アヤメ平(尾瀬) 1960 m

  2週続けての土曜日は好天気であったが、都合が悪くて山スキーには行けなかった。歳を取って来たし、今年は異常に小雪なので、もう山スキーに行けなくなってしまう危惧がある。9日の月曜日は好天なようなので、意を決して比較的近場の尾瀬のアヤメ平に山スキーに出かけることにした。

  好天で気温が上がったせいで雪は重く、滑らない雪で緩斜面の下りも時間がかかったが、誰にも会わない静かな山行を楽しむことが出来た。

  麓の尾瀬戸倉スキー場の積雪情報は100cmで、1月に行った時より多いはずだが、雪解けが進んでいて実際には少ない。前日の午後に尾瀬戸倉に行き、前回と同じホテルに宿泊することにした。しかし、スキー場は月曜日には営業中止との事で、ホテルも素泊まりならよいが食事は提供できないとの事であった。

  3時頃、鳩待峠方面に行く道路の入り口に到着した。軽登山靴に履き替えて鳩待峠j方面に行く道路を1時間ほど歩いてみた。初めは完全に雪が解けていたが、少し行くと雪が出てきた。それでも雪は少ない。これでは、4月末の道路開通を待つまでも無く、道路上の雪は無くなりそうな感じである。

  雪の上にはスキーで通ったトレースが付いていた。どこまで行ったのだろうか?GWの至仏山の山スキーは出来るだろうかなどと考えながら戻り、ホテルに向かった。さすがに宿泊客は少ない。
   
3月9日(月) 晴れ

単独 
登行高度: 880 m、滑降高度: 880 m
尾瀬戸倉スキー場(6:20)―富士見下(7:40)ーアヤメ平(11:35〜12:20)−登山道(12:50)ー富士見下(13:55〜14:20)―尾瀬戸倉スキー場(14:50)

   
   朝5時半に起きて、簡単な朝食を取り山スキーの準備をして出発。スキー場から上がる道路は雪解けが進んで、道路の端がかろうじて雪がつなっている状態である。

 少し進むと雪は完全につながってきたが、雪は少ない。雪が解けている箇所が随所にある。昨日と一昨日に上がったスキーやスノーシューのトレースがたくさんついていた。トレースに付いてシール歩行を進めたが、早朝で雪はまだ硬くでこぼこのトレース上はやや歩きづらい。


登山道沿いを進む                  登山道に架かる橋。雪が少ない            富士見下に到着
   


 1時間20分かかって富士見下に到着。暑くなりアウタージャケットを脱いだ。前回は登山道通り進んだが、今回はつづら折りの登山道をトレースに従いショートカットして進んだ。平らな田代湿原を越えて、左側の尾根筋を上がり最後の急斜面を上がり切ると、アヤメ平に続く稜線上に出た。


ブナと白樺林の中を行く                 田代湿原を行く                アヤメ平に続く稜線の樹林帯を行く
  


 一息ついて緩斜面を上がるとやや急斜面となった。いつの間にか先行していたトレースが見えなくなった、そのまま稜線沿いを上がって行くと、右側から上がってくるスノーシューのトレースが出てきた。

 べたべたの雪がシールにまとわり着き出して団子状態になって登りで苦労する。しばらくスノーシューのトレース上を進んだが、アヤメ平直下の急斜面でスノーシューのトレースから外れて、ジグを切りながら上がり頂上が平らなアヤメ平に到着。目の前に燧ヶ岳が見える。

アヤメ平から見る燧ヶ岳                              アヤメ平から見る至仏山
  


  陽が出ていて気温が高いが、風が強く吹いていた。寒くなって来たのでアウタージャケットを着てゆっくりと休憩。昼食と水を取りながら周囲の景色を堪した。燧ヶ岳の横に会津駒ヶ岳から続く会津の山々。正面には景鶴山とその向こうには平ヶ岳、左手の樹林越し至仏山。その横に武尊山。反対側には日光白根山。


景鶴山と平ヶ岳                       武尊山                         日光白根山
    


  長い休憩後は、シールを外して滑降開始。重い雪で樹林帯を慎重にターンしながら尾根筋を滑り降りた。やや緩斜面となった所で左に向かい急斜面を滑り降りると登山道に出た。やや重い雪であったがここまでの斜面は滑りを楽しめた。

重い雪であったが稜線上の樹林帯の中の滑りを楽しむ
    


  登山道は沢山のスキーやスノーシューのトレースがついていた。一息ついてこのトレース上を下って行ったが、気温が上がり日差しが差していてぐちゃぐちゃの雪で全く滑らない。

緩斜面の登山道を行く                 ブナ林の登山道を行く               下部は雪が解けている
    

   ほとんどスキーで歩いて下り、急斜面のつづら折りの部分はショートカットして滑り降りて富士見下に到着。ここで長い休憩を取った。休憩後は登山道を滑り降りた。

  スキー場に近くなると雪が切れている個所がある。スキーを履いたまま通過してスキー場に到着。今日はスキー場は営業を止めており誰もいない。

  雪が消えたスキー場下部を歩いて車まで戻り、後片付けをして帰途に就いた。

GPSトラック(赤が上り、青が下りの滑降)