守門大岳 1432 m

  昨日に続いての山スキー行で、RSSAの2月例会で、吉田さんが世話役をされた。当初の案では平標山から土樽側に滑り降りる予定であったが、小雪で難しいので急遽守門大岳に変更になった。22日の天気もあまり良くないという気象情報もあり、参加者は上野さんと自分も含め3人だけであった。

  守門大岳にはこれまで2回ほど行ったことがあるが、いずれも麓の二分からすぐに尾根に上がり尾根筋を上がって行ったが、今回は小雪で尾根筋の前半がスキーで行けない。代わりにコウクルミ沢沿いの道を行き、樹林帯の急斜面を上がり尾根筋の保久礼小屋に達する。以後は尾根筋のルートをたどり頂上まで向った。

  昨日の疲れも完全にはとれておらずしかも歳を取って来たので、とても同行の二人についていけない。そこで、お2人には先に行ってもらい、後からマイペースで行くことにした。

   確かに今年は異常に小雪で、2年前の3月末に行った時より雪が少ない。おまけに上部は期待したパウダースノーで無かった。特に下部は非常に重い雪で足腰に応えた。最後は疲れて林道上の緩斜面の滑りでも踏ん張りが利かず、すぐに転んでしまう。起き上がるのも苦労して予想以上の時間がかかってしまった。

  それでも、山行中は曇り空ながら見通しも良く、天候も持ってくれて無事に行けてそれなりに楽しめたのは何よりであった。世話役をされて登りの頂上と帰りの登山口で待機確認をして頂いた吉田さんに感謝する。
   

2月22日(土) 薄曇り

単独 (3人:RSSAの月例山行))

登行高度: 1040 m、滑降高度: 1040 m
二分(6:45)―コウクルミ沢林道上部(8:55)ー保久礼小屋(9:20)−キビタキ小屋(10:05)ー守門大岳(11:15〜11:35)―キビタキ小屋(12:10)−保久礼小屋(12:30)−コウクルミ沢林道上部(12:45〜13:05)−二分(14:00)

   
   須原の民宿に泊まり、朝5時半に起きて簡単な朝食を取り準備して宿を6時前に出発。今日は午後2^3時ごろから天候が崩れるとの気象情報で、出来るだけ朝吐く行動しようということで、麓の2分に6時半に集合。

   途中で車を停めて、地図を確認していると吉田さんの車がやって来た。吉田さんの車に付いて進み麓の2分に到着。すでに上野さんの車が停まっていた。我々のグループがこの日の一番乗りであった。山スキーの準備を終わったので、すぐに追いつかれるでしょうからと先に出発した。

  コウクルミ沢沿いの雪に覆われた林道沿いを進んだ。すでにしっかりしたトレースがついていて分かり易い。ゆっくりとシール歩行しているうちに、お2人に追いつかれた。そのまま先に行ってもらうと見る見るうちに差がついて見えなくなった。

先行する2人                      コウクルミ沢沿いの林道を行く            ブナの疎林帯の尾根筋を進む
    


  小雪で林道上の雪は所々切れていて、スキーを外して越えなければならに所もあった。最後の¥に雪が切れた箇所をスキーを外して越えると、。そこから先は樹林帯の中の急斜面をジグを切りながら尾根の上まで上がっていた。トレースに従い尾根の上まで上がり切ると、目の前に保久礼小屋が見えた。途中で追い越された単独行の人が休んでいた。さらに3人連れの人も上がって来た。

  少し休んでから単独行者、3人連れに続いて尾根筋を上がって行った。ペースが上がらず、彼らと徐々に差が開いて行った。だんだん尾根筋は広くなりブナの疎林帯が続いた。見覚えのある景色で傾斜もほどほどでトレースについて上がりキビタキ小屋に到着。前に来たときは雪に覆われていて屋根の上だけが少し見えただけなのに、今回は紫檀で見えた。

  小屋の横を通って進んだ。小屋からわずかに上がっただけかと思っていたが、ここからが長かった。時々陽がさしてていた天候もやや雲が厚くなってきたが、見通しは良い。疲れたがようやく頂上到着。

下まで見えるキビタキ小屋               頂上まで後わずか。雲が出てきた。        山頂から見る浅草岳方面
    

  吉田さんと上野さんが丁度下る所だった。彼らは一度谷筋を滑り降りてから登り返すと言って滑り降りていった。途中で追い越された3人連れも休んでいたが準備して滑り降りていった。

 登りで疲れたので、しばらく休憩し行動食と水を取った。雲がやや厚くなり。風も少し出てきたが見通しは良い。休憩後はシールを外して滑降開始。無立木の山頂周辺は広くて表面の雪は風にたたかれて硬くなった後、気温が高いので緩んで滑りやすい。

薄い雲に覆われ始めた守門岳と雪庇         中津又岳                      上部の疎林帯を滑り降りる
    


  初めは登りのトレースが見えず、左に行きかけたが、登りで見た中津又岳が見えない。そこで、左側に向かって進むと中津又岳が見えてきて登りのトレースを見つけた。下を見ると広い尾辺筋が続いていた。

 登りのトレースを時々確認しながら適当にターンを繰り返しながら滑り降りた。無立木の斜面も背の低いダケカンバが、次いでブナの疎林帯となって来た。雪もだんだん重くなって来てターンするのに足腰に応えてきた。数ターン毎に止まって休んで前を確認しながら滑り降りてキビタキ小屋を越えた。

 雪はさらに重くなってきた。ゆっくり下っている間に吉田さんと上野さんが華麗な滑りで上から降りてきた。彼らは一旦北面の谷筋を滑り降りて登り返してきたとのことで、北面のパウダースノーと思ったがたが期待外れであったとの事であった。

  ゆっくり下りますからと言って先に行って貰った。ゆっくり下って保久礼小屋に到着。登りで追い越された3人連れが滑り降りて来た。彼らも北面の谷筋を滑り降りたが途中で登り返したとの事であった。


ブナの疎林帯を滑る、雪は重い。         急斜面を滑り降りた林道は雪が切れている。  駐車地点まで後わずか。登山者用のトイレ?   
    


  保久礼小屋からコウクルミ沢沿いの林道に下る樹林帯の短い急斜面を滑り降りた。ぐちゃぐちゃの雪は非常に重い。ゆっくりとショートターン、キックターン、横滑りを交えて安全第一で滑り降りたが、疲れがたまって来た。林道まで下りたところで雪が切れており、スキーを外して越えた所で一休み。

  再度スキーを履こうとすると、なかなかTLT締め具がセット出来ない。もたもたしている間に単独行の山スキーヤーと登山者が追い越して行った。ようやくスキーをセットして滑降開始。林道は緩斜面なので靴をウォークモードにして進んだが、少しスピードが出ると腰が引けて深くて重い雪にスキーの先端が入って転んだ。起き上がるのも大変で時間がかかった。疲れて足の踏ん張りが利か無くなり、この後も何度か転んでしまった。

  おまけにとこrどころ雪が切れている個所もあり、予想以上に時間がかかってようやく登山口の車の駐車地点に戻った。帰りを待っていた世話役の吉田さんに戻ったことを告げている間に、雨がぽつぽつと降って来た。途中で追い越された2人も次々と車を出発して行った。疲れたのでしばらく休んでから、後片付けをして帰途についた