三国山 1636m 

   山スキーを3日続けてやるのは体力的に辛くなってきた。昨日のRSSAの2月例会山行の阿寺山は天候、雪の条件ともあまり良く無かったが頂上まで行けた。翌日曜日は好天が期待された。

   そのような好天の日曜日は山スキーに行くチャンスである。そこで阿寺山からの帰りで、比較的楽に行ける半日コースで、人が少ない三国山に上がって見ることにした。

   三国山には昨夏群馬県側から上がったが、途中の三国峠から三国山方面にかけてはニッコウキスゲの群落やお花畑があり無立木の斜面は斜度が比較的あり、雪があれば絶好の山スキーサイトのように思われた。

   インターネット上でも、数は少ないが三国山の山スキーの記録がある。問題は今年は雪が少ないので途中で雪が消えている可能性がある。駄目なら歩けばよいとの考えで行って見た。

   確かに雪が少なく新潟県側から三国峠に上がる時にやや苦労した所もあったが、スキーを一度も外さずに行くことが出来た。特に三国峠と三国山の間の斜面は距離はそれほど無いが、素晴らしい山スキーサイトであった。しかし、最近の異常高温の結果であろうが、南側斜面の一部では全層雪崩れが起きていた。

   近くの平標山には非常に大勢の山スキーヤー、登山者が上がったようだが、こちらは山スキーはただ一人、スノーシューの登山者も5,6名しかいなかった。群馬県側には広い谷筋を下りてから樹林帯を三国トンネルの群馬側の国道沿いまで行けるようだ。今度は群馬側からが上がって見ようかと思った。
   

  2月24日(日) 快晴、無風

単独

登行高度:560 m、 滑降高度:560 m 

三国トンネル新潟側入口(9:20)-三国神社(11:00〜11:15)-三国山(12:20〜13:00)-三国神社(13:25)−国道沿いトンネル入口(14:50)

   六日町の宿で昨日阿寺山で同行した皆さんと別れて、六日町ICで関越道に乗り湯沢ICで降りて国道一七号線沿いを進んだ。途中のみつまたスキー場は駐車場には車が一杯停まっていた。

   さらに平標山登山口がある元橋のトンネルの手前から道路沿いは沢山の車が停まっており、これから山に上がる準備をしている人も大勢いた。さすがに好天の日曜日だが、これまでで最も多い。

   苗場スキー場を過ぎ、九時頃に三国峠のトンネルの手前に出た。駐車出来るスペースは広いのだが、工事中で駐車禁止の立札が立っていた。しかし、日曜日で工事の気配は全く無く誰もいない。片隅に車を停めて山スキーの準備をして三国峠に向かって登山道を進んだ。

   本日は誰も上がっていない様で、トレースが見られない。所々数日前のものと思われるスノーシューの跡が見えた。沢筋の登山道は雪面がウネウネと大きくうねっていて歩きづらい上に分かりづらい。日の当たる所は一部融けており、沢は穴が開いている所おり水が流れているのが見えた。沢に落ちないように少し上を撒いたりしたが、樹林帯はやや密である。

旧三国街道入口、三国峠に上がる             途中の街道(登山道)                  三国峠で
    


   所々にピンクのテープが木にかけられており、それに従い進んだが予想以上に時間がかかり、三国神社がある三国峠に到着。社殿や鳥居は上を残して雪に覆われていた。ここでしばらく休憩し行動食を取った。目の前にはこれから上がる三国山の前山、反対側には鉄塔のある山が見える。風が無くて日がさして暖かい。


雪に覆われた社殿と鳥居。後ろは前山          三国峠の標識                    南面では全層雪崩が起きていた
    


   その前山の南面の一部は最近の異常高温のせいだろうが、まだ二月なのに全層雪崩が起きており黒い土肌が見えていた。

   休んでいる間に、後続のスノーシューの二人連れがやって来て先に進んだ。上着を脱いで上がりだした。雪面がやや固かったので、スキーアイゼンを付けて急斜面をジグを切りながら出来るだけ北面を上がって行った。

   前山を上がり切ると平坦な場所に出る、夏場には池塘が有り傍らには休憩用のベンチが置いてあった。もちろん今は雪に埋もれている。ここからは階段が上まで続いている。半分雪に覆われた階段をスノーシューの二人連れが上がっていた。

山を上がり切って、先が三国山            三国山まで後わずか                  頂上直下から見る赤城山
    


   自分は雪に覆われたやや急な斜面を細かくジグを切りながら上がり、頂上に続く緩斜面に出た。最後の一登りで頂上に到着。本日は壺足で群馬側からがった単独行の人がいた様でトレースが残っていた。頂上で休んでいる間に、先ほどの二人連れも上がって来て樹林の傍らで休んでいた。

頂上からうっすらと見える浅間山             頂上から見る高度感のある下り              稲包山方面

   


   風が無く陽が射して暖かい。周囲の景色を見ながら昼食を取りゆっくりと休憩した。そろそろ降りようかなとシールを外して準備をしている間に、スノーシューの三人連れがやって来た。 

   頂上からの滑降は基本的には登りのルートを辿ることにしたが上部はクラストした雪面の上にパウダースノーがわずかに乗っている。固い雪面も適度に緩んでいてフィルムクラスト状になっていて非常に滑り易い。適当にターンをしながら急斜面を滑り降りた。

三国山からの滑り                        滑る途中で木の間越しに苗場山が        前山から最後の大斜面の滑り
       

  中間部の緩斜面を滑り降りてから、三国神社を目指してやや狭い尾根状地形をターンをしながら滑り降りた。群馬側だとやや広い疎林帯の谷筋を下まで滑り降りることが出来そうである。

   三国神社からは登りに取った登山道沿いをトレースに従い、スピードを抑えて滑り降りた。気温が上がったせいか雪は緩んで重くなっていた。登山道の一部では雪が融けていたが、端を通過しスキーを外すことなく滑り降りることが出来た。

   広い駐車スペースには、他に車が二台止まっていた。上であった二組のグループの車だろう。後片付けをして帰途に着いた。三国トンネルを越えた所で車を停めて群馬側からの登り口を見た。コンクリート壁の間の狭い入口の上は雪に覆われた樹林帯で新潟側より木の密度が少ないように思えた。  
  
GPSトラック (登りは赤、下りの滑降は青)