至仏山 2228

   自宅から高速道路を使わず2時間程度で行ける尾瀬は山スキーエリアとしても素晴らしいのでGW前後にほぼ毎年のように行っている。今年は全国的に雪解けが早く、至仏山への登山口である鳩待峠への道路は20日から開通した。天気も快晴で気温が上がるとの気象情報で21日に至仏山へ行くことにした。

   今回は、千葉山の会の菊池さんのグループと同行することになった。菊池さんとは15年くらい前に谷川岳茂倉谷でお目にかかり同行したことがあった。その後、山スキー中に何回かニアミスのことがあったが、今回は事前に連絡して戸倉駐車場に7時半に集合することになった。

   今年は尾瀬も雪解けが早くいつも通っているワル沢のスノーブリッジは消えている。その上流側のオヤマ沢を渡渉しなければならなかったが、天気に恵まれ初夏のような陽気の中を、菊池さんはじめ千葉山の会の皆さんとともにザラメ雪の快適な滑りを楽しむことが出来た。同行頂いた菊池さんに感謝する。
  
  4月 21日(土) 快晴、無風

 5人
登行高度:730 m、 滑降高度:730 m 

鳩待峠(8:30)-至仏山(11:35〜12:15)−オヤマ沢渡渉点(13:15〜13:25)-鳩待峠(13:50)

   朝5時前に自宅を出て戸倉駐車場に7時前に到着。すでに沢山の車が駐車していた。空いている駐車スペースに車を停めると、直ぐ前に1週間前に奥只見の山でご一緒した田宮さんのグループがいた。奇遇ですねと少し話をした。彼らも至仏山の山スキーをやるとの事で準備をして先に行かれた。

   ゆっくりと山スキーの準備をして休んでいる間に、菊池さんのグループ四人がやって来た。挨拶して山スキーの準備をして8時過ぎのマイクロバスに乗り鳩待峠に向かった。道路周辺の残雪は例年に比べかなり少ない。

   鳩待峠に着いて準備してシール歩行を開始。例年と比べて雪が少ないと言っても鳩待峠からは残雪は十分ありシール歩行、スキー滑降には問題無い。ザラメ雪は適度に締まっていて歩き易い。登山者、山スキーヤー、ボーダーなど大勢が上がっていた。さすが人気の山である。直ぐに暑くなってアウター、ついでシャツを脱いだ。

   菊池さんが先導し千葉山の会の皆さんが続いた最後尾を行った。時々小休止を取りながら進んだが、単独で行くよりややゆっくりペースで疲れずに行けたのが良かった。

ブナの疎林帯の鳩待峠を出発              シラビソの樹林帯を行く                 木の間越しに小至仏山と至仏山
    


   途中の広い尾根筋はシラビソの樹林帯となり木の間越しに此れから行く小至仏山、至仏山が見えた。稜線沿いにさらに上がると燧ヶ岳、尾瀬が原が遠望出来た。

尾根筋から見る燧ヶ岳、尾瀬ヶ原           これから上がる至仏山                  尾根筋に上がった所で
    

  先行者のトレースに従って、小至仏山の山腹を撒いてから至仏山に上がった。至仏山の直前にスキーを置いて雪が解けている岩とブッシュの間を歩いて通りj抜け、わずかの登りで至仏山の頂上に到着。

至仏山頂上で                        至仏山頂上で                       尾瀬ヶ原と燧ヶ岳
    


   天気快晴で風も無く暖かい。大勢の登山者、山スキーヤー、ボーダーがいた。目の前に尾瀬ヶ原その向こ うに燧ヶ岳、会津駒ヶ岳、反対側に谷川岳、白毛門、朝日岳、その向こうに苗場山、神楽峰など周囲の山々眺望が素晴らしい。


景鶴山、後ろは平ヶ岳                   谷川岳方面、後ろに苗場山、神楽峰        白毛門、朝日岳
    


   頂上からスキーをデポしたところまで戻り、昼食を取りながらゆっくりと休憩。シールを外して菊池さんを先頭に時々止まりながら至仏山の広い無立木の斜面をワル沢を目指して滑り降りた。

此れから滑降開始                       至仏山の上部の無立木の広い斜面の滑りを楽しむ
    


   ザラメ雪で斜度もほどほど快適な滑りである。ワル沢のスノーブリッジが切れていると言う情報で、途中から右側にトラバースすることを考えたが、先行のトレースに従いそのまま滑り降り樹林帯に達した。

    


   少し休憩後、そのままワル沢沿いをトレースに従い滑り降りた。ワル沢と川上川の合流点の少し上の雪が繋がっている箇所でワル沢を越えて右側に向かった。さらに、右手にトラバース気味に樹林帯の緩斜面を滑り降りると川上川の最上流部のオヤマ沢に達した。

オヤマ沢を渡渉                         鳩待峠を目指して最後の登り           鳩待峠に到着     
    

   ここは完全に雪が切れていて流れが出ていた。先行者のグループがスキーを担いで渡渉していた。我々もスキーを担いで渡渉。靴の中に水が少し入って来たが、気温が高いので問題無い。

   そのままスキーを担いで雪に覆われた樹林帯の中の登山道を歩いて鳩待峠まで戻り、本日の山スキー行は終了。ここから、マイクロバスに乗り戸倉駐車場まで戻り、同行頂いた菊池さんはじめちば山の会の皆さんにお礼の言葉を述べて別れた。途中日帰り温泉に入り、明るいうちに自宅に到着した。

GPSトラック(赤は登り、青は下りの滑降)