阿寺山 1509m 


   毎年恒例のRSSAの2月例会山行。今年も吉田さんが世話役及びリーダーをされた。事前の気象情報では悪天候が予想され、昨年に引き続いて厳しい山行になるかと危惧されたが、曇り時々小雪だが風はさほど強く無く薄日が射すことも有った。

   上部はガスっていて視界が悪かったが、吉田さんの的確な判断でとりあえず頂上まで行き、ジャバミ沢を滑ることが出来た。上部はクラストした固い雪面が多かったが、谷筋は降雪や吹き溜まりがあったためやや重いパウダーあるいは固い斜面の上に雪が乗っていて接着が悪く崩れて行く。また、沢の中心部には雪崩れたデブリもあった。昨日の疲れも残っていて何度か転び苦戦したが、無事にこの山行を楽しむことが出来て幸いであった。

  この山行記録は吉田さんのHPに出ています。。
   

  2月23日(土) 曇り上部はガス、弱風

8人(RSSAの2月例会山行)

登行高度:1125 m、 滑降高度:1125 m 

広堀橋(7:55)-林道終点、尾根取り付き(8:45)- 阿寺山(12:50〜13:10)-1300m地点(13:30)−ジャバミ沢―林道終点(14:25)―広堀橋(14:35)

  朝七時に六日町IC近くの宿に集合。今回の山行の参加者は八名。全員が五〇歳以上のベテランぞろいで、歳の割には体力技術を兼ね備えた人ばかりである。
 
  宿から三台の車に分乗して広堀橋の駐車スペースに向かった。今年はやはり雪が少なく、道路周辺は三月下旬の雰囲気である。広堀橋の駐車スペースには先行のグループが山スキーの準備をして先に行った。

  今日は天候が良く無いとの予報で、さすがに阿寺山に上る人は少ないようである。幸い雨や雪は降っていないが曇り空で山の上は雲に隠れて見えない。準備をして林道上を吉田さんを先頭にシール歩行。

広堀橋手前の駐車スペース               シール歩行で出発                      ブナの疎林帯の尾根を上がる
    

  湿雪で先行のトレースがあり、ラッセル無しで順調に進み林道の終点に達した。ここから急斜面の尾根筋が続く。スキーアイゼンを付けて行くことにした。途中で先行のグループを追い越して進んで行った。

  途中、標高800m付近で10分ほど休憩し、先に進んだ人が遅れた人を待った。時々ガスが取れて薄日が射すことも有ったが、上に上がるほどガスが多くなった。途中の急斜面では難航することも有ったがどうにか乗り越えた。

  1150m付近の平らなと所で少し休憩。昨年は悪天候でここから引き返している。今回は曇り空でガスが薄くかかっているが問題無さそうで先に進む。目の前のの急待斜面を上がり切ると1300m地点で斜度は緩くなってきた。


途中で休憩                         尾根筋を上がる                       霧氷の疎林帯の中を最後の登り
    



  雪面はクラストしていて固いが、所々パウダー気味の雪が乗っている。ガスがかかっていて遠方は全く見えない。ダケカンバの疎林は霧氷が付いていて美しい。その間を登り切ると阿寺山の頂上だった。

頂上で一休み                       ジャバミ沢下部                         登りの尾根、滑り降りた沢筋を見る
    

  頂上付近はガスがかかっていて良く見えない。風がややあり寒くなって来た。昼食の休憩を取った後、シールを外して滑降開始。ガスで行く先も雪面も良く見えないので滑っていて怖い。吉田さんを先頭にガスの中を時々止まって方向を確認して慎重に滑り降りて1250m地点まで達した。

   この辺からガスは薄くなり、先が見えるようになった。右側のジャバミ沢方面に樹林帯の中の急斜面を下って行った。雪は重いパウダースノー、クラストした斜面、クラストした斜面に新雪が載っていてターンするごとにスフレとなって崩れて行く斜面となって苦戦した。ジャバミ沢中心部には早くも雪崩によるデブリが出ていた。

  そういう中でも華麗に滑り降りて行く人が多いのはさすがRSSAのメンバーである。自分は急斜面の所でターンした時に重い雪に足を取られて転倒し一回転して止まった。それ以後、恐怖感が出て腰が引けて何度か転んだ。

  ジャバミ沢から林道へのトラバースも例年より雪が少ないことも有り、途中で上がったり下がったりして時間がかかった。そうは言ってもスキーによる下りは早い。林道終点まで戻り、皆が集まった所で林道を滑り降りて広堀橋まで戻った。天気は回復傾向にある様で上部のガスも薄くなって見通しが良くなっていた。

  宿に戻り、本日帰宅する上野さんを除いた7人で宴会。ビールで本日の山行の無事を祝って皆で乾杯。今年も世話役、リーダーをされた吉田さんに感謝する。   
  
GPSトラック (登りは赤、下りの滑降は青)