奥只見 1288m 峰  (奥只見丸山スキー場から1225m峰、1288m峰を経て周回)

   RSSAの4月例会山行。世話役の田宮さんの先導で奥只見丸山スキー場から周辺の尾根筋をたどり谷筋に滑り降りてから登り返した後、スキー場に戻った。悪天候が心配であったが、幸い薄曇りで風も無くザラメ雪の中の滑りを楽しむことが出来た。世話役をされた田宮さんに感謝する。

   スキー場から尾根筋を辿り日向倉山を経て銀山平に滑り降りるのが当初の案であった。ところが、奥只見方面も今年は雪解けが早く下部の谷筋や尾根筋なども雪退けが早く雪が途切れて通過できない個所もありそうで、当初の案を辞めてスキー場に戻ることになった。

   奥只見方面は豪雪地帯で標高が低い割には積雪量が多い。奥只見に向かう道路のシルバーラインが開通するのは3月末で、この周辺は越後駒ヶ岳を除いてほとんど山スキーが行われていない。登り返しが必要な所やアップダウンが多いが谷筋に素晴らしいルートがいろいろありそうであった。


  4月 14日(土) 薄曇り時々晴れ 弱風

7人 (RSSAの月例山行)

登行高度:690 m、 滑降高度:935 m、 シール歩行下降高度:120 m 

   奥只見丸山スキー場ゲレンデ上部1190m地点(9:04)-1160m地点(9:06〜9:20)-1259m峰(9:55)-1225m峰(10:12)−1144mコル(10:20〜10:25)-1288m峰(10:50〜11:20)―谷筋880m地点(11:35〜11:55)ー稜線上コル1144m地点(12:40〜12:45)−1255m峰手前(13:20〜13:35)−スキー場上部(14:08)-スキー場下部駐車場(14;15))

   RSSAの月例山行で、シルバーラインの入り口に朝7時に集合であった。私と佐藤さんは銀山平の民宿に前泊した。参加者全員が此の民宿に7時20分頃に到着。車に分乗して奥只見丸山スキー場に向かった。

   今日はここでスキーの競技会があるとの事で駐車場には沢山の車が停まっていた。我々は下の駐車場に駐車したが、上は駐車料金がかかるのに下はタダだとの事。山スキーの準備をしてスキーを担いでわずかに歩いて上がりゲレンデ下部に達した。

   スキー場の営業は8時半に始まった。チケット2枚を買いリフトに乗った。リフトを乗り継いでゲレンデ上部の1190m地点に出た。緩斜面を少し下ったゲレンデの端でシールを装着してハイクアップを開始。

まずスキー場のリフトに乗って上がる          緩斜面を下りた所でシールを張る           田宮さんが先導してハイクアップ
   


   天気は薄曇りだが時々陽が射して暖かい。アウタージャケットを脱いだ。緩斜面の谷筋を上がり、稜線上に出た。目の前に未丈ヶ岳、反対側に越後駒ヶ岳、中の岳、さらには荒沢岳が見えた。

   尾根筋を上がり1259m峰の手前で上部は雪が融けでブッシュが出ていた。仕方が無いのでスキーを外して歩いてブッシュの間を通過して反対側の雪のある所に出た。佐藤さんは大きく下に向かい雪がほぼ繋がっている所を通った後登り返していた。

   少し下った後、わずかに登り返して1225m峰に達した。ここから1144mのコルまで細い尾根筋をシールのままトラバース気味に下ったが、ザラメ雪がやや硬く横に滑りやすく、滑落しないように緊張した。

稜線への急斜面を上がる                 1288m峰を目指して上がる             1288m峰で、本日はここまでとする
    


   コルで先行の人達が待っていてくれて一休みした。コルから無立木の斜面約150mを上がり切って1288m峰に出た。目の前の1376m峰には大きなクラックが走っているのが見えた。そこで、本日はここで登りは終了することにして、周囲の山々を見ながらゆっくりと休憩を取った。

越後駒ヶ岳                            燧ヶ岳                           未丈ヶ岳
    


    目前に未丈ヶ岳、さらに浅草岳、右手には会津駒ヶ岳、大戸沢岳、三つ岩岳など奥会津の山々、さらには燧ヶ岳、反対側には越後駒ヶ岳、中の岳、荒沢岳、その手前に日向倉山。

日向倉山、後ろは荒沢岳                会津駒ヶ岳など奥会津の山々を眺める         越後駒ヶ岳、中の岳をバックに
    


   休んだ後は、お楽しみのスキー滑降。東南側の谷筋を滑り降りた。上部はやや急斜面だがザラメ雪が緩んでいて快適な滑りで適当にターンしながら下って行った。

南東面の谷筋の滑りを楽しむ
      

  時々立ち止って、皆で写真を撮り合う。斜度は緩んできて谷が2股になった所でスキー滑降は終了。シールを再疎装着して出来るだけ斜度が緩い北側の谷筋を登って行った。

下るにつれ緩斜面となった                  滑り降りて来た谷筋を見上げる             北側の谷筋を上がる
    

   上がるにつれて斜度はきつくなってきたが、1時間もかからずに往きに通った1144mのコルに上がった。さらに尾根筋をシール歩行を続けて1255m峰の手前に出た。

   1255m峰を上がって反対側に出るとするとスキーを外して歩いてブッシュを通り抜ける必要がある。上から滑りたいと言う、吉田さん、牧野さん、平岡さんは上がって行った。


1255m峰の手前でシールを外して滑り出す     1255m峰直下のやや急斜面を滑る          滑り降りた1255m峰を見上げる
    


   それ以外の人はここでスキーを脱いでシールを外した。まずトラバース気味に滑り降りて雪がわずかに切れている所をスキーを付けたまま通過。目の前にはスキー場が見える。

   短いが快適な急斜面を下り切った後はトラバース気味の緩斜面が延々と続いて登り返すことなくスキー場のコースに合流した。後はスキー場の緩斜面のコースを滑り降りて駐車場に戻り、本日の山スキー行は終了。参加者全員満足の山行であった。

   本日帰られた田宮さんを見送って残りの参加者は銀山平の民宿に泊まり温泉に入った。山の幸の豪華な夕食の後は酒を飲みながら歓談。

   翌日は朝から雨で、予定していた越後駒ヶ岳に上がるのは取り止めて昼前に帰宅して畑仕事をやった。
 
   
GPSトラック(赤は登り、青は下りの滑降)