前武尊山 2040 m

   前武尊山はオグナホタカスキー場から容易に上がれるし、標高が高いので雪質が良い。おまけにいろいろのルートが可能である。自宅から高速を使わずに2時間以内で行けるので毎年行っている。

   今年も一度は行ってみようかと思っていたが、異常に小雪でスキー場の積雪情報も1m以下であった。ようやく積雪量が1mを越えたとのことで,好天が期待された2月15日に行ってみた。

   やはり異常に小雪であり,谷筋も藪が完全に埋まっていなかった。それでも藪や木の間を小回りでスキーは可能だったので、荒砥沢を少し滑り降りてみた。

   上部は表面の雪が一度溶けてから固まった堅い状態、少し滑り降りると最中雪状態で楽しくないので,途中で止めて登り返した。12沢は雪が緩んでいて春のざらめ雪の手前の状態で荒砥沢より滑りやすかったが,期待していたパウダースノーにはほど遠い。

   気温も高くまるで3月下旬のような雰囲気であった。昼過ぎにはスキーを止めて日帰り温泉に入った後、帰途についた。

2月15日(土) 晴れ

単独

登行高度: 340 m、滑降高度: 875 m(ゲレンデを含む) 

オグナホタカスキー場リフト終点(9:30)―前武尊山(10:15〜10:30)ー剣が峰との鞍部(10:40〜10:45)−荒砥沢1920m地点(10:55〜11:00)ー前武尊山(11:35〜11:55)ースキー場ゲレンデ(12:15)ースキー場下部(12:30)

   
   朝6時過ぎに自宅を出て赤城東面道路を経て8時前にオグナホタカスキー場に到着。さすが、好天の土曜日である。駐車場には続々と車がやってきた。

   山スキーの準備をして,登山届を出してリフト券4枚を買いリフトに乗った。リフト四本を乗り継いで最上部のリフト終点に到着。単独行のボーダーと2人連れの山スキーヤーが準備して上がるところだった。 

   自分もスキーにシールを貼り,準備して出発。雪は締まっていてやや固い。初めの急斜面を乗り越えると,やや急斜面のシール歩行は楽になった。樹林帯は雪が締まっていて歩きやすい。先行のトレースに従いハイクアップを続けていくうちに先行の2人連れに追い着いた。

   最後の一登りで前武尊山に到着。異常に小雪でヤマトタケルの像は台座の下まで雪が無い。目の前の剣が峰も雪が少ない。周りの木々や藪も雪が少なくて例年より通過が困難な様子である。

樹林帯をハイクアップ               台座の下まで出ているヤマトタケル像         剣が峰、家の串、沖武尊(雪が少ない)
    


   頂上では先行のボーダーがドローンを飛ばして周囲を撮影していた。2人連れもすぐに上がってきた。しばらく休んでこの方たちと話をした。彼らはこのまま12沢を下ると言っていた。

  シールをつけたまま,樹林の中を慎重に下り鞍部に到着。シールを外して荒砥沢を滑り降りた。藪は完全に埋まっていないし木がやや密である。表面の雪は雨や高温で一度溶けたものが再度固まった感じである。

荒砥沢上部の鞍部                  鞍部から見る燧ヶ岳、その前はアヤメ平       荒砥沢上部から見る剣が峰
    



  慎重に木や藪の周りを小回りでターンしながら滑り降りていくと、最中雪状態になってきた。当初は荒砥沢をさらに1700m地点くらいまで滑り降りるつもりであったが,この調子では楽しくないので滑りを止めた。 
 
  シールをつけてハイクアップを行って、再度前武尊山まで上がった。気温が高く暖かい。頂上で昼食を取りながら長い休憩。その間に単独行の山スキーヤーとボーダーが上がってきた。山スキーヤーは荒砥沢の方に降りていった。

前武尊山から見る赤城山                前武尊山から見る日光白根山          12沢の滑り
    


 
  休憩後はシールを外して樹林帯の中の12沢を滑り降りた。表面はザラメ雪は緩んでいる状態で荒砥沢より滑りやすかったが,期待していたパウダースノーにはほど遠い。やや急斜面の12沢を適当にターンしながら滑り降りてた。
 
 スキーを持って歩いてスキー場のロープを越えた。後はスキー場のゲレンデを滑り降りるだけ。下山届を出して,後片付けをして帰途についた。途中で久しぶりに花咲の湯に入浴後、試しに沼田経由で帰ってみた。椎坂峠も長いトンネルが出来ていて通行が楽になっていた。


GPSトラック(赤が上り、青が下り。前半は電池切れでトラックが無い))