前掛山が見える。 過去5,6回はいずれも上がっているのでそのままハイクアップを続けた。


北軽井沢。後ろは浅間隠山            雪が全く無い東前掛山              四阿山
  


  東前掛山周辺は雪が全く無くスキーをザックに付け担いで上がった。地図を確認せず,そのまま先に行ってしまい東面の谷筋で無く,北東面の谷筋の上に出てしまった。上部は全く雪が無くスキーどころでは無い。雪と岩と火山礫が混じっている斜面をスキーを担いで下り、雪がつながっているやや平らな所に出た。

雪と岩と火山礫の混じった間を下る        上を見ても固い雪と岩だらけ          雪がつながっている斜面を滑降開始
  



  ここで昼食を取りながらやや長い休憩を取った。シールを外してスキー滑降を開始。雪がクラストして固い。横滑り気味の斜滑降を続けターンしようとしたときに片方のスキーが外れて転倒。滑落したが、残ってる1本のスキーで制動をかけて停まることが出来た。

  外れたスキーは10m位上に停まっていた。外れたスキーを回収して再度スキーを装着。ターンしたときに外れないように締具にロックをかけた。これで横滑り気味の斜滑降を続けて下った。やや傾斜が緩んだ箇所でターンを試みたがやはり雪が固く転倒、滑落をした。今度は2本のスキーで制動をかけて停まることが出来た。

  後は転ばないように慎重に滑り降りて、傾斜が緩くなり雪がやや緩んだところでターンをして滑り降りた。雪が繋がっている左側の方向に行き過ぎたので、出発点に戻るために右側の方向に向きを変えて進んだ。溶岩の間を滑り降りていくと次第に雪が少なくなった。スキーを外して溶岩の岸壁の間を通り抜け最後は溶岩の崖を下り隣の谷筋に出た。


滑り降りてきた固い雪の斜面を見上げる       溶岩の岸壁を越える               緩斜面をシール歩行で下る
   


  谷筋で再度スキーを付けて滑り出した。しばらく進むと雪が切れていて岩が出てきた。スキーでこのまま進むのは危険である。壺足で歩くと雪に埋もれる。再度スキーにシールを貼り付けて緩斜面の下りをシール歩行を続けてようやく鬼押しハイウェーに出た。

  そこから道路の端の雪が残っている部分をシール歩行を続けてようやく峰の茶屋に到着。疲れたのでこの歩きがもっともきつかった。暗くなる直前に着いて車を回収。疲れたので日帰り温泉に入り、軽井沢で一泊して翌朝帰宅した。

GPSトラック(赤が上り、青が下り)