根子岳 2207m
風邪が長引いて山スキーに行くことが出来なかったが、ようやく風邪も治ってきた。2月最初の日、月曜日は上信地方の山は天候が良いとの気象情報で、根子岳と四阿山に行こうかと考えた。根子岳は急斜面が少なく、菅平スキー場から容易に上がれる山スキーの初心者向けコースだが、それなりに面白い。根子岳も四阿山も自宅から比較的近いこともあり、過去10回以上行っている。
問題は今年の小雪で山スキーが難しそうなことである。近くの菅平スキー場の積雪情報は85cmで、根子岳に山スキーで上がったという記録も見られる。行けばなんとかなるだろうと、日曜日の宿を予約して出かけた。
確かに雪は少なく藪、ブッシュが多かったがそれなりに山スキーを楽しむことが出来た。上部はシラビソやダケカンバの木が半分樹氷や霧氷になっていていつもの根子岳であった。コースを外れ所は堅い雪の上に新雪が5cmくらい載っていてプチパウダースノーで、スピードを落としながら木や藪の間を回転しながら滑り降りる藪スキーを楽しめた。
2月2日(日) 晴れ時々薄曇り
単独
登行高度:620 m、 滑降高度:620 m
菅平スキー場上部(10:15)--根子岳(12:45〜13:20)−スキー場上部(14:00)
自宅を朝7時に出て菅平スキー場の最上部の駐車場に9時半に到着。山スキーの準備をして最上部のリフトに乗った。リフトを降りたところで、シールの端の余った40cmくらいの切れ端をスキーのテールに合わせてカットした滑り止めをスキーに装着した。
始めの緩斜面でこのシールの切れ端の滑り止めがどの程度有効か試してみることにした。緩斜面でスキーは前に滑るが滑り止めも効いて調子は悪くない。しばらくするとシールが前から剥がれ出してきた。このシール切れ端が剥がれないようにするにはガムテープなどで先端を止めておく必要がありそうである。
スキー場トップ。目の前に根子岳 雪が少ない緩斜面を上がる 登ってきた斜面を振り返る
少し急斜面になる手前で、このシールの切れ端を外して持参したスキー用のシールに貼り代えた。シールを貼り替えてからしばらく行き、ガイドツアーらしきグループを追い越した。先頭の結構大きなザックをしょっているガイドは女性でいろいろ説明をしているのが聞こえた。
やはり人気のコースである。これから上がる人、滑り降りてくるグループなど大勢いた。トレースがしっかりついていて歩きやすい。 休まずにシール歩行を続けて途中で休んでいる3,4人連れを追い越して進んだ。
避難小屋 雪が少ない緩斜面を行く 大きなダケカンバに霧氷
上がるにつれてダケカンバの霧氷、シラビソのミニ樹氷が陽に映えて美しい。だんだん疲れて苦しくなってきたが、あと少しと頑張って進み、樹氷の間を通り抜けて最後の急斜面を上がりきると緩斜面となり、その先に見慣れた祠が立っていた。根子岳の頂上である。
幻想的なミニ樹氷 ミニ樹氷の間を進む
祠の台座の下まで見えた。今まで台座は雪に覆われていて見たことは無かった。確かに今年は異常に小雪である。
根子岳山頂の祠 四阿山は雲に隠れている
結局頂上まで2時間半かかった。以前ならほとんど疲れずに2時間で上がったが、やはり歳を取ったことを痛感した。
数名の登山者、山スキーヤーが休んでいた。これから滑り降りるグループもいた。疲れたので昼食を取りながら長い休憩。風はなく陽が差して暖かい。休んでいる間も次々と登山者、山スキーヤーが上がってきた。
目の前に四阿山、その先には浅間山。八が岳はうっすらと見える。西北側には菅平スキー場、その向こうには北信のの山々。北アルプスは雲に霞んでぼんやり見える。
長い休憩の後はシールを外してお楽しみの滑降。左側の樹林の中を滑り降りた。雪を被った樹林の間の急斜面を横滑りで降りた後、コースを外れた左側の樹林や藪の間を滑り降りた。
堅い雪の上に新雪が5cm位載っているプチパウダースノーで滑りやすい。雪が少なく藪が埋まりきっていないので、時々立ち止まって前を見ながら木や藪の間を小回りで回転しながら進んだ。、藪スキーも楽しい。
藪の間を滑り降りる
避難小屋まで藪の間を滑り降りた後は、コースに戻って緩斜面をスピードをあげて滑り降りてゲレンデまで戻った。
後は少しゲレンデスキーを楽しんでスキーは終了。後片付けをして本日の宿に向かった。
GPSトラック(登りが赤、下りが青)