蒲原山 1630 m  (蓮華温泉からフスブリ山、風吹大池、蒲原山経由北小谷まで)
  

   蓮華温泉から戻るルートはいくつかあるが、今回は、振り子沢を登り返して天狗原から続く稜線上に出て、風吹大池、箙岳、蒲原山、紙すき山牧場を経て北小谷の道の駅に至るコースを取ることにした、車は道の駅のすぐ近くの空き地に停めてある。

   このルートは10〜20年前のこの時期に3回ほど辿っている。今回は雪が重くて滑りが悪い。わずかな登りをスキーを担いで上ったが、雪が軟らかく潜り歩きづらい。以前あった標識の多くは無くなっており、少しルートミスをして登り返した。

  また、気温が高い日が続いたので雪解けが極端に早く下部での歩きが長くなった。樹林の中のショートカットも出来なくて登り返したりで予想以上に時間がかかった。
疲れたが無事に下りることが出来た。

  4月 3日(月) 晴 無風

単独

登行高度:530 m、 滑降高度:1245 m、 歩行下降高度:365 m 

   蓮華温泉(7:05)-尾根筋1995m(9:40〜10:10)-フスブリ山(10:50)-風吹大池(11:20)−箙岳(12:20)-蒲原山(13:15〜13:40)―紙すき山牧場ー林道750m地点(15:25)−小谷道の駅(16::45)

   朝5時過ぎに起床して温泉で朝風呂に入った。6時からの朝食を食べ終えた後、山スキーの準備をして宿の人にお礼を言って、Iさんと同時に出発した。Iさんは平岩まで下るとの事で、橋を渡った所で別れた。


鞍沢の橋を渡る                    振り子沢を上がる                      振り子沢上部、白馬乗鞍岳が見える
    


   そこで、シールを張り、シール歩行を開始。トレースが沢山付いている振り子沢を登って行った。暑くなってきてシャツ一枚となって。見覚えのあるルートで、1800m位の所から尾根筋を上がり、天狗原から下っている稜線上に出た。ここで、白馬乗鞍岳や雪倉岳、雨飾山などを見ながら行動食を取り30分休憩。


緩斜面の稜線上に出た                    稜線上から見る雪倉岳                 フスブリ山を目指して進む
    


   シールを外して下ったが、雪が重くて滑りが悪い。適当にアップダウンを繰り返しながら進んだ。フスブリ山の直下でスキーを外して担いで上った。フスブリ山からは快適な下り。ピンクの標識が沢山つていたのでそれに従って行ったが、左に行き過ぎているようである。地図とGPSを見るとこの標識はウド川に下る標識のようである。右側にわずかに登り返して風吹大池の上に出た。

フスブリ山を滑り降りる                   後方は雪倉岳                       風吹大池、後ろは風吹岳、横前倉山
    


   風吹大池に下るやや急斜面は短いが快適な滑りで大池に出た。ここでスキーをヒールフリーにして平坦な池を北側に向かった。尾根に出て北東側に緩斜面の尾根をヒールフリーで上がった。箙岳手前のやや急斜面をスキーを外して担いで上った。

風吹大池に下る                       雪に覆われた風吹き大池を進む            箙岳の急斜面をショートターンで降りる
    


   箙岳で再びスキーを履いて急斜面を滑り降りた。やや雪は重いが快適な滑りで標高差200m以上を下った。下った後は緩斜面のアップダウンを繰り返しながら蒲原山に到着。後は下りのみとゆっくりと休憩した。

箙岳上部                            反対側の尾根から見た箙岳             頂上が広い蒲原山
    


   蒲原山からはブナの樹林帯の中のやや急斜面の快適な下りが続く。所々古い標識が付いていたが、それも途中から無くなっていた。途中で東寄りに取るべき所を左側の北東方向の尾根筋を下りてしまった。ルートミスに気づいて右側の緩斜面の尾根筋を少し登り返して尾根を越えて隣の谷筋に滑り降りた。

   ここからが紙すき山牧場で広い牧草地だが雪に覆われた緩斜面が続いていた。林道をショートカットして牧草地を突っ切った。その後樹林帯の中をショートカットして下ろうとしたのが間違いであった。

原山からブナの疎林帯の尾根筋を下る         林道に出た                      林道下部の周辺に咲くカタクリ
    


  雪解けが進んでいて、樹林帯の中は思うように進めない、進みやすい方向に行っていたが、ブッシュや倒木にさえぎられてそれ以上進めない。仕方が無いので登り返した。わずかな距離だがこの登り返しが疲れた上に時間がかかった。後は忠実に林道を辿って下ることにした。緩斜面の林道は重い雪で全く滑らない。

   林道の雪も所々で消えていた。スキーで消えた個所を何度か歩いてから雪のある所を滑って下った。歩く箇所が増えてきた750m地点でスキーを終了。ザックにスキーを付けて兼用靴で林道上を歩いて下った。林道上の周辺はもうフキノトウは大きくなり花が咲いていた。また樹林の下のカタクリの群落は花が満開であった。ここでも季節が早い。

   一時間以上歩いてやっと道の駅の近くの車を置いてある所に到着。道の駅の温泉に入り、夕食を取り帰途に着いた。
   
GPSトラック(赤は登り、青は下りの滑降、緑は歩行下降)