前武尊山 2040m 


   毎年のように山スキーで行っている前武尊山。今年も一か月ぶりに好天無風が予想される2月初めに日曜日に行くことにした。前武尊山はオグナホダカスキー場のトップから一時間たらずで上ることが出来る。荒砥沢、十二沢を滑るルートは標高が高いためパウダースノーのことが多い。都心から近いことも有り人気の山スキーコースである。

   数日好天が続き、新雪は殆ど無かったようで雪は締まっていてパウダースノーの滑りと言うわけには行かなかった。その代り雪崩れの恐れは無い。

  やはり歳を取って来ると、以前のようには行かない。登りも時間がかかり疲れたし、最後の12沢の下りでは大腿部の筋肉がつって、途中で痛みが引くまでしばらく立ち止まって休んでいた。筋肉痛が残っているが、それでも山スキーが出来る事が分かりホッとした。
 
 
  2月3日(日) 晴、無風

単独

登行高度:580 m、 滑降高度:1180 m(スキー場ゲレンデも含む)

オグナホダカスキー場トップ(9:35)-前武尊山(10:15〜10:30)- 荒砥沢左俣1770m地点(10:50〜11:10)-鞍部下1945m地点(12:00〜12:10)−荒砥沢右俣1660m地点(12:30〜12:40)―前武尊山下1820m地点(13:15〜13:45)−12沢-スキー場下(14:20)

   朝6時半に自宅を出て赤城ICから沼田まで高速に乗り、国道120号線を経てオグナホダカスキー場に向かった。椎坂峠の山道はトンネル越えとなりスムーズに進み8時半にスキー場に到着。山スキーで準備に手間取り時間がかかった。登山届を出してリフト券6枚を購入。

   一番上のリフト終点には2,30名の人が山スキー、山ボードの準備をしていた。今日はかなりの人が上に上がるようである。ガイドツアーのグループも多そうである。

  兼用靴の先端がすり減って締め具のTLTにうまくセット出来ない。その調整に手間取って出発したのは9時35分。好天が続いて新雪が少ない様で雪は比較的締まっている。、先行のトレースが立派についており歩き易い。ゆっくりだが休まずに上がったが、先行のグループを次々と追い越して行った。今回は40分で上がったがやや疲れた。

前武尊山にあるヤマトタケルの像                             前武尊山からみる剣ヶ峰、家の串、沖武尊山
    



  頂上には単独行の人、数名のグループが休んでいた。少し休んでからシールを外して鞍部まで下った。丁度ガイドツアーのグループが下りていた所であった。ここでガイドの方と少し話をしてから荒砥沢左俣を滑り降りた。トレースが幾つか付いていたが、前武尊山にあれほど大勢の人がいたのに、荒砥沢を下る人は少ないようであった。

前武尊山からみる燧ヶ岳                   前武尊山からみる至仏山              前武尊山からみる赤城山
    


  雪は締まっていたが、滑り易い雪で荒砥沢上部の急斜面を時々休みながらターンを繰り返して滑り降りた。斜度が緩くなった1770m地点で先行の60代半ばと思われる3人連れが休んでいた。彼らはこれから登り返してもう一度滑ると言い、シールを付けて登り返していた。

滑って来た荒砥沢を見上げる              荒砥沢下部を見下ろす                 周囲の疎林帯
        

  自分もここでシールを張って先行のトレースに従い登り返した。先行の3人連れは鞍部下の1945m地点で休んでいた。自分もここで登り返しを止めて休んだ。休んでいる間に彼らはシールを外して滑り降りて行った。

  シールを外して2回目の荒砥沢を滑降。2回目は左側の急斜面をトラバース気味に滑り降りて右俣に出た。右俣には上から滑り降りたトレースが2,3本付いていた。荒砥沢を滑り降りて斜度が緩くなってくる1660m地点で滑りは終了。再度シールを付けてトレースに従い右手の尾根を目指して上がって行った。

荒砥沢右俣方面にトラバース               荒砥沢右俣下部を見る。後ろは日光白根山     荒砥沢右俣上部を見上げる
    


  この登りは結構つらかった。樹林帯を上がり切ると前武尊から下る尾根筋に出た。右手には前武尊の急斜面が見えた。そこを2人連れが滑り降りて来た。挨拶して彼らは12沢を下って行った。

  自分はここで長い休憩を取り、カップラーメンで遅い昼食を取った。TLTの締め具に兼用靴をセットするのに手間取り、ようやく最後の滑りに着いた。12沢の上部の急斜面も雪は適度に締まっていて滑り易い。

  2,3度ターンしたところで、両足の大腿部の筋肉がつって痛くなった。しばらく立ち止まって痛みが引くのを待った。その間に単独行の人が滑り降りて行った。痛みは完全には引かなかったが、休んで大分良くなった所で無理をしないようにゆっくりと滑り降りた。スキー場に入る手前でスキーを外して歩いて戻り、ゲレンデを下まで滑り降りて下山届を出して本日の山スキーは終了。

      前武尊山を見上げる
     


   帰りはいつもの赤城東面道路で無く、120号線で沼田ICに出て高速道路で沼田から赤城ICまでの経路を取って見た。椎坂峠のトンネルはスムーズに進んだが、沼田ICに入るまで、また高速道路も渋滞で時間がかかった。

  
GPSトラック(赤は登り、 青は下りの滑り)