阿寺山 1508m 

    気象情報では3月3,4日は天候が良く風も無い絶好の山スキー日和。しかし、その前の木曜日には雨が降り、金曜日は気温が下がり雪が降ったとの事で、気温が上がるので若干雪崩の心配もあった。
   
    自宅から比較的近い上越の山に行こうと考えたが、結局、2週間前に悪天候で途中で引き返した阿寺山と、今シーズンは未だ行っていなかった平標山に行くことにした。

    阿寺山はRSSAの2月例会で毎年のように行っていたが天候の良い時が殆ど無かった。阿寺山は比較的最近知られるようになったが、良い山スキールートである。今回快晴微風の中を行くことが出来て幸いであった。

    上部は固い雪の上に新雪が10〜20cm位載っていたが結合はそれほど悪く無く雪崩れの恐れは殆ど無く、やや重いがパウダースノーの滑りを楽しむことが出来た。しかし中間部以降は重い雪となっていた。

    今回快晴で阿寺山の山行を楽しむことが出来た。やはり山スキーは天候が第一と思った。
 

 
3月3日(土) 快晴微風

  単独

登行高度:1205 m、 滑降高度:1205 m

広掘橋(7:15)--阿寺山(12:00〜12:30)―広掘橋(13:40)
   

  2週間前と同じ六日町の宿に前泊し、6時半に登山口の広堀橋に向かった。道路上には雪が無くスムーズに進んだ。狭い駐車スペースには既に4,5台が停まっていた。山スキーの準備をしている間も続々と山スキーの車がやって来て満車状態となり、手前のやや広くなった道路際にも車が駐車しだした。本日は天候が良いためでもあるが、阿寺山も人気のコースとなっているようだ。  

広掘橋から見る阿寺山方面               すでに車が4,5台駐車                 尾根筋をトレースに付いて上がる
   


  天気は快晴で青空である。目の前にこれから上がる阿寺山への尾根筋が見える。足首程度のラッセルのはずだが、先行のトレースのお蔭で快調に進んで林道の終点付近に達した。

  尾根筋の林の中の急斜面もトレースに付いてをジグを切りながら上がって行った。途中で後続の単独の2人、さらに3人連れに先に行って貰った。暑くなり汗が出て来たのでアウターを脱いだ。

  途中の980m地点で小休止を取った。さらに急斜面の尾根を上がるとやや平坦な1110m地点に出た、前回の2週間前に引き返した地点である。先に行って貰った単独行の人、3人連れも休んでいた。ここで一休みをして行動食とテルモスのコーヒーを飲んだ。

魚沼方面、遠方の山は妙高山              途中から見る八海山入道岳              急斜面をジグを切りながら上がる
    


  休憩後は上がりだしたが、直ぐに急斜面となる。固い雪の上に10cm位の新雪が載っていて雪が落ちて滑りすい。先行の単独行の人、3人連れもこの登りで苦労している。スキーアイゼンを持って来なかったので滑りかけた所でシール歩行をあきらめた。単独行の人、3人連れの一人もスキーをザックに付けて壺足で上がっていた。自分もスキーをザックに付けて壺足で滑りやすい急斜面を上がった。この登りが一番つらかった。急斜面を上がり切った1250m地点でほぼ無立木の緩斜面となる。

ダケカンバの疎林がわずかに霧氷となっていた                      最後の無立木の緩斜面を上がる
   

 
  再びシール歩行に切り替えた。所々に映えているダケカンバの霧氷が陽に映えて美しい。先行の女性2人が 滑り降りて来た。ゆっくり進んで頂上に到着。

  先行の3人連れ、単独行の人が休んでいた。快晴で風も殆ど無く暖かい。山頂で周囲の景色を見ながら長い昼食を取った、久しぶりに阿寺山からの眺望である。さらに後続の単独の人が上がって来た。


山頂から見る八海山                     越後駒ヶ岳                      遠方の妙高、黒姫山
    


  休んでいる間に皆、滑り降りて一人となった。もっと長居をしたいところであるが、シールを外して滑降開始。固い雪 の上に新雪が載っているがパウダースノーの滑り易い雪で、適当にターンしながら緩斜面を滑り降りた。

頂上から緩斜面を滑り降りる              魚沼の平野を見ながら滑る                ブナの疎林帯の緩斜面を下りる       
    


  ジャバミ沢を滑る積りなので1350m位から右寄りに進め、谷筋は左岸よりのブナの疎林の中を滑り降りた。雪は深くなってきた。やや重いがパウダースノーの滑りは面白い。殆どの人は登りの尾根筋を滑り降りたでようあったが、先行の3人連れはジャバミ沢を下りていてトレースが付いていた。

ジャバミ沢の左岸部を滑り降りる                                            ジャバミ沢下部
    


  雪崩の危険性が無い途中からジャバミ沢の中に入りジャバミ沢を滑り降りた。雪は次第に重くなってきた。谷を滑り下りた所でトレースに従いトラバース気味に尾根の下部を回り込んだ。

  最後はわずかに登って林道に出た。後は林道沿いをトレースに従い下りるだけ。殆どスキーの上に立っているだけで広堀橋まで滑り降りることが出来た。ほぼ同時に3人連れが戻ってきた。彼らは途中で大休止をしていたとの事であった。

  後片付けをして日帰り温泉に入ッた後、翌日に備えて平標山の近くまで車を走らせた。

  GPSトラック(赤は登り、青は下りの滑降)