尼ヶ禿山 鹿股山 1466 m 

  今シーズン四回目のたんばらスキー場、玉原高原周辺の山スキー。玉原高原周辺は標高は1200〜1600mで、ブナの林が続く雰囲気の良い所が多いが傾斜が緩い。山スキーのルートとして夜後沢以外はあまり知られていない。
 
  2月1日は好天で,気温も上がるとのことで、尼ヶ禿山に行くことにした。しかし、尼ヶ禿山だけでは半日行程で物足りないと思い、たんばらスキー場のゲレンデトップから尾根筋をブナ平まで下り,ブナ平から玉原湿原に下りてから尼ヶ禿山に向かうことにした。

2月 1日(月) 晴れ

単独
登行高度:370 m、滑降高度:690 m   

たんばらスキー場ゲレンデトップ(9:35)―玉原道路沿い(11:15)ー東大セミナーハウス(11:55)―鉄塔(12:25)―尼ヶ禿山(13:15〜13:50)―玉原湖沿い道路(14:35)―スキー場駐車場(15:35)

   
   朝6時過ぎに自宅を出て8時過ぎにたんばらスキー場の駐車場に到着。本日はウィークデーなので駐車料金は無料だが、好天という気象情報で来場者も多いようで、かなりの車が停まっていた。8時半から営業開始。山スキーの準備にやや手間取り、マスクをしてチケット2枚を買い、リフト2機を乗り継いでゲレンデトップに到着。

   そのままスキーを滑らせて南西方向の尾根筋に入った。雪はやや重く足首かから膝下まである。先行のトレースなど無くブナ林の間をスピードを抑えて慎重に下った。


キー場ゲレンデから尾根筋に入る        ブナ林の尾根筋を進む              ブナの疎林帯が続く
  


   北側に下ってしまうと不味いと思い南西方向への尾根筋の滑りを続けたのが間違いであった。尾根筋のルートは 途中からやや北寄りの西側に取らねばならない。気がついて元に戻すことも出来たがそれも面倒なので,そのまま南西方向に下ることにした。

   しかし、雪は重く南面で陽が差してスキーに雪が付着して滑らない。緩斜面の尾根筋,谷筋を殆ど歩きで下り玉原湿原入り口手前の道路沿いに出た。この下りに予想以上の時間がかかった。

  道路沿いには前日か前々日のスキーやスノーシュートレースが着いていた。トレースについて湖岸まで進み登りになった所でスキーにシールを付けた。トレースは東大セミナーハウスまでしっかり着いていて玉原湿原の方に向かっていた。

  尼ヶ禿山はここから尾根筋を上がる。せいぜい2,3人が上がったようであるが、トレースはわずかになった。上がるにつれてそのトレースも殆ど消えていた。天候も曇りとなってきたせいもあるが、ブナ林の中の傾斜の緩い尾根筋は雪が軽くて登りやすい。


緩斜面の尾根筋を上がる              玉原湿原に行く標識               尾根筋に大きな送電線鉄塔
  


  送電線の鉄塔を過ぎると雪がうねっていてやや登りづらくなったが,雪が軽いので問題ない。最後のやや急な尾根筋を上がると禿げ山の山頂であった。西側には大きな雪庇が出来ており、山頂の標識は上だけが雪の上に出ていた。


頂上まで後わずか                   大きな雪庇が出ている               迦葉山 
  


  風も無く暖かい。ここで周囲の景色を眺め,昼食を取りながら長い休憩を取った。

頂上標識が雪の上に出ている。後ろはスキー場、武尊山            玉原湖
  



  眼下に玉原湖、その向こうに雪を被った武尊山、その前に鹿股山や獅子が鼻山、たんばらスキー場が一望される。南側には迦葉山など近くの山はよく見えたが,赤城山はうっすらと見えるだけ。遠方の浅間山や反対側に見えるはずの谷川連峰などは雲に覆われてうっすらと見えるだけ。


川場剣が峰                         武尊山                      谷川連峰
  


  休憩後はシールを外して滑降開始。時々登りのトレースを確認しながら,ブナ林の中を慎重に滑り降りた。軽い雪で滑りやすい。ゆっくり下ってもスキーは早い。鉄塔,東大セミナーハウスをを過ぎて玉原湖畔に到着。

緩斜面のブナ林の中を滑り降りる
  


  緩い登りをスキーをヒールフリーにして上がろうとして後ろに滑って転倒。起き上がるのに苦労した。起き上がって一休みしてシールを付けて、雪に覆われた道路沿いを進んだ。雪に覆われたセンターハウスを過ぎてスキー場の駐車場に戻った。


玉原湖畔                       道路沿いの崖につらら                雪に覆われたセンターハウス
  


  スキー場に下山届を出して本日の山スキーは終了。予想より1時間以上かかったが,それなりに楽しめた。後片付けをして帰途に着いた。

GPSトラック(赤は登り、青は下り)