至仏山  2228 m

 至仏山は冬季は雪が深く、アクセスが長いので、山スキーは鳩待峠への道路が開通するGW直前がシーズンとなる。しかし、GW直後は植生保護のため立ち入り禁止となる。

 今年の道路開通は4月19日で、その直後の土、日は混んでいるので避けて、好天が期待された火曜日の23日に至仏山に山スキーに出かけることにした。風邪気味なのが長引いて体調は余り良くないが、好天で風が無いなら無理をしなければ山に出掛けるのは問題無い。

 当日は予想通り好天で気温が上がり快適な山スキーを楽しめた。雪の量は予想以上に多く沢は完全に雪で埋まっていた。平日にも関わらず大勢の山スキーヤー、ボーダー、登山者で賑わっていた。、

  4月 23日(火) 晴、無風

  単独
登行高度:745 m、 滑降高度:745 m 

 鳩待峠(8:25)-至仏山(11:05〜11:45)―ワル沢(12:10〜12:15)ー鳩待峠(12:45)


  
朝5時前に起床。簡単な朝食を取り準備して5時15分に自宅を出た。大間々、赤城東面道路、片品を経て尾瀬戸倉に7時過ぎに到着。平日なのでこの時間なら鳩待峠の駐車場はまだ空いているだろうと向かうと、鳩待峠は満車と言う掲示が出ていた。

  引き返して戸倉駐車場に入った。ここには既にかなりの車が停まっていた。山スキーの準備をして鳩待峠行のバス乗り場に向かうと、山スキー、登山者、山ボーダーが待っていた。

  30分ほど待ってバスに乗り込んだ。客は大勢で補助席まで使う盛況さであった。バスは7時45分に出発し約30分かかって鳩待峠に到着。周囲は雪が非常に多い。

  バス乗り場から少し歩いて、雪のある斜面に出た。登山者、山スキーヤー、山ボーダーが準備をしていた。シールを付けてハイクアップを開始。体調が余り良くないので無理をしないようにいつもよりゆっくりペースで歩いた。

  鳩待峠からの尾根筋のルートは全体的に緩斜面が続き上がり易い。山スキーヤー、登山者、山ボーダー大勢が上がっていた。ゆっくり歩いたが、彼らともそれほど離れず上がることが出来た。途中で2回ほど小休止を取り水を飲み行動食を取った。


鳩待峠からブナの疎林帯の尾根筋を上がる      これから上がる至仏山を遠望             小至仏山の南面を撒いて上がる
    


 オヤマ沢田代から広い稜線上を辿り、小至仏山の南面を巻いていて進んだ。雪の上にはしっかりと巻道が作られていて歩き易い。巻道を越えた所で一休みした後、最後の登りで至仏山山頂に到着。今回は2時間40分かかった。年齢と体調を考えれば悪く無いペースであった。


山頂の標識。今年は雪が多い               アヤメ平                           平ヶ岳
    


 頂上には大勢の人が休んでいた。やはり、スキーで上がって来た人が多い。その後も続々と上がって来た。遠方は雲に霞んで良く見えないが、尾瀬が原から燧ヶ岳、会津駒ヶ岳、平ヶ岳、さらには越後駒ヶ岳など周囲の山々の眺望を楽しみながら昼食の休憩を取った。


尾瀬ヶ原、その向こうに燧ヶ岳、さらに会津駒ヶ岳                    雪を被った越後駒ヶ岳と中の岳
  



 休んだ後はシールを外して正面の大斜面を滑り降りた。気温が上がったせいで雪は緩んで危険は無い。適当にターンしながら緩き過ぎた雪の斜面を滑り降りた。時々止まって休みながら滑り降りたが下りは早い。


滑り降りた大斜面を見上げる                大斜面からワル沢への下り                大斜面下部を下る
    


  登りで前後しながら上がっていた3人連れが先に滑り降りて行った。無立木の大斜面を滑り降りるとシラビソの林の中の緩斜面となった。先行のトレースに付いてワル沢沿いを下ると川上川との合流点に出た。雪が非常に多く沢は完全い雪に埋もれていてどこでも渡れる。


ワル沢沿いのシラビソ林の緩斜面を下る      川上川との合流点でスキーは終了          ブナの疎林帯を鳩待峠を目指して上がる     
      


  先ほどの3人連れと2人連れがシールを張って鳩待峠に向かう所であった。自分もここでシールを張ってハイクアップ。約30分の登りで鳩待峠に到着。しばらく待ってマイクロバスに乗り込み戸倉駐車場に向かった。

  後片付けをして、途中日帰り温泉で汗を流した後帰途に着いた。


GPSトラック(登りが赤、下りの滑降が青)