平標山 1984m 


   毎年一度は山スキー行っているなじみの平標山。平標山周辺の事前の気象情報では2月17日の日曜日より18日の方が、天候が良いとの事であった。そこで、18日に元橋から平標山に上がり、北面のユウガイヒト沢を滑り降りて二居に下る計画を立てた。

   前日に二居で宿を取り朝早くバスで元橋に行きそこから平標山に上がったが、強風と山頂付近のガスが取れず北面に向かう事を諦めて、頂上でたまたまお目に掛った鷹嘴さんと一緒に南面の笹穴沢を滑ってから平標山の家まで行き、林道まで滑り降りてから元橋に戻った。

   期待したパウダースノーで無く重い雪で、最後は疲れて足の筋肉が痛くなったが、それなりに楽しむことが出来て幸いであった。

   

  2月18日(月) 晴時々曇り上部はガス、強風

単独

登行高度:1250 m、 滑降高度:1250 m 

元橋(6:45)-平標山(10:45〜12:15)- 笹穴沢1625m地点(12:35〜13:00)-尾根上1873m地点(13:45〜13:55)−平標山の家(14:15〜14:30)―元橋(15:35)

   二居の宿で6時前に起きて、簡単な朝食を取り山スキーの準備をして6時半二居発のバスに乗った。元橋で降りてシール歩行を始めた。別荘地に通じる道路は完全に雪に覆われていて歩き易い。

   ほぼ同時刻に単独行の登山者が上がって行った。この方は出来たら仙ノ倉山まで行くと言っておられた。他にはボードと山スキーの2人連れ。さすがに月曜日で人は少ない。

    別荘地を過ぎて林道を進んだ。一昨日の新雪の上に前日のトレースが沢山付いていて歩き易い。林道からいつものようにヤカイ沢方面に向かった。ブッシュはほとんど埋まっておりトレースに従い順調に歩を進めた。風は強い。平標山頂付近はガスに覆われていて良く見えない。

上部はガスに隠れた平標山。中央の沢がヤカイ沢                     右手急斜面尾根筋から見る
  


    ヤカイ沢から右手の尾根筋に向かい、急斜面となる手前で一休みして行動食を取った。単独行の登山者はこの斜面をスノーシューで直接上がって行ったが、スキーで直登は難しい。スキーアイゼンを装着してジグを切りながら上がって行った。

    尾根筋に上がると風はさらに強くなって来た。尾根筋は雪面が固くなっており、スキーアイゼンが良く効いた。この尾根筋を適当にジグを切りながら上がると平標山に続く尾根筋となる。

尾根筋を上がる。上部はガスで良く見えない     尾根筋から見る苗場山方面               尾根筋から見る山の家、大源太山方面
    


   正面の平標山や右側にあるはずの仙の倉山はガスに覆われていて見えない。南面お平標山の家から大源太山に向かう尾根筋は見えている。風が強いので結構きつく感じる中での登り。先行の単独行の登山者はガスで見えないので仙の倉山まで行くのは諦めたと戻って行った。

   最後の登りで標識がある平標山に到着。下から丁度4時間掛った。今の自分では良いペースである。頂上付近は風が強くガスに覆われていて周囲が良く見えない。ガスは時々取れるが直ぐに次のガスに覆われてしまう。上がって来た南側はガスがかかっていなくて見通しが良い。


強風の中最後の登り                    頂上の標識                         雪に付けられた風紋
    


   風が強く寒いが、気温は比較体高い様で何とかなる。当初の予定通り行こうかどうしようか模様眺めをしている間に、昨年もここでお目にかかった鷹嘴さんが上がって来られた。鷹嘴さんは西ゼンか平標沢を下りて土樽まで行く予定であったが、やはりこの強風とガスで良く見えないのでガスが取れるまで模様眺めをされた。

   その間にボードと山スキーの2人連れが上がって来てヤカイ沢を滑る予定だと言っていたが、しばらくガスの晴れるのを待っていたが、あきらめて元来た南面を下りて行った。

   結局、頂上で1時間半ガスが取れるのを待ったが状況はあまり変わらないので、鷹嘴さんとともに見通しの良い南面の笹名沢を滑ることにした。この辺の事を熟知している鷹嘴さんが先行されて行った。

   笹穴沢も上部は風で叩かれて締まった重い雪が波打っていて滑りにくい。足に応える。下っていくと雪の締まり具合もやや収まり、波打っている状態も減って来てスキーを楽しむ余裕が出て来た。

笹穴沢                            上がり切った尾根から山の家を見下ろす        先行する鷹嘴さん
    

   風がほとんど無くなった谷筋の1625m地点で休み昼食を取った。昼食後はシールを張って右手の尾根に向かってハイクアップ。雪が締まっているのでラッセルは無いが、この登りはつらかった。鷹嘴さんにどうにか付いて上がり尾根筋の1840m地点に到着。右下には平標山の家が見える。

   シールを外して山の家を目指した滑降。先行する鷹嘴さんのトレースの横をターンしながら滑り降りた。標高が低くなったせいか、気温が上がったせいか雪は軟らかくなって滑り易かったが、大腿部の筋肉が痛くなってきた。

鷹嘴さんのトレースの横を滑り降りる           山の家から見る平標山頂                   山の家から見る大源太山方面
     


   これ以上無理をすると筋肉痛がひどくなり、足がつってくる可能性がある。山の家で待っていた鷹嘴さんにゆっくりと休みながら下りるので先に行って下さいと先に行って貰った。山の家の横でゆっくりと休んだ後、トレースに従い疎林帯を滑り降りた。陽が射して雪が重くなっていた。時々休みながら適当にターンをして林道まで滑り降りた。

   林道からは先行のスノーシュー、スキーのトレースが付いていて滑り易い。緩斜面の林道を滑り降りて別荘地に出た。別荘地に続く道路の端をトレースに従って元橋も打で戻った。

   バス停には2人の山スキーヤーが待っていた。彼らは9時に出発して頂上を2時に出てヤカイ沢を滑り降りたと言っていた。どうやら2時頃からガスは取れて、風も弱くなり出したようである。

   20分近く待って湯沢駅行のバスがやって来た。バスに乗って二居まで戻り、車を回収して帰途に着いた。   
  
GPSトラック (登りは赤、下りの滑降は青)