湯の丸山、 池の平(雲上の丘) 2101、 2110 m

   先週に引き続いての山スキー行。8〜11日の間の天候の良い時に上越地方の山に行こうかと思った。しかし、今年は小雪な上、この期間は天候も良く無さそうであった。スキー場の天候、積雪情報を見ると。上信地方の山は8,9日に結構雪が積もり11日は好天の気象情報であった。そこで、先週に引き続いて上信地方の湯の丸山に行くことにした。

   湯の丸山は20年前にはよく行ったが、最近はあまり行っていない。RSSAの会員が書き、山と渓谷社から出版された「山スキー100山」の湯の丸山の項は自分が書いたので、馴染みの山スキーサイトである

  湯の丸山は湯ノ丸スキー場から比較的簡単に上がれる。距離は短いがやや急斜面のツリーランの滑りが楽しめる。1日前にかなりの積雪があったのでパウダーの雪が期待できる。湯の丸山だけだと半日コースなので。やはり半日コースの反対側の池の平方面にも行くことにした。

  雪はかなり重いパウダースノーで滑りは快適とは言えなかったが、それなりに楽しむことができた。湯の丸山を降りてからスキー場ゲレンまで戻るときにシールの片方を落としたと思い、四つ辻まで歩いて戻ったりして40分の時間的なロスと体力の消耗をしてしまった。おかげで最後は疲れてしまった。

  これさえなければのんびりとスキーハイキングを楽しめたであろうが、それでも好天の中、雪山を楽しめて幸いであった。

2月11日(火) 晴れ

単独

湯の丸山: 登行高度: 265 m、滑降高度: 370 m(ゲレンデを含む)
池の平(雲上の丘): 登高高度: 260 m、滑降高度: 455 m(ゲレンデを含む)  

地蔵峠(8:30)--スキー場西側リフト上部(8:40)―湯の丸山(9:50〜10;10)ー四つ辻(10:50〜11:00)−ゲレンデ上部手前(11:20)−四つ辻(11:45)−ゲレンデ上部(12:05)―地蔵峠(12:15)−スキー場東側ゲレンデ下部(12:25)−スキー場東側ゲレンデ上部(12:45)−途中昼食休憩(13:30〜13:45)−雲上の丘(14:15〜14:30)ー池の平(14:45)−池の平外輪山(15:15〜15:20))ー地蔵峠駐車場(15:40)

   
  早めに起きて簡単な朝食を取り、6時過ぎに自宅を出た。高速道路を経て湯ノ丸スキー場スキー場に8時ごろ到着した。山スキーの準備をしている間にリフトは動き出した。隣に駐車していた人もどうやら、山スキーをやる人のようでザックを担いで先に行った。

  西側ゲレンデのリフトに乗り、リフトを降りたところから距離は短いがスキーで歩いてやや下った。新雪が20cmくらい積もったようで登山道沿いにはスノーシューとスキーのトレースがついていた。

  スキーで少し下った所で、駐車場で隣の先行者がスキーにシールを付けて歩き始めるところであった。この方は湯の丸山に上がった後は旧鹿沢温泉まで下り、道路を歩いて戻ると言っておられた。

  自分もスキーにシールを付けてハイクアップを開始した。先行のスノーシューやシール歩行のトレースがあってそれについて上がった。四ツ辻まではなだらかなアップダウンが続いたが、その上はだんだん急になってくる。

  しばらく進むと、途中でスノーシューでスキーを担いだ2人とスキーのシール歩行の1人の3人連れが休ん でいた。これから先の急斜面は先ほどの先行者 ただ一人であった。新雪のやや重いパウダースノーが20cmくらいあり、ラッセルも楽で無い。


シールを付けてハイクアップ開始          四つ辻を進む                     頂上は石ころだらけ
    



  先行者に追い着いて、代わりに先頭に立ちラッセルを進めた。やや急斜面をラッセルしながら上がるのは楽で無い。少し休んでいる間に先ほどの人がまた先行して頂上まで上がった。

湯の丸山(南峰)から見る北峰           眼下に大きな霧氷の木              湯ノ丸スキー場 上は池の平、左側に浅間山
    


  湯ノ丸山頂付近はいつものように風が強く吹いており、雪はほとんど無く石で覆われていた。雲の流れが速く、周囲の山々は雲に覆われていて見えない。先行者はそのまま北峰との按部まで降りて行った。自分は頂上からやや左寄りの山頂直下でシールを外してスキー滑降を開始した。

  パウダースノーの滑りを期待したが、かなり重いパウダースノーで期待していたほどでは無かったがそれなりに楽しめた。急斜面を慎重にターンを繰り返しながら無立木の斜面を下ると,立木が密生している森林帯に入ってしまった。

霧氷の疎林隊の間を滑る               最後の緩斜面をトラバース            登山道を進む
    


  密生した森林帯を苦労して抜けて左側のオープンバーに出た。最初から左側の疎林帯を通るべきであった。樹林の少ない斜面を滑り降りると傾斜は緩くなってきた。林もそれほど密でないので、今度は右側に進め、上りの登山道に出た。四つ辻でシールの代わりに30cmくらいあるシールの切れ端をスキーのテールの端につけた。これなら緩斜面の登りで有効である。

  このシールの切れ端の代用品はうまく働いて順調に進んで行った。最後のリフト手前の緩斜面を上がる所で後ろに滑って上がれない。スキーの裏を見るとシール代用品のシールの切れ端が2つとも取れていた。どこかで剥がれて落ちたらしい。仕方がないので正規のシールを付けようとザックを見ると片方が見つからない。

  四つ辻でシール片方をザックに入れ忘れたのかと思い、片方のシールを回収するために四つ辻まで歩いて戻ることにした。スノーシューやスキーのシールで踏み固められているとは言え、雪の登山道沿いをツボ足で歩くのは大変である。はじめはスキーを持って行ったが、途中で置いて苦労しながら四つ辻まで戻った、

  四つ辻にはこれから上がる2つのグループ5,6人がいた。この方たちにシールの片方を見かけませんでしたか?と尋ねたが、誰も見なかったとのことであった。困ったなと思いながら、ザックを再度調べてみると、ザックの奥のほうに問題のシールがあるではないか。

  、この人達に「ありました。焦って行動するとだめですね」 と言いながら引き返した。スキーを置いてある所まで歩いて戻った後はスキーにシールを付けてゲレンデトップまで戻った。結局、この雪道を歩いて往復するのに40分もかかり、非常に疲れた。

 あとはシールを外して西側ゲレンデをゆっくりと滑り降りて地蔵峠に到着。歩いて反対側の東側ゲレンデに向かいリフト2基を乗り継いでゲレンデトップに出た。ここでシールを装着して雪に覆われた林道沿いを進んだ。


ゲレンデトップから見る湯の丸山          東篭の登山と西篭の登山              密な木の尾根筋をハイクアップ
    

  多くのスキーやスノーシューのトレースがついてい歩きやすい。途中で上からスン―モービルが音を立てて降りてきた。また、単独行の人も降りてきた。林道が大きく曲がる所で、池の平の外輪山を目指して上がって行った。上から3人連れが滑り降りていた。この語、誰にも会わない静かな山行となった。

  途中で疲れたので、遅い昼食を兼ねて長い休憩をとった。樹林帯の中で陽が差していて風も無く温かい。目の前には篭の登山が見える。長い休憩と昼食、水のお陰で元気を取り戻した。この後シール歩行を続けて池の平外輪山の最高峰雲上の丘に到達。


黒斑山、浅間山はその後ろ             湯の丸山                      四阿山、根子岳               
    


  雲が取れて周囲の山々の眺望が素晴らしい。北アルプスの峰々,八ヶ岳、遠方の富士山まで見えた。

近くに烏帽子山、遠方に北アルプスの山々     八ヶ岳連峰                     富士山がうっすらと見える
    


  頂上から左側の雪が繋がっている所でシールを外してオープンバーンを滑降開始。上部でまだ藪が埋まり切っていない所もあったがパウダースノーの滑りを楽しめた。わずかな下りで池の平の端に到着。

雪に覆われた池の平湿原                              雲上の丘より池の平に滑り降りる
  


  シールを付けて先行のトレースに従いシール歩行をして外輪山の稜線に到着。ここでシールを外して緩斜面 の林間をスキー滑降。降りていくと右手に池の平入り口の建物が見えた。さらに、林間の緩斜面を進むとトレースがたくさん付いている林道沿いに出た。

  後は林道沿いをトレースに従い滑り降りるだけ。スキー場のゲレンデに出てゲレンデを滑り降りて本日の山スキーは終了。後片付けをして帰途に就いた。


GPSトラック(赤が上り、青が下り。緑は歩き及びリフト))