月山  (1730 m迄)


  月山はこれまでに2度ほど月山スキー場のトップから山頂まで上がったことがある。本日は明るいうちに帰宅したかったので、山スキーの行動は午前中だけとした。そこで、短時間で行けるがこれまで行っていなかった姥ヶ岳を経て湯殿山あるいは石跳沢を滑って月山ネーチャーセンターに下り、バスで出発点の姥沢に戻ることを考えた。

  ところが、途中でガスっていたのと大勢の月山に向かう山スキーヤーにつられて、地図、磁石、GPSを確認せずに月山方向に進んでしまった。ルートミスに気が付いた所から引き返しそのまま麓の姥沢まで滑り降りた。

  ガスっていたのが晴れて来て大勢の人がいたので安心して行ったのがルートミスの原因で大きな反省点である。

  5月 1日(火) 曇り後晴れ 無風

 単独

登行高度:230 m、 滑降高度:570 m  

月山スキー場トップ(8:35)-姥ヶ岳(9:00〜9:10)−1688m峰(9:20〜9:25)―金姥1616m地点(9:27)−紫灯森(10:00)-牛首先1733地点(10:17〜10:40)−姥沢(11:20)


   
月山スキー場のリフトは8時から始まる。そのために、姥沢の泊まった宿の前の駐車場で山スキーの準備をしていると、目の前の道路から澤井さんという声が聞こえた。なんと先週の至仏山に上がッた時に戸倉の駐車場でお目にかかった田宮さん。

   2週連続で打ち合わせもしていないのに山スキーでお目にかかるとは奇遇である。田宮さんは奥さんと一緒に此れから月山方向に向かうと言っておられた。行先が違うし準備している最中だったので先に行って貰った。

  準備を終わり、スキーを担いで雪道をリフト乗り場まで歩いた。リフトは動き出していた。一息ついてリフト一回券を買いリフトに乗った。下部はブナの芽吹きが始まっているが、残雪は豊富にある。

   リフトを下りた所で再び田宮さんにお目にかかった。少し話をした後、彼らは谷筋を月山方向に進んで行った。シールを張って目の前の姥ヶ岳の斜面を上がって行った。姥ヶ岳、月山は完全にガスに覆われ上が見えない。姥ヶ岳の斜面ではロープトーが動き出してスキーヤーがロープ?まって上がっているのがガスの中で見え隠れした。

月山に向かう田宮さん夫妻                 リフトトップにある月山の案内板            ガスの中を ロープトーが動き出した
    

   シール歩行を続けて上がり切ったところが姥ヶ岳の山頂で、標識が立っていた。湯殿山方面に向かう尾根筋は完全に雪が解けていてブッシュが出ていた。そこで雪のある所を行くため、一旦北向きに1688m峰まで進んでから石跳川最源頭部のコルに滑り降りることにして磁石で方向を確認して進んだ。

姥ヶ岳山頂                          姥ヶ岳山頂標識。山スキーヤーがいた      1688m峰(後続の山スキーヤーが見える)
    


   1688m峰に上がった頃からガスが取れて見通しが良くなって来た。後ろから単独行の山スキーヤーがやって来て追い越して行った。1688m峰でシールを外してやや急斜面を滑り降りた。短い距離だが快適な滑り。平坦になった所は地図上で金姥になる。

  金姥に下った所で逆方向の西向きに進むべきなのに、前日までの沢山のトレースと先行者につられてそのまま進んで月山方向に向かってしまったのが大きな間違いであった。 下を見るとかなりの数の山スキーヤーが谷筋を上がっていたので安心して同じ方向に向かったのだが、地図、磁石、GPSできちんと確認すべきであった。


           紫灯森を過ぎた所から見る月山              紫灯森を過ぎた所から見る姥ヶ岳 
              


  高度を少しづつ上げて紫灯森を越えて牛首に至った所で休んでいた山スキーヤーにどちらまでと尋ねると月山までとの答え。かなりの数の山スキーヤーがここから最後のやや急な斜面を上がっていた。ここでやっと湯殿山方面で無く月山方面に上がっていることに気付いた。あと一時間も目の前の斜面を上がれば、月山山頂だが、もう上がる気も起らずシールを外して下ることにした。
                 
              左側の谷に入らないようにトラバース気味に滑り降りる

               


  広い谷筋を滑り降りると、前もここを通った記憶がよみがえって来た。右手の尾根を回り込んで滑り降り、右側の深い谷筋に入らないようにしてブナの樹林帯を滑り降りるとリフト乗り場に向かう道路に出た。道路上をわずかに滑って本日の山スキーは終了。

  ルートミスで消化不良の山スキーだったが、大きな反省材料でもあった。


GPSトラック(赤は登り、青は下りの滑降)